ナイフ

一安心した渡辺と目黒。

もうあの女に会うことはないだろう。

なのに、渡辺の食事の量が減った。

食べているけど、少ない。

目黒ー解決したのに、なぜ食べないの？

渡辺ー食べてる。

目黒ー少しでしょ？

渡辺ー・・。

目黒ー不安に思ってること言って？

渡辺ー・・これからも、あぁいう女性が現れるんだな。

目黒ーで？

渡辺ーこんな不自然な形じゃなくて、お似合いの2人ですねって言われたいだろ？

俺といたら、変な目で見られるし、一緒に暮らせないし、手繋げないし、寄り添って歩くことも出来ないし。

目黒ー翔太くん。怒るよ？

俺たち結婚したでしょ。お似合いですねって言われたでしょ？一緒に暮らせなくても手繋げなくても、俺は気にしないし、翔太くんにも気にしてほしくない。

家の中で2人寄り添っていられるし、手繋げるし、何か困ることある？

渡辺ーいいの？このまま一緒にいていいの？

目黒ー一緒じゃなきゃ嫌。

渡辺ー俺だけでいいって言ったけど、変わってない？

目黒ー翔太くんだけでいい。

渡辺は涙を滲ませる。

ほんの少しのことでも揺らぐ気持ち。

愛が足りないんだろうか？

目黒ーもっと自信持って？

渡辺ーん〜ん。

目黒ーもっと愛してあげる。

渡辺ーんっ・・。

目黒ー弱い人じゃないでしょ？

渡辺ーん。

目黒ーうんと、愛してる。

渡辺ーもっと言って？

目黒ー身体に言ってあげる。

渡辺ーやだバカ。

浴室に抱き上げられて運ばれる。

服を剥がし目黒も服を脱ぎ、シャワーの下まで連れて行く。

目黒ー綺麗にしてあげる。

渡辺ー自分で洗える。

目黒ー見せてもらおうかな？

渡辺ーばか、あっち向いてろ。

目黒が背を向けると、背中に泡の感触。

渡辺が目黒を洗い出した。

どこもかも洗う。

途中から目黒も渡辺を洗い出した。

蕾にも、指を挿れかき回す。

渡辺は壁に手をつき耐えている。

渡辺ー俺が洗ってたのに。

目黒ー気持ちいいでしょ？

渡辺ーん、ダメ、そこ。

目黒ー綺麗にしなくちゃ。

渡辺ーやだ、はいってくる。

目黒ー凄く締まる。

渡辺ーんっ・・はぁ・・はぁ・・。

目黒ー俺だけ見てて。

渡辺ーんっ・・ん・・。

目黒ー今凄く毎日が幸せだから。

渡辺ーんっ・・んっ・・。

目黒ー泣かないで？

渡辺ーおれ・・で・・いいの・・？・・。

目黒ー翔太くん以外だめ。

渡辺ーんっ・・いい・・。

目黒の言うように、互いがいればいいし、毎日が幸せだし、不安に思うのは仕方ないけど、弱い人じゃないし。

渡辺ーダメ・・でる・・から・・。

目黒ーいいよ。

渡辺ーんっ・・でる・・。

目黒ー後ろがいいんでしょ？

渡辺ーんっ・・いい・・。

目黒ー・・ん・・。

渡辺ーダメ・・で・・る・・はぁはぁはぁ。

目黒ー凄く締まる。

ソファで抱き合う2人。

渡辺が小さな声で言う。

渡辺ー幸せかも。

目黒は強く抱きしめてキスをする。

渡辺にはもっと自信を持ってほしい。

翔太溺愛の鬼がいるのだから。

完