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監督生が男の娘だった話
※男装監督生をよく見るので逆もありでは?と思い付いたやつです。
ここはナイトレイブンカレッジ。名門魔法学校である。
突如ここに異世界転移してきた私、監督生は男の娘(オトコノコ)であった。
腐っていても流石デデニーの世界である。きちんとレディーファーストという言葉があるのだ。
少女のような見た目をしており、リドルより小さく、ソプラノの声を持つ監督生はそれはそれは純情な男子高校生の庇護欲を掻き立てた。
獣人族やウツボツインズには流石に匂いなどでバレるのではないかと思ったが異世界産の男の娘監督生は異世界の匂いがした。
異世界の匂いってなんなんだ?そうも思ったが突っ込まないでおこう。
論外・リーチ曰く
フロイド「なんか小エビちゃんって嗅いだことねぇ匂いがするんだよねぇ〜。」
おじたん曰く
レオナ「お前は男でも女でもねぇ匂いがするからどこにいるのかよくわかる。」
サバナの良心曰く
ジャック「これが異世界人の匂いなのか、、、?」
こんな感じなので性別は見た目での判断となった。
ここで監督生の見た目の説明といこう。
監督生はじゃぱにーずぴーぽーなので黒髪黒目という見た目だが、、、
黒髪ロングは編み込みにされており、ハーフツインになっていた。
顔も中性的でさっきも言ったように身長も低くオクタ三人衆と並んだら、ヤクザと幼女という同人誌の表紙ような絵面になる。
そして声も高かった。声変わりがいつまでも来ない15歳男子であった。
そして極めつけは体力である。体力育成では『魔法は筋肉から!』が口癖のバルガスを唖然とさせるタイムを叩き出した。
驚異の50m走13秒である。
とても細い腕や足を見たバルガスはこれはいけないと思い体力を付けさせようと女子中学生でもこなせるメニューを考え、ほうきに乗れない監督生でも授業評価がつくように工夫した。
が、
監督生は5分完走をしただけで汗だくとなり髪を括る姿はとても男子高校生達の妄想力を引き立てた。
ちなみに破廉恥な妄想をしたモブ達はマブや寮長達にガン飛ばされた。
そんなこんなで教師陣も生徒達も監督生の性別が女だと信じて疑わなかった。
だがそんな状況は監督生にとって非常に都合の悪い状況だった。
もとの世界では偏見の目で見られたり、陰口を言われたりしてきていたがここではそれがない。
それはとてもいい事なのだが、
監督生は『女である自分』ではなく、『可愛い自分』を見て欲しかった。
ややこしい話になってしまうが監督生は女の子になりたいわけではなく、可愛くなりたかっただけなのだ。
性別関係なく可愛い自分を見て欲しかったのだ。
なので、女の子扱いをされるのは居心地が悪かった。
それに女子だと信じて優しくしてくれる友達や先輩達に申し訳ない。
監督生は自分が男であることを打ち明けようと決意した。
食堂
その日もいつものメンバーで食堂で昼食を取っていた。
今日はハーツラビュルの先輩達も一緒だ。
そんないつも通りのお昼休みを過ごしていると監督生が爆弾発言を投げ込んだ。
監督生「僕、、、本当は男なんです、、。」
その瞬間ハーツラビュルのメンバーは固まり、
サバナクローの獣人達は自分の耳を疑い、
オクタヴィネルの人魚達は目を見開いてデメキン状態になり、
スカラビアはさっきまで騒がしくしていた口をキュッと閉じ、
ポムフィオーレは周りに咲いていた花がしぼみ、あるものはハンカチを落とし、
イグニハイドは寮長のタブレットが床に落ち、オルトは?を浮かべ、
ディアソムニアはさっきまでの優雅な雰囲気が凍りつき、シルバーは目をカッと見開いた。
エース「な、何言ってんの監督生?」
デュース「なにか嫌なことでも言われたのか?」
トレイ「急に何を言い出すんだ?」
初めは皆監督生の発言を信じなかった。だってどこからどうみても女の子だから。
監督生「本当に僕男なんです!
今まで騙しててごめんなさい!」
皆困惑していた。そう困惑していたのだ。
リドル「、、、誰だい」
監督生「え?」
リドル「監督生をここまで追い詰めた奴は誰なんだい?」
アズール「監督生さん、今なら無償で私がご相談に乗りましょう」
この二人の言葉に周りの生徒達も居もしない敵に闘志を燃やした。
監督生「本当なんです!信じてください!」
ラギー「いやいや、監督生くんが男なわけないじゃないですか」
ケイト「そうだよ!こーんなに可愛いんだから!」
監督生「えぇ、、、」
監督生は困った。自分が可愛いのは自覚していたが、ここまでとは思っていなかった。このままだと誰も信じてくれない。
監督生「リドル先輩!」
リドル「なん」
その瞬間監督生はリドルの腕をガシッと掴んだ。そして自分の胸あたりまで腕を持っていった。
リドル「なっっ////」
リドルは真っ赤になった。それこそ薔薇のようである。
監督生「わかりますか!?ぺったんこですよ!ぺったんこ!!」
リドル「ひょわ、、、/////」
普段のリドルからは考えられない情けない声が響く。するとプシューと音を立て気絶した。
ヴィル「あ、あんたなにやってんのよ!」
リリア「大胆じゃのぉ」
まさに食堂は阿鼻叫喚。隣に居るマブ達は固まっている。
監督生「僕が男だっていう証明です。皆さんまったく信じないし、、、」
そういい監督生はぷくっと頬を膨らませた。お前そういうところだぞ。
オルト「確かに監督生さんは男性だよ?」
監督生「わかってくれるの!?オルトくん!!」
あぁ、推しと推しが喋っている、、、。なんて微笑ましい空間なんだ。とイデアは思ったがそれどころではなかった。
イデア「え、オルトそれ本気で言ってる??」
オルト「うん!生体スキャンで男性なのは認証済みだよ!」
流石オルト。できた弟である。兄ちゃんは誇りに思います。(遺言)
こうして監督生の男バレが昼の食堂で行われたのであった。
後日談
モブ1「俺監督生のこと狙ってたのにな〜」
モブ2「俺もだよ。あれで男とか詐欺だろ詐欺」
モブ3「いや、案外いける?」
モブ1「お前まじかよ、、、」
この後この3人は仲良く首をはねられた