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ねぇ、こんな噂知ってる?
【復讐代行】って言うんだけど、特定のサイトで決められた手順を踏むと復讐を代わりにしてくれる人に繋がるらしいよ。
ここは、何の変哲もない雑貨屋
表向きは、今日もまた1人客が来る
波珠(はず)「申し訳ございませんお客様、本日の営業は終了致しておりまして、また明日の午前9:00からの開店となりますので御手数ですが…」
客「カマイタチ…」
波珠「·····承りました。それではこちらへどうぞ」
波珠はそう言うと男性客を奥へと案内する。
波珠「こちらどうぞ」
コーヒーを客の前へと差し出す
波珠「それでは、御用件をお伺いする前にこちらのルールを確認させて頂きます。」
①嘘をつかない
②結果的にどうなったとしても文句を言わない
③口外をしない
波珠「以上の3点を御守り下さい。もし守れないようでしたらこちらとしても然るべき行動を致します」
客「分かりました」
波珠「それでは、まず誰をどうして欲しいのかお聞かせください。」
客「あの、この女なんですが」
客はそういい波珠に写真を渡す。
客「社会的に抹殺して頂きたいのです」
波珠「社会的に…ですか。それでは、その経緯についてお聞かせ頂けますか。」
客「あの時、私は電車で会社へと向かっていたのです。しかし、朝ということで満員電車でした。そして、いつも通り電車に揺られてる中いきなりこの女に手首を掴まれて痴漢と叫ばれました。」
波珠「ふむ、それでは、犯罪がバレたから相手に復讐をということですか?」
客「いえ、逆なのです。」
波珠「痴漢冤罪ですか…」
客「はい…そのせいで会社もクビになり妻とも離婚を切り出されてしまいました。私は、あの女が人の人生をここまで壊しておいて、のうのうと生きてるのが許せないのです。」
波珠「分かりました。それでは身辺調査の方を行いますので、お支払いはまたご連絡致します。」
客「お願いします…」
來斗(らいと)「店長、また仕事?」
波珠「あぁ、この女とあの男の過去全てを漁ってもらえるか」
來斗「かしこま!!」
波珠「どの位かかりそうだ?」
來斗「2人だけやったら4日あれば余裕でしょ」
波珠「頼んだぞ」
波珠「結果は?」
來斗「凄いねぇ、この女ここまで黒いのは初めて見た〜」
波珠「男の方は」
來斗「白だよ〜」
波珠「分かった、それじゃあ生きてることを後悔させてやろうか」
來斗「うわぁ、店長顔こわーい、はいはいそれで今回はどうするの?」
波珠「そうだな、顔溶かすか。」
來斗「はーい、それじゃあ濃硫酸の方用意しとくねぇ」
波珠「その他はこっちで用意しておく」
波珠は、來斗と会話を交わしながら電話を始める。
客「もしもし」
波珠「あっ、お世話になっております。鈴雑貨の者です。準備が完了致しましたのでご来店の程よろしくお願いします。」
客「分かりました。すぐお伺いします。」
波珠「來斗、客の対応頼んだ」
來斗「はーい」
桃奈(ももな)「え〜やばーい笑、超ウケる」
電話をしながら道端を歩く女子高生
桃奈「あっ、そうだ明日買い物行こ?また、適当なおっさんに痴漢の冤罪吹っかけてまたお金稼いだから、はーいまた明日ねぇ」
??「加藤桃奈。」
桃奈「なんですか。」
桃奈が振り返るとそこには狐の面を着けた不審者がたっていた。
??「一緒に来てもらおう、もちろん拒否権は無い、騒ぐと命の保証は無いと思え」
桃奈「はぁ?そんなの知らないわ…」
桃奈が言い終わる前に目の前にナイフを突き付けられていた。
??「一緒に来てもらうぞ。」
桃奈は抵抗出来ず言う通りにした。
波珠は桃奈に目隠しをつけ車を走り出す
車を停めると、桃奈を担ぎ運ぶ。
そこは、いつもの雑貨店の裏手だった。
??「情報屋、準備は出来たか?」
情報屋「大丈夫っすよ、代行屋」
桃奈は目隠しを取られると、そこには狐面と、能面を着けた二人が立っていた。そして、目の前には、ぶくぶくと沸騰した液体が広がっていた。
情報屋「それでは、スリー…ツー…ワン…バンジー」
情報屋の掛け声と共に目の前の液体に落ちていく。
そして、じゅうという肉の焼ける音と同時に女子生徒の泣き叫ぶ声が響き渡る。
代行屋と情報屋はただひたすらに眺めてる。
代行屋「そろそろ上げろ」
情報屋「はーい」
そこには、顔がドロドロに溶けた人間と思えぬ姿がそこにあった。
情報屋「うわぁ…」
狐面は何処かへと電話をかけ始める
代行屋「掃除屋、あの処理は頼んだ」
何分後かに翁の面を着けた人間が現れ女子高生を担ぎ運んで行った。
臨時ニュースをお伝えします。
昨夜未明、女子生徒が襲われる事件が発生。
女子生徒は顔には溶ける傷が付いていたと警察が発表致しました。
そして、被害者である女子生徒は痴漢冤罪をしていた証拠も一緒に落ちていたとして怨みを持っている人間の仕業として操作を進めています。