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コンコン…と扉をノックする音が部屋と廊下に響く。
「誰ですか…?あ、ーーやないか…!」
『書類、終わったので提出しに来ました。』
両手に沢山のファイルや、文字だらけの紙を持っていた。
ファイルや紙を受け取り、軽い確認をした。
「…okやね…!お疲れ様〜」
部屋の机の上に全ての書類を置き、次渡す書類を探したが、書類の指示はまだ出ていない為、渡せる書類はなかった。
「ーー…まだ書類の指示が出とらんくて、渡せるものがないんよ…すまんな。またグルさんに聞いてみるな。」
『そうですか…。分かりました。私はこれで…』
「あ、待って!これ、大先生みたいに書類の提示期間内だったから…ーーこういうの好きやろ?だからええよ…!」
片手に渡されたのは手の平くらいの琥珀糖が入った袋だった。
『え…いいんですか…?ありがとうございます。』
トントンにお礼をして自部屋に向かった。
部屋でトントンから貰った琥珀糖の袋の中に、一枚の2つ折りにされている紙が入っていた。
小さめの紙を広げて、紙に書いてある手書きの文字を読んだ。
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ーー
いつも書類提出ありがと。
ーーは頑張り屋で一生懸命になっていることは知ってる。
でも、あんまり頑張りすぎになって欲しくないなと思ってる。
あんまり無理しないでね!
大先生たちには内緒でね!!
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手書きで少し適当な文字に込められた思いを琥珀糖として口に入れる。
シャリッ…
市販っぽいが、何故か味が美味しさが増しているように感じた。
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