科 目
__ 点 数 ( 平 均 点 ※ 小 数 点 切 り 上 げ )
そ う 書 か れ た 下 を 見 る
文 法
__ 8 4 点( 平 均 5 9 点 )
古 文
__ 8 9 点( 平 均 6 7 点 )
現 代 文
__ 8 7 点( 平 均 5 6 点 )
現 代 国 語
__ 9 1 点( 平 均 5 2 点 )
数 学 基 礎
__ 9 6 点( 平 均 5 7 点 )
数 学 応 用
__ 9 8 点( 平 均 5 1 点 )
数 学 活 用
__ 9 2 点( 平 均 4 6 点 )
物 理 学
__ 1 0 0 点( 平 均 6 1 点 )
化 学
__ 9 1 点( 平 均 5 0 点 )
生 物 学
__ 9 3 点( 平 均 6 0 点 )
気 象 学
__ 9 7 点( 平 均 5 3 点 )
文 法 英 語
__ 9 2 点( 平 均 6 4 点 )
国 際 英 語
__ 8 2 点( 平 均 6 1 点 )
地 理
__ 8 4 点( 平 均 4 9 点 )
公 民
__ 8 1 点( 平 均 5 0 点 )
こ こ ま で は 順 調 。
割 と い い 点 数 だ と 言 え る 。
今 回 は 、 イ ケ た 。
絶 対 に 歴 史 も い い 点 数 だ ろ う 。
そ ん な 淡 い 期 待 を 胸 に 、 最 後 の 二 行 に 目 を 通 す と
世 界 史
__ 1 6 点( 平 均 5 5 点 )
日 本 史
__ 9 点( 平 均 5 3 点 )
「 哀 川 、 バ ッ チ リ 赤 点 だ 」
そ う 告 げ た 鬼( 担 任 )は 、 恐 ろ し い 程 に こ ー っ と 笑 っ て
『 日 本 史 2 1 世 紀 』
そ う 書 か れ た 分 厚 い 本 を 私 に 渡 し た 。
歴 史 の 参 考 書 ( 激 厚 の 1 6 8 2 p )
そ の 表 紙 を な ぞ り 、 た め 息 を 吐 く 。
ま だ 昔 は 点 数 が 取 れ て た 。
卑 弥 呼 が 出 て き て た 時 は ま だ 、 7 0 点 台 く ら い だ っ た は ず だ 。
否 、 原 因 は 分 か り き っ て い る。
こ の 前 世 紀 は 、 内 容 が 多 い か ら 嫌 い だ 。
加 え て か ー な ー り グ ロ イ 。
殺 人 ウ イ ル ス の 蔓 延 。
有 名 首 相 の 銃 殺 事 件 。
元 旦 か ら の 巨 大 地 震 。
世 界 を 襲 っ た 大 戦 争 。
こ れ で ま だ 序 の 口 と は 、 如 何 な る も の か 。
勉 強 す る 気 な ど ま る で 起 き な い 。
だ か ら 歴 史 の テ ス ト は 大 嫌 い 。
グ ロ テ ス ク な 場 面 な ん て 、 想 像 し た く す ら な い 。
ウ イ ル ス 蔓 延 中 の 医 療 の 場 と か
撃 た れ た 時 の 総 理 の 気 持 ち と か
地 震 に 見 舞 わ れ た 人 の 恐 怖 と か
些 細 な 理 由 で 命 を 奪 っ た り と か
第 三 次 戦 争 な ん て 、 ロ ク な こ と が 起 き て な い 。
何 万 人 、何 億 人 も の 人 が 死 ん だ 。
そ れ か ら 高 校 で 勉 強 す る 科 目 は 変 化 し 、 人 類 の 進 化 も 進 ん で 行 っ た 。
な ら 、 こ の ク ソ み た い な 戦 争 さ え な け れ ば 、 私 の 勉 強 は 捗 っ て い た の だ ろ う か 。
ハ ラ ッ … 、
「 っ え … 」
な ん て 事 を 思 っ て い た 私 の 足 元 に
「 『 二 十 一 世 紀 留 学 』 … ? 」
『 二 十 一 世 紀 留 学 』 と
そ う 書 か れ た 一 枚 の チ ラ シ が 、 舞 い 降 り て き た 。
氏 名 _______
生 年 月 日 __ 年 __ 月 __ 日
所 属 高 校 _ 立 ______ 高 等 学 科
保 護 者 氏 名 ______
留 学 年 数 __ 年 __ ヶ月
留 学 場 所 ________
保 護 者 印 ○
学 校 長 印 ○
本 人 印 ○
留 学 中 は 、 未 来 人 だ と 話 し て は い け ま せ ん
留 学 中 は 、 な る べ く 目 立 た な い よ う に
留 学 中 は 、 過 去 を 変 え な い よ う に
「 は ー い 、 ホ ー ム ル ー ム 始 め る ぞ ー 」
気 怠 げ な 先 生 と 、 そ の 一 言 で 静 か に な る 生 徒 達 。
朝 の 柔 ら か い 日 差 し が 、 カ ー テ ン 越 し に 頬 を 刺 す 。
教 室 、 窓 側 、 最 後 尾 。
オ マ ケ に 隣 の 席 も 空 い て る 。
こ ん な 漫 画 の 主 人 公 あ る あ る な 場 所 で さ え 、 “ 俺 ” の 心 を 揺 る が せ な い 。
変 わ り 映 え し な い 毎 日 だ 。
勉 強 と い う 名 の 職 務 に 追 わ れ る 毎 日 。
さ あ 、 今 日 も 退 屈 な 日 に な る だ ろ う 。
と 考 え て い た 矢 先 。
「 あ 、 今 日 は 転 校 生 が 来 て る ぞ 」
担 任 の 一 言 で 、 怠 そ う な ク ラ ス の 雰 囲 気 が
一 瞬 で 変 わ っ た
た だ 嬉 々 と し て 喜 ん で い る 声
転 校 生 に つ い て 、 色 々 考 察 す る 声
俺 み た い な 陰 キ ャ の 、 黙 り 込 ん だ 様 子
漫 画 み た く 、 美 少 女 転 校 生 が 来 る の は 有 り 得 な い 。
期 待 も 何 も す る 事 な ん て な い 。
「 哀 川 ー 、 入 っ て こ い 」
ガラ ガラ ッ
扉 が 開 き 、 一 人 の 女 が 入 っ て く る 。
真 っ 白 で 肩 ま で く ら い の 長 さ の 、 少 し 癖 の あ る 髪 。
水 面 を 模 し た か の よ う な 、 透 き 通 っ た 淡 色 の 瞳 。
少 し 口 角 の 上 が っ た 、 桃 色 に 潤 っ て い る 唇 。
特 段 に 可 愛 い と い う 訳 で は な い の に 、 妙 に 目 を 引 く 容 姿 。
一 層 と 熱 く な っ た ク ラ ス メ イ ト 達 に 、 俺 は 共 感 せ ざ る 得 な い ら し い 。
『 哀 川 せ せ ら で す 。 ど う ぞ 宜 し く 』
少 し 高 い 声 が 、 ク ラ ス 中 に 響 き 渡 り
盛 大 な る 拍 手 と 共 に 、 彼 女 は
哀 川 せ せ ら は 、 俺 の 隣 の 席 に つ い た 。
「 よ ろ し く ね 、 え ー っ と … 」
「 … 高 橋 湊 」
「 高 橋 く ん ね 笑 」
一 々 の 行 動 に も 、 何 故 か 目 が い く 。
そ ん な 転 校 生 。
夏 の 季 節 に 相 応 し い 、 我 が 校 の セ ー ラ ー 服 を 纏 っ た そ の 姿 は
果 た し て 、 天 使 か 悪 魔 か 、 堕 天 使 か 。
n e x t __ 記 録 1
『 高 橋 湊 』 v e r .
コメント
16件
せせらほんとに勉強できそう 、特に国語とか? とりあえずせせら 、ぎゅーさせて
せーちゃ絶対いい匂いする、✨✨
超好きです🤍 俺ってなった所でしてんの変化にも気がつけるという感じが‼️