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#原作無視、キャラ崩壊、口調迷子
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メタナイト先生@完全復活
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学園都市キヴォトス、そこには青春という名の奇跡がたくさん生まれる場所である。そこに数年前にやってきた小林という小柄な女性、先生という仕事でやってきたが自分の管理が少し苦手であるが、生徒のためならどこへだって向かう生徒第一の人物だ。小林先生の最大の特徴は“化け狸”である、だがみんなが知っている狸とは少し違って頭に葉っぱを乗せないし、お腹をぽんぽこ叩かない。それでも生徒達は可愛がる、なぜならとても可愛いからだ。その小林先生に好意を寄せている生徒は多い。
小林先生が働いている通称「S.C.H.A.L.E」では当番制があり、そこで生徒と交流を交えながら書類仕事を分割して行うシステムだ。そこに早瀬ユウカという少女が本日当番だ。
「先生?!なんですかこの領収書は!!」
朝から彼女の怒号が響き渡る
「う、うう…ごめんってユウカ…オイラにも非があるけど…」
小林先生の言葉を遮りユウカはずっと叱っている、その間ずっと小林先生はしょぼんとしている顔を続けている。まるでわかっているが悪事を働いてしまい、教師に怒られている児童だ。
「はぁ…とにかく!今月は使っちゃダメですからね?!いいですか?!」
そうユウカが聞くと小林先生は尻尾の先を地に抜けながら首を縦に振る。
「さ、さすがに朝から大声出したから喉痛いでしょ?ほらのど飴!」
そう彼女はポケットからのど飴を差し出した
「気遣いはありがたいのですが…先生が悪いんですよ?」
ユウカは睨みながらものど飴を受け取り袋を破って中にある飴を口の中に放り込んだ。
そこから仕事が始まり、それぞれの担当を担って行っている、時々小林先生は鼻唄で何かを歌う。
「気になってたんですけど…それなんの歌ですか?」
ユウカがタイピングしながら聞く。
「ああこれ?オイラの故郷の音頭だよ〜」
耳をぴこぴこさせながら答える
「確か浅草?っていうところでしたよね…」
ユウカはボソッと思い出したかのように呟く。
「そそ!浅草〜、よく覚えてるねぇ〜」
数時間後、やっと仕事が終わり小林先生は息を吐きながら全身を伸ばして脱力する。
「お疲れ様でした…なんだか今回長かったですね」
ユウカが書類をまとめながら言う、小林先生は確かに今日は多いと腕を組む。
「夕ご飯…ぜひ一緒にいかがですか?」
ユウカは顔を赤ながら聞いてくる、それに対して小林先生はもちろん承諾。近くにあるお店がお気に入りと豪語しながらそこへ向かう。きっと初めてきた時から気に入っていただろう。
そこへ向かったが名前にたぬきと書かれている蕎麦屋だった
「先生ここに来て抵抗感じないんですか?」
顔をひきつりながらも小林先生に顔を向けるユウカに対し
「ん?実際にたぬき肉出ないでしょ?それならオイラ大歓迎だよ!」
と満面の笑みで返す、ユウカは呆れながらも店の中に入る。中はガラガラだ、ユウカは少し安堵している、老舗でも人気があるところも少なくはないからだ。小林先生が真っ先に向かったのは畳がある部屋だ。
「ユウカ!こっちこっち!」
子供のように無邪気な喋り方でユウカを招く小林先生。
「わかりましたからそう急かさないでください…」
仕事の疲れがあったのか少しトゲがある言い方をしてしまうが、言われた本人は気にせず笑顔で待っている。
ユウカが席に座り注文をすると早速たぬき蕎麦が届いた、ユウカはD.U.地区にこんな店があるとは思ってなかったらしく少し緊張していた。
「何ちょっと緊張してるの?」
そう苦笑いを浮かべながら割り箸を割って啜り始める小林先生、湯気から出し汁の香りが疲れた頭を癒してくれる。ユウカはいただきますも言わずに食べ始める、もちもちとした麺に何処か味わったことのある懐かしい汁の味が口の中を包み込む。
「…美味しいですね!」
ユウカは目を見開きながら小林先生よりもペースを上げて啜る
「気に入った?ここのそば本当に美味しいんだよねぇ」
小林先生は予想通りの反応をしてもらえて嬉しいのか尻尾が揺れている。
小林先生が食べ終わる頃にはユウカは、畳に体を預けていた。
「なんで今までこんなお店教えてくれなかったんですか…」
満腹で幸せながらも叱る体力も残っているようだ、小林先生はへへと耳を搔く。とりあえず二人は割り勘で会計を済まし、店を後にする。
小林先生が先に玄関を開けるとピタっと止まる、違和感を覚えたユウカが心配する
「先生?どうしたんですか?」
少し不安そうに尋ねてみる、小林先生はいつものおっとりした顔とは違って少し警戒している顔だ。
「…先生?」
もう一度名前を呼ぶと我に返ったのかこちらを向きいつものおっとりとした笑顔を見せる
店を後しに、ユウカはあの違和感がずっと心に残っている、なぜあの時動きを止め、何もないところを睨んでいたのか…まさか私たちを狙っている存在がいるのかと思考をしていると小林先生が呼ぶ
「ユウカ〜…いつもと違う道で帰らな〜い?」
やはり違和感を感じてしまう、数年共に過ごしたからわかる。いつもの小林先生なら遠回りなんていう提案をするとちょっと困った顔をする、しかし今の小林先生は自ら提案している。
「…やっぱりおかしいですよね?何かあったんですか?」
ユウカは思い切って質問すると、小林先生の耳がピンと立ち。こう言った
「生徒には見せられないものがあったからね…」
ああ、やはり視えているんだ。ユウカはそう理解した。いや、理解してしまった。彼女は一歩後ろで下がってしまう、小林先生を拒絶するわけではない、ただ視える存在が近くに来たことに恐怖を抱いた。
「でも安心して…ユウカに何かあったらオイラ助けるからさ」
優しい声色だが奥に覚悟があった。
数日後ユウカは夢を見た、あのナニカがいた時の夢だ。小林先生が睨んでいた路地裏に黒いモヤが見える、まるで子供がうずくまっているように固まっていた、そしてそこから無数の白い手が伸び、彼女に襲いかかるところで目が覚める。夢だ、と本人は安堵するが汗が止まらない。その時自分の部屋の扉が開き彼女の親友、生塩ノアが入ってくる
「おはようございます、ユウカちゃん。朝から大声を出してましたが…どうしましたか?」
ノアは首を傾げて聞いてくる、何もないなんて言えない。でも話したら疲れているだけと言われる。だけどユウカは夢のことを話した、ノアならきっと話を聞いてくれると信じて、その間ずっとノアはあいづちを打ちながら聞いてくれた、そして
「怖かったですね…」
とノアは少し悲しい表情をしながら抱きしめてくれた、いつの間にか汗は止まり、自然と抱き返していた。ずっとこの時間が続けばいいのに…とユウカは考えるが
「さて…ユウカちゃん?朝から先生が来てますよ?」
そう言われると我に返り急いで準備をしてセミナーの事務室に走って行った
「遅れました!」
と彼女は焦りながらも自身のデスクに座る。一息をついているともう一人の自分がやってくる。
「…あれ?あなた誰?」
自分が自分を知らない、意味がわからない状況に少し戸惑うが奥でピンク髪の少女が笑い転げている、そしてもう一人の自分は付き合わされている雰囲気を出している、となるとユウカはもう一人の自分の腰に手を回しスカートを引っ張ると
「いででででっ!!ごめんごめんって!」
悲鳴を上げながら変化を解除する小林先生に呆れながらもなぜここにきたか理由を尋ねた。本人は少し真剣な顔になり
「あそこを少し調べてみたら人柱が一本埋まってたらしい」
そう小林先生は言ったがみんなは首を傾げる、あのキヴォトス一の記憶力を持つノアでさえも首を傾げる。
「なんですか?その人柱って…」
小林先生は意味は違うが開いた口が塞がってなかった、人柱を知らないことに一番驚いているであろう。
「人柱知らないかあ…あれだよ?昔から自然災害は神様が怒ってる!って思って頼むから壊さないで!っていう意味を込めて人を埋めることを人柱って言うんだよ?」
と本人は毎日聞く口調で喋るが皆が凍りつく、学園都市にそんな物騒なものがあったと知らずに過ごしていたことに。
「う、嘘ですよね?」
ユウカは口を震わせながら聞くが小林先生は首を横に振る
「まあ…その、多分悪霊ではないと思うから平気だよ〜」と場を和ませるように補足を入れるか空気は変わらない。
「あはは…でも動物じゃなくてよかったよ、言葉も通じないし何されるかもわからない…」
小林先生は安心させようと少しだけ話題を変える、やっとノアの口が開く
「確かに何されるかもわかりませんね…」
突然ユウカはバネのように椅子から立ち上がる
「これをヴァルキューレに通報しましょう!そうすればきっと成仏できるんじゃ!」
ユウカがそう提案していると小林先生が遮る。
「無理だよそれは、人柱って自らやりたいって言う時もあるんだ、だからオイラたちにできるのは人柱になって建物の安全を守った人たちに祈りを捧げることだけだよ」
そう諭す、ユウカは目を伏せる。
「とにかく!これにて一件落着!怖い思いさせちゃったね…」
視える人はかっこいいわけではなく慣れてしまえば鬱陶しいものだ。きっとどこかにも人柱が日常に溶け込んでいるかもしれませんね。
オフィスの街に潜みたる悪き心の影 終。
コメント
1件
ああ、読み終わりました〜!すごくいいバランスのお話でしたね🥺 最初のユウカに怒られてしょぼんとする先生が可愛くて、「ああ、この二人の関係いいな」って思ってたんですけど、後半で先生の目線の違和感とか、ユウカが「視えてるんだ」って気づくところ、じわじわ来ました。日常の温かさと、その裏にある見えない影の対比がすごく効いてるなって。 特に「生徒には見せられないものがある」って先生が言うところ、優しさと覚悟が混ざってて、胸に残りました。人柱の話も、物騒だけど現実にあった風習をうまく物語に取り入れてて興味深かったです。 続き、すごく気になります…!👀