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『今日の晩御飯どうしようかな〜♪』

悲鳴嶼さんの邸に結構お邪魔しちゃったな…

後でお礼言わないと!

今日は師範は長期任務だし…!

久しぶりに外食しようかな!

…明日も、強くならないとだよね!

「む?花里少女ではないか!よもやよもやだ!」

『あ!杏寿郎さん!』

後ろから聞こえた大きい声は炎柱・煉獄杏寿郎さんだった

『杏寿郎さんも外食ですか?』

「ああ!さつまいもの味噌汁が美味しいと評判の店に行こうとしていてな!」

『そうなんですね!』

「花里少女は!」

『わたしも師範が長期任務なので外食をしようと思って!』

鮭が美味しいお店ないかな…

「うむ!ならば俺と一緒にさつまいも専門店に来ないか!」

『いいんですか?!ぜひぜひ!』

さつまいもかぁ…!美味しそう…!






『美味しいですね!』

「うまい!!うまい!!」

どうしよう…杏寿郎さんがうまい!!しか喋らなくなっちゃった…

「花里少女も一緒に!うまい!うまい!」

『そんなにさつまいもが好きなんですね!』

意外だな〜!

「…む?花里少女、何か元気が無いそうだが…どうしたのか?」

『えっ?』

か、顔に出ちゃってたかな…

「あまり悩みを溜めるんじゃないぞ!」

『そ…そうですよね!えっと…』

…言おう

もしかしたら協力してくれるかもしれないし!

『…わたし…強くなりたいんです!』

「強く…?」

杏寿郎さんが目を大きくさせてそう言った

『鬼殺隊の人達と理由は同じなんですが…鬼舞辻無惨を倒せたら未来に帰れるかも…!って遥ちゃんと話していて…!』

「そうなのか!そういう志があることはいい事だ!」

『…!あ、ありがとうございます…!』

良かった…!

「強くなりたいと言ったな!ならば俺の継子にしてやろう!!」

『えっ?!』

「一緒に鬼舞辻無惨を倒す為に頑張ろう!」

『ええっ?!?!』


その頃伊黒はー

「くしゅっ…」

「おお、誰か噂をしているな」

「わいせつ罪で逮捕な」

「クシャミに言及しただけでかよ」



『だ、だけど!わたしには師範がいますし!』

「あはは!ちょっとした戯言だ!」

『そう…ですよね!びっくりしちゃいました!』

「だが!鬼舞辻無惨を倒すのは全隊士同じことだ!花里少女の仲間はたくさんいる!心配するな!!」

『…!あ、ありがとうございます!』

杏寿郎さんはそう言うと二カッと笑った

「まだ残っているな!今日は俺が奢ってやろう!」

『ええっ?!わ、悪いですよ!』

こういうのはわたしがお金出さないといけないし…!

「大丈夫だ!給料は無限にある!」

『無限っ?!』

は、柱って凄いんだな…

「…花里少女!いつまでも希望を捨てるな!」

「心を燃やせ!」

『…はい!』

そう言う杏寿郎さんはあの日の遥ちゃんと重なって見えた

”心を燃やせ”…かぁ…!

この言葉、大切にしよう!




だけどー






これが杏寿郎さんの最後の言葉になるなんて、想像もしていなかった









『〜♪』

『そうだ!杏寿郎さんにお礼の手紙送らないと!』

あの日から2日位経っちゃったけど…

もっと早く書けば良かったぁ…

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

煉獄 杏寿郎さんへ

この前はご飯を奢ってもらいありがとうございました!

あのお店、とても美味しかったです!

いつかまた一緒に行きましょう!

お礼として金平糖を送りました!

甘くて美味しいお菓子です!

もし気に入られたらまた送りますね!

花里 みのりより

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━






よーし!これでいいよね!

『遥香ちゃーん!』

『…遥香ちゃん?』

あれ、遥香ちゃんがいないなぁ…

どこに行ってるんだろう…?

『遥香ちゃーん?』

「カァー!カァー!」

『あっ遥香ちゃん!』

良かったぁ…

でもどこに行ってたんだろう…

「訃報!訃報!」

「炎柱!煉獄杏寿郎!炎柱!煉獄杏寿郎!」

「上弦ノ参ト対峙ニヨリ!死亡!死亡!」

『…え?』

その言葉だけで時間が止まったような気分になった

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