今となってはあまり知られていないお話。だけど彼らの中では伝説の話。(フィクションです)____________
紫「皆さんにお知らせがあります」
そうこのお知らせとはなんなのか、それはメンバーも知らない。知っているといえばスタッフさん。そして張本人のみ。
紫「実はななもり。今日を持ちまして裏方に回ることを決めました。」
「は、、?」
この声はこれを見ているリスナーさんではなくメンバー達の声だ。
詳しい事は後日話された。簡単にまとめると事務所に入ってないから、仕事が多く、自分の活動者としての仕事が出来ないから。それだけだった。メンバーももちろんリスナーもみんな何も言えなかった。
そこまでの苦労をみんな知ってるからだ。特にメンバーは彼の決めたことならそれが正しいと言っても無駄だと知っている。
そっから月日は早く会社でも普通のスタッフとして働くようになった。もちろん出勤なども前までは少しラフだったが、今では普通のスーツ。スタッフさん達はスーツじゃなくていいと言っているものの自分だけそう言うことはできない。という彼の固い意思により誰も何も言えず状態。
紫「あ!じぇるさんお疲れ様~」
橙「なぁくん、、さんじゃなくてええって」
紫「ダメだよ失礼になっちゃう笑」
橙「じゃあ俺がやってっていえばやるん?」
紫「うん、じぇるさんが呼ばれたい呼び方で呼ばせていただきますよ」
俺っていつこと人にお願いできる立場になったんやっけ。なんで俺を救ってくれた人より立ち位置が高くなってしまったんだろう。
橙「敬語も、さんずけもなしにして。」
紫「うん、じぇるくんのお願いなら」
彼の隣はずっと俺だと思ってた。俺の隣はずっと彼だと思ってた。数ヶ月前までは相方として肩を並べていたのに。今じゃ社長とそのアイドル見たいなもの。
橙「なあなーくん。次の配信何やろっか。」
紫「えー、やっぱり絵でしょ。絵しりとりとか、お絵描き人狼とか!」
橙「ええな、なーくんはなんのお題だすん?」
紫「ジェルくん何言ってんの笑俺はやんないよ。さとみくんか、ジェルくんがお題出さないと。」
ほら自分から言い出したのに悲しそうな顔をしとる。別に無理してやめようとせんでいいのに、
紫「そんな訳にいかないよ笑俺はころん達を輝かせるという大事な任務があるからね。」
「そうなや。俺達の為やもん。なーくんの言うことは絶対や。なーくんがそう言うならそれが正解なんやもんな。」
紫「そうだよ。俺の言うことは絶対!ななもり社長の職務命令なのだ〜」
じゃ俺はここだからと行って会議室に入っていった。まだ仕事をするのか、少しみんなで話し合うか。元リーダーについて、
桃siten
うちのリーダーは今どうしているか。いや元と言った方がいいのか。突然の告発から早半年。最近築き始めたこと、それは主にうちの社長についてだ元々彼は自分の限界がわかんない人だった。最近じゃ止める人なんて居るわけないだろうし、くまも酷く顔色も悪い。
橙「なあさとみ今度のライブの件やけどさ、」
今のすとぷりにはリーダーなんてものはいない。個性の強い俺達をまとめられる人は今すとぷりには居ない。
桃「わかってる。」
彼は絶対戻ってくる。いや無理やりにでも元の世界に連れて行く。彼のいる世界は裏方なんて物じゃない。彼は人を魅了させる力がある。
早く戻って来いよ。リーダー
紫siten
俺が抜けてから初めてのライブ嬉しいようで、悔しいようで。それでもみんなが輝いている姿を見ると微笑ましくなる。まだママもり抜けてないのかなあ笑なんて思いながらリハーサルまで時間を潰す
赤「あ!なーくん!いまひま?」
「ひまだよぉ、」
黄「良かったら一緒に飲み物買いに行きません?」
「え、俺行くよ!?」
赤「いや一緒に行きたいの。」
紫「も、わかったから押さないでよ笑」
ライブまで残り数時間。俺が必要されなくなるまで残り数時間。最後の最後は見送らせてね。
桃siten
ライブもほぼ後半。一旦映像が入りみんなで休憩中。ここが最初で最後のチャンス、みんな築いたのか目をうろつかせると誰かしらと目が合う。全員意見は一致だ当の本人は呑気にお茶を入れてるけど、、笑
桃「ねえなーくん、みんなで掛け声したいからかけてよ。」
紫「えぇ俺はいいよ、笑みんなでやってきてよ。」
橙「ダメ、俺はなーくんの掛け声がええ。」
紫「もうわかったよ。どこでやればいいの」
橙「こっち、、」
やや無理やりになるが引きずりながらステージ近くまで連れてきた。
紫「ここでいいでしょ?こっから先俺は行けないから。」
青「じゃあここまででいいよ。ただここで見てて。絶対」
ころんの威圧に負けたのか小さくわかったとつぶやくなーくん。
黄「僕達行ってきますね。また後で」
紫「うん行ってらっしゃい。思いっきり楽しんでね。」
なーくんは俺達に言った通り、裏から離れずずっとみていてくれた。そして最後のアンコール。衣装チェンジをしようと裏に戻る。こっからはスピード勝負
赤「なーくんこっち!来て!」
紫「え、ちょそっち控室だよ?」
黄「大丈夫です!いいから!」
無理やり年下組がなーくんを連れて行った。廊下にはなーくんの声が響き渡っていて、俺達は年下組が困らないように先に用意をしてる。なーくんの大声は止まらず色んなスタッフさんに協力してもらい無理矢理と言っても過言ではないがアンコール衣装に着替えた。
紫「俺は絶対ステージに登らないからね」
青「そうしたらすとぷりのリーダーは誰になるの。ここの中にまとめられる人は1人しか居ないよ」
紫「俺だってね別に辞めたいわけじゃないんだよ、ただね俺が居ると色んな人に迷惑かかっちゃうから。だから最後はみんなの笑顔を見ながら終わりにしたかったの、」
ぼそっとなーくんがゆっくり話してくれた。その言葉は少ないし、言ってることは単純だけど、今の俺達には重く感じる言葉今までこの人に何を背負わせていたか、みんなが理解しているからこそ無言の空気が流れる
「だけどなーくんが辞めたら俺の相方はどうなるん、」
橙「俺はなーくんが俺達のために辞めようとしてくれたのも知っとるよ。けどな俺の相方はなーくんしか居ないねん。」
桃「なーくんはリーダーだし俺達にはない辛さも、怖さもあるかもしれない。その上社長としての責任もある。ただなこのグループの最年長はどう足掻いても俺だから。なーくんにも頼れる人はいるんだからな」
橙「なあ、それでも戻って来てくれへん?」
紫「俺怖いよ、リスナーさんに悪いことしちゃうもん、」
「「それなら大丈夫。この最高のグループを作ってくれた人が居ないなん俺達も、リスナーさんも楽しくないから」」
ねえだからさ、一緒に行こ。
紫「うんっ、、!」
ステージに立ったあとは声援と泣き声が聞こえた。
アンコールの曲はもちろん
「おかえりらぶ!」
コメント
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こうやって、なーくんに戻ってきて欲しい。
皆さんお久しぶりです。 私は今こんな不定期野郎に未だフォロワー様がいる事に感激しています。 ありがとうございます。 とりあえず結婚s((((
感動… なんでこんな感動作が書けるんだ… というかお久しぶりです!