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まきぴよ
二つの引力、一人の熱その夜
Snow Manの楽屋には異様な緊張感が漂っていた。
仕事が終わり、他のメンバーが先に帰路につく中、残ったのは阿部亮平、佐久間大介、そして目黒蓮の三人だけ。
「ねぇ、めめ。今日この後、俺とアニメの新シリーズ観るって約束したよね?」
佐久間がいつもの明るい声を少し低くして、目黒の腕を自分の方へ引く。
その瞳は笑っているようでいて、奥底には譲れない独占欲が渦巻いていた。
「あ……いや、さっくん、それは……」
「ダメだよ、佐久間。目黒は今日、俺とクイズ番組の対策をする予定だから」
反対側から、阿部が静かに、だが拒絶を許さない力強さで目黒のもう片方の腕を掴んだ 。
阿部の微笑みは完璧だが、メガネの奥の瞳は冷徹なほどに据わっている。
「阿部ちゃん、それ仕事でしょ? プライベートは俺が先!」
「仕事の準備を優先するのがプロだよ。ねぇ、目黒。どっちに来てくれるの?」
左右から引かれる腕。
目黒は困惑し、視線を泳がせる。
二人とも大好きなメンバーだが、今の二人は明らかに「仲間」としての顔を捨てていた。
「……二人とも、落ち着いて……っ」
「落ち着いてられないよ。めめが最近、阿部ちゃんとばっかり仲良くするから! 」
「それは俺が目黒を必要としてるから。……佐久間に、こいつの何がわかるの?」
阿部の挑発的な言葉に、佐久間の顔から温度が消えた。
「……は? 俺の方がめめのこと分かってるし。なぁ、めめ?」
佐久間が強引に目黒を引き寄せ、耳元で熱い吐息を吹きかける。
「俺と行こう? 楽しいこと、いっぱいしてあげるから……」
「……そこまでだ、佐久間」
阿部が目黒の腕を強く引き戻し、自分の背後に隠した 。
「目黒は、俺がもらうよ」
阿部の放つ圧倒的な「静かなる威圧感」に、一瞬、空気が凍りつく。
佐久間は悔しそうに唇を噛んだが、阿部の本気の眼差しに気圧され、一歩後退した。
「……ちぇ、今日は譲るよ。でも次は負けないからね、阿部ちゃん」
佐久間が嵐のように去っていった後、楽屋には阿部と目黒の二人だけが残された。
「……阿部ちゃん、やりすぎだよ……」
「……やりすぎかな。こうでもしないと、君は捕まえられないでしょ?」
阿部が目黒を壁際まで追い詰める。
普段の「気象予報士・阿部ちゃん」の優しさは霧散し、そこには一人の男としての、剥き出しの執着があった。
「阿部、ちゃん……?」
「目黒、……蓮。俺がどれだけ我慢してたか、教えてあげる」
阿部の唇が、目黒の返事を待たずに重なった。それは、今まで経験したことのないほど深く、強引な口づけ。
阿部の舌が目黒の口内を蹂躙し、支配を刻み込んでいく。
「ん、む……ぅんっ……! 阿部ちゃ、苦し……っ」
「苦しい? ……俺はもっと苦しかったよ。君が誰と笑ってても、俺のものにしたくて堪らなかった」
阿部は目黒のシャツのボタンを指先で弾き飛ばすように外すと、露わになった鎖骨に深く、赤い痕を刻みつけた。
「……あ、ぁっ! 痛い、……っ」
「消えないように、しっかり付けてあげる。……今夜は、一睡もさせないから」
阿部の部屋へ移動した後も、彼の情熱は留まることを知らなかった。
ベッドに押し倒され、阿部の逞しい体が目黒の上に覆い被さる。
「阿部ちゃん、メガネ、外さないの……?」
「……目黒が壊れるところ、隅々まで見たいから。このままでいい」
知的なフレームの奥で、獣のような瞳が目黒を捉えて離さない。
阿部の指が目黒の敏感な場所に触れるたび、目黒は弓なりに身体を反らし、声を枯らして鳴いた。
「あ、ぁ……っ、阿部、ちゃん……あべ、りょうへい……っ!」
「……いいよ、蓮。もっと呼んで。俺の名前だけ、呼んで」
「あ、はぁっ……! 涼平くん……っ!」
「そう、もっと呼んで。その声も、その熱も、一滴残らず俺だけのものだ」
二人の境界線が溶け合うような濃密な空間で、阿部は本能のままに目黒を支配していく。
それは愛という名の執着であり、決して逃がさないという誓いでもあった。
嵐のような情熱が吹き荒れた後、部屋には二人の乱れた呼吸だけが響く。
阿部は力なく横たわる目黒を抱き寄せ、その耳元で、昏い悦びを孕んだ声で囁いた。
「おやすみ、蓮。これからは、俺の腕の中から一歩も出ささないから」
その瞳に宿る光は、狙った獲物を完全に手に入れた者の、深く、そして逃れられない愛情の色をしていた。
コメント
2件
めめあべ( ´ ཫ ` ) めっちゃめめあべ尊いです🤦♀️💓