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現在
京都、新選組屯所(八木邸)
藤村結海「凄い…初めてきた…新選組!最高だなぁ〜ヤバ!ここで土方さんが…」
そんな妄想を繰り広げてる中、
強くて暖かい風が吹き…
不思議な感覚になった…
目を開けているのに現実じゃないような…
夢のような…そんな不思議な感覚だ…
そして目の前に男の人がいた…
藤村結海「坂本…龍馬?」彼は笑っていた
優しい笑顔だ…そしてまた風が吹き
目を開けると…
文久3年(1863)8月
藤村結海「ここは…?」
周りを見渡して見てもどう見ても
さっきとは違う…
藤村結海「江戸時代?!」
???「何者じゃ!」
藤村結海「え?!刀…?新選組!」
???「局長を呼んで来い」
???「了解」
藤村結海「あの…ここは?」
土方歳三「ここが浪士組の屯所だと知って、ここにいるのか?」刀を向けながら
問う、そして怒っているようだ…
藤村結海「はい…」
土方歳三「お前は何故ここにいる?」
藤村結海「え〜と…分からない…」
土方歳三「は?」
近藤勇「トシ、その子にお茶を出して、
刀はしまいなさい」
土方歳三は黙って刀をしまった
近藤勇「すまないね、君の名は何て言うんだい?あっ私は近藤勇だ」
藤村結海「近藤さんか!写真通りだな、
うちは藤村結海と申します!」
近藤勇「藤村結海か、良い名だ、さぁお茶でも淹れようか」
藤村結海「ありがとうございます!」
近藤勇「トシ、お茶を淹れてくれ」
土方歳三「俺がか!」と文句を言いながらお茶を淹れる土方歳三…
近藤勇「君の事は何と呼べば良いかな?」
藤村結海「えっと…近藤さんの呼びたいように呼んでいただけたらよろしいです」
近藤勇「私が…じゃっじゃあ藤村さん…」
藤村結海「はい!何でしょう?」
近藤勇「呼んでみただけです…」
藤村結海「あっそうですか…」
沖田総司「何をそんなに、肩肘張っておいでで?それより君のその着物… 」
藤村結海「あっこれは!洋服と言いましてうちの時代では普通に履いてる服でして…」
近藤勇「うちの時代?」
浪士組の皆がハテナ状態
藤村結海「あっうちは、2025年から来た未来人です!多分…いちよ」
土方歳三「そうか…だからお前はここにいたんだな、どうやってここに来た?未来だろ?どうやって来れる」
藤村結海「うちも良く分からないんだよ、未来でしん…え〜とここは浪士組か?ん?壬生浪かな?壬生浪士組?ん〜………
まぁ 浪士組の屯所の八木邸を見に来たんですよ、観光として、観光って言葉あるのか?分からないが、まぁうちの時代で浪士組の屯所を見に来てたら不思議な風が吹きそしたらここに居ました、だから説明なんて出来ません!よく分からないので!」
斎藤一「それが説明なのでは?」
藤村結海「え?」
藤堂平助「変な奴だな!w」
近藤勇「話を聞こう」
近藤勇の言葉で皆が黙り
近藤勇「君はじゃあその不思議な風が吹きここに来たと申すのだな?それなら幾つか質問をしても良いか?」
藤村結海「はい!」
近藤勇「我々浪士組の屯所と言っていたが君の時代にまだここが残っているのか?」
藤村結海「はっはい!残ってます!」
近藤勇「そうか!それは嬉しいことだな」
土方歳三「近藤さん…そんな事を聞いてどうするよ、もっと他にあるだろう、…………未来から来たと申したな、なら浪士組がこれからやる事を知っているのか?」
藤村結海「はい!」
土方歳三「教えてもらっても良いか?」
藤村結海「まぁはい!良いと思います!
うちの中にルールなど無いしな!えっとですね、浪士組はこの先幕府に認められて幕府から新選組と言う名を名付けられます、
そして新選組は京都の中で動く事になる… これは新選組…浪士組からしたら1番大事な話でだって幕府から名を付けられるのだから、でもまぁうちは幕府が嫌いだけど」
土方歳三「何故幕府が嫌いなんだ?」
藤村結海「普通に嫌いです」
土方歳三「よく分からない奴だ、幕府に認められる以外に何か無いか?」
藤村結海「坂本龍馬って言う人が慶応3年11月15日に死ぬと言う情報がある、坂本龍馬とは話し合って欲しいって言う気持ちがあるがまぁこれはうちの希望だがね、
まぁ後は池田屋事件かな、池田屋と桝屋が疑わしいと思って二手に分かられて見張ってたら池田屋が黒だったと言う話な、
ここ気を付けた方が良い」
土方歳三「坂本龍馬かぁ…」
近藤勇「池田屋事件…」
藤村結海(凄い!2人して違う!
気になる所が全然全く違くて面白い!そんなに坂本龍馬が気になるのか!なら…
坂本龍馬を助けてもらう、うん!決めた!
坂本龍馬と土方歳三2人を合わせよう!)
沖田総司「じゃあさぁこの後何が起こると思う?」
藤村結海「え?」
沖田総司「俺は知ってる」
芹沢鴨「お前らここで何をしている?」
近藤勇「芹沢さん!」
ピリついた空気が漂う…
山崎烝『藤村くん…こっちへ』
藤村結海は頷き
山崎烝に言われるがままに隠れる
沖田総司「じゃあ解散ってことでいいかな?」
土方歳三「そうだな…」
芹沢鴨「何をしてると言っている!」
斎藤一「明日…誰が見廻りへ行くかの相談をしていた所です…」
芹沢鴨「そうか…」
疑いながら 部屋から出た
土方歳三「………じゃあ解散だ、山崎アイツを頼んだ、
こ れでアイツの袴を買ってやれ
アイツはここでは男として扱う、
芹沢さんにもバレずにやれ」
山崎烝「分かりました…」
皆が解散した後山崎烝が藤村結海に
山崎烝「藤村くん、君はどんな袴がいいかね?その服装だと目立つだろう」
藤村結海「袴…よく分からないので何でも」
山崎烝「そうか、なら行く、俺がいない間芹沢さんには気をつけろ」
藤村結海「はい!」
そして山崎烝は袴を買いに行った
藤堂平助「あっ藤村、稽古するけど、お前もどうだ?」
藤村結海「え、いいの!」
藤堂平助「おう!良いぞ!行くか?」
藤村結海「行く!」
藤堂平助「そうかじゃあ中庭でやろうか、芹沢さんは来ないと思うしな」
藤村結海「うん!」
稽古をしてる時に山崎烝が帰ってきた
山崎烝「何故ここにいる?芹沢さんにバレたらどうする?藤堂君、君は芹沢さんにバレないよう彼女を見てるんじゃなかったのか?何故中庭にいる?」
藤堂平助「芹沢さんはあんまり中庭来ないだろ?良いだろ俺がいるんだから!」
山崎烝「来るかも知れないんだぞ!
君だから余計に心配なんだ」
藤堂平助「何だよ!その言い方は!」
藤村結海「まぁまぁ…あの…山崎さん…ごめんなさい…うちが稽古したいって言ったから…本当ごめんなさい!」
山崎烝「あ…あぁ…ちょっと静かにしてくれないか?もういいから、大声出すと芹沢さんが来るかも知れない」優しめに
藤村結海「あ…そっそうか!すいません…」
藤堂平助「お前本当におかしな奴だなぁ」
藤村結海「平助君には言われたくないですが?……笑わないでよ…」
藤堂平助「すまねぇ…面白くてなw」
山崎烝「………じゃあ袴に着替えようか」
藤村結海「はい!袴ってどうやって履くんですか?」
藤堂平助「え?!知らないのか!」
藤村結海「そりゃあまぁ…うちの時代は着物も浴衣もイベント事でしか使わないので…日常では履かないし…男しか袴何て履かないし余計に分からなくて…」
山崎烝「じゃあ君が教えてあげてくれ、
自分の履いてる所を見せて細かく教えれば分かるはずだ」
藤堂平助「はぁ?山崎君がやればいいじゃないか!何で俺が!」
山崎烝「俺はこれから用がある」
藤堂平助「嫌なだけじゃないか!」
藤村結海「あの…すいません…嫌なら良いです!頑張ってみるだけなので」
藤堂平助「え…いや…嫌な訳じゃないんだ!ただ…女の子の前で肌を晒すとは…」
藤村結海「大丈夫です!」
藤堂平助「いや!俺が教える!分かるまで教えるから!だから覚えてくれ…」
そして藤堂平助による袴の着方を教わる
藤村結海「わぁ〜何とか出来た!ありがとう、平助君」
藤堂平助「お…おう…」
山崎烝「良くやったな」
藤堂平助「山崎君!どうせ用があるって言ったってもうとっくに終わってた話だろ?」
山崎烝「そうだな、終わってる」
藤村結海「2人共結構仲がいいんだね」
藤堂平助「仲良くないぞ!」
藤村結海「山崎さんって結構無口と聞いてたからちょっと不思議w」
山崎烝「そうか?」
藤堂平助「そんな情報まであるのかよ!」
藤村結海「未来、舐めんなよ!w」
藤堂平助「何だそれ?」
藤村結海「ごめんwごめんw冗談冗談
今もすげぇからな」
藤堂平助「当たり前だ!w」
斎藤一「お前ら…楽しそうだな」
藤堂平助「あっ一君どうした?」
斎藤一「飯だ」
藤堂平助「もうそんな時間か」
藤村結海「腹減った…」
山崎烝「そうだな、行くぞ」
そして皆が土間に集まる
原田左之助「おう!藤村結海…だっけ?」
藤村結海「はい!藤村結海です!」
原田左之助「結海でいいのか?」
藤村結海「良いですよ…」
藤堂平助「ああ?ダメに決まってるだろ!藤村は男だぞ!なのに結海何て名前…
女じゃねぇか!」
原田左之助「平助…声デカい」
藤堂平助「あっ!すっすまねぇ」
藤村結海「平助君って怒ると声デカくなるね、凄く面白いなぁw」
藤堂平助「うっうるさいな…明日も稽古だろ?いっぱい食え!」
藤村結海「うん!ありがとう」
そして稽古の日々が続いた
芹沢鴨にもバレずに1ヶ月が経った
文久3年(1863)9月16日 夜…
土方歳三の合図と共に山南敬助と原田左之助と沖田総司が部屋へ入り、
芹沢鴨は土方歳三、沖田総司に殺され
平山五郎は山南敬助、原田左之助に殺され
一夜が終わる…