週末の朝、シェアハウスはいつもより少しだけゆっくりと目覚めた。学校の心配がない分、みんなの顔にも安堵の色が見える。しかし、そんな穏やかな空気も、すぐに幼い声でかき消された。
「おにいちゃーん!お腹すいたー!」
リビングから聞こえるゆあんくんの声に、メンバーは顔を見合わせて苦笑いする。もはや目覚まし時計代わりだ。
「よし、今日は何して遊ぶ?」
じゃっぴが元気よく声をかけると、どぬとゆあんくんが目を輝かせる。ヒロくんはまだ少し寝ぼけ眼だが、るなちゃんに抱きかかえられてご機嫌だ。
突如始まる「お絵かき大会」
「ねぇ、お絵かきしよ!」
ゆあんくんがそう提案すると、のあさんが「いいね!みんなでお絵かき大会だ!」と乗り気になった。リビングのテーブルにはスケッチブックと色鉛筆が広げられ、たちまち小さなお絵かき教室が始まった。
どぬは真剣な顔で、えとさんの顔を一生懸命描いている。「えとさん、もっと笑って!」と注文をつけながら、クレヨンを走らせる姿は、まるで小さな芸術家のようだ。
ヒロくんは、るなちゃんの膝の上で、大きな紙いっぱいにカラフルな怪獣を描き始めた。「ガオーン!」と効果音をつけながら、楽しそうに筆を動かしている。
ゆあんくんは、なぜかじゃっぴの顔に髭を書き加えている。「じゃっぴくん、もっとかっこよくなる魔法!」と言いながら、クレヨンでじゃっぴの顔を真っ黒に塗りつぶしていく。じゃっぴは「おいおい、俺のイケメンが台無しだろ!」と笑いながらも、その姿を微笑ましく見守っていた。
もふくんとなお兄は、隣でそんな彼らの様子を温かく見守りながら、それぞれコーヒーを飲んでいる。普段はあまり見せない幼い姿に、彼らも癒されているようだった。