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3週間後。

兄弟と雑談していた頃携帯から通知音が鳴った。宛先は半間、と表示されている。開くと不在着信が1件、暇を問うメッセージが1件来ていた。


「気付かなかった、ごめん。何か用あった?」「今から会えるか?」

「今から?蘭と竜胆も居るけど会えるよ。」

数件メールを交わし今からの予定を立てる。

「ちょっと会う予定できた」

「だれ」

「修二」

「…俺らもいるから」


やはり予想どうり蘭と竜胆はここに残るようだった。蘭は修二のことが嫌いなんだけどね、無理して残らなくてもいいんだけど。

でも待つ間1人は少し寂しかったので残ってくれてうれしいという気持ちが8割。

約束はここだから、と2人に伝える。そして、まだ時間があるのでまた兄弟と雑談を交わしていると排気音が聞こえてきた。

「よっ。」



…ふと、集会のことを思い出す。


「天竺の集会いつ?」

「確か…」「今日の9時から」

そして現在時刻はぴったり9時。すごいなぁ、ちょうど9時とか。

って、違う違う。これは本格的にヤバい…というか遅刻は既に確定しているが。

「ダリィ…」

「とにかく走ろ。」

ほんとにこれはだるいって…。









全力で走ること2分、やっとの思いで集会場へ到着した。

2分、これでも褒めて欲しいくらい早いと思う。全力で走れば35秒くらいで果ててもいいくらいなのに2分だぞ、2分。

頑張っても到着に掛かるのは10分だな。それを2分とか。と心の中でドヤ顔をかます。

一瞬も気を抜かず常に全力だった、なんてどこかのスローガンやテレビの名言にでもありそうな事を考えているとイザナに話しかけられた。

「2分遅刻、遅い。」

『これでも褒め称えて欲しいくらい』

本当に褒め称えてほしいくらいだよ、2分くらいいいじゃないか。

『2分だよ、2分。』と誇らしげに言い放てば、「はぁ…」と溜息を吐かれた。失礼すぎるだろ…と思うが言う前にグッと飲み込んだ。が、顔に出ていたらしくまた「はぁ…」と溜息を吐かれてしまった。

『溜息ばっかじゃ幸せ逃げちゃうよ』

「お前のせいだろ…」

正論は求めてねぇです。言い返す言葉もない…。

こういう時は話を逸らすに限る。

『で、内容は?』

「抗争の話だ。」

やっぱりそうか。もう少しで宣戦布告もだすので最近は東卍との抗争の話で集会はもちきりなのだ。

「それで」

今も作戦について話している模様、こういう時は面倒くさいし適当に聞き流しておく。聞いていなくても誰からか聞けば分かるし、もとより聞いていくたって抗争では好きに暴れたらいいよね。という所存である。すると鶴蝶から話しかけられた。

「聞いてるか?」

「ん」

「じゃあ今何話してたか言ってみろ。」

「ダルい先生じゃん、ウケる」

寝てると偶に言われるよね、先生から。その時は大体適当に勉強の素晴らしさ…とか言っている。先生からはもう諦められているので何を言っても怒られることはそんなにない。だって先生の授業面白くないし、もう全部分かってるんだもん。


鶴蝶に呆れた目で見られたが気にしない、木にしない。

すると私の携帯からピロン、と通知音が鳴った。うーん既視感…前もこんなのあったよね。暇だから(集会中)見てあげよう。

開くと「会える?」というメッセージが万次郎から届いていた。あれ既視感…前もあったよね。まぁ暇だから(以下略)

「会えるよ」

「じゃあ岬公園で」あれ既(以下略)

集会の様子を見るともうすぐで終わりそうな雰囲気になっていた。

「…だ。」

よし、終わったね。早めに岬公園へ向かおう。

そうして最後の言葉は全く聞かずに集会場を後にした。

「幹部は残ってくれ。」










正直もうすぐで東卍と抗争することについてよく思っていない。前にイザナから少し聞いた話だとかなりイザナは万次郎に執着していた。言っちゃえば規模の大きな兄弟喧嘩かなぁ。とも思ったが兄弟喧嘩は死亡者なんてださないしあんなに物騒な武器も使わないよね。全力で否定して説得したが正直納得してくれているかは分からない。

何かあれば私が殺されそうな人を命を懸けてでも守るつもりである。

1人考えながらコンビニで期間限定スイーツを買い、そのまま公園へ……というところでまたも通知が鳴った。今日は通知が鳴ることが多い。



・ ・ ・

はぁ、はぁ、と息を切らしながら集会場へ入ってくる葵。そして、「既視感…」と天竺のメンバー達。

「ごめんきいてなかった」

「落ち着け、一旦深呼吸しろ」

すぅー、はぁー。と落ち着いたところで丁寧に作戦を説明していくイザナ。

その内容をまとめれば抗争は2月22日。そして葵には三ツ矢とスマイリーを任す、ドラケンも出来れば。とのこと。

最初のイザナの話だと三ツ矢とスマイリーは抗争前に不意を狙い参加不能にすると言っていた。

どうやら葵の説得が効いたようだ。


・ ・ ・

おまけ

葵が帰ったときの天竺

「…葵は?」

「…」

「いつの間にか居なくなってんじゃん、ウケるw」

「まじで猫かよ…」

「手の掛かる猫だなw」

「はぁ…」

「電話するわ…」




「でねぇ…」

「…お疲れ様。」

「ムーチョ…」

熱い握手を交わしていた。

天竺の姫はすっごく可愛いんだってさ。

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