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ニキしろ
奇病パロ 花吐き病
エロ無し
純粋両片想い
ハピエン、バドエンどちらも書いてます!
地雷さんUターン
※エセ関西弁
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sr side
ずっと前から悩んでいたことだった
「ゲホッゲホッ、う”ッ」
口の中から綺麗な紫の花ラベンダーがバラバラと散る
「量”、多くなってんなぁ”ッ、げほっ」
花吐き病。
世間ではそう呼ばれている奇病だった。
まさか俺がかかるなんて思ってもみなかった。
叶わないと思った片想いをした時に発症する病気。
俺は絶対に叶うはずもない、というか、叶ってはいけない相手に恋をした
ニキだ。
ずっと前からの相棒であり友達
なのに俺は恋をしてしまった。あってはならない感情を抱いてしまっていた。
会う度に意識してしまって、撮影の度にニキのことばっかり考えてしまって、自分でもどうにかしてると思っている
最初、花吐き病が発生した時はまだ花びら1枚が口から出たり、少し喉の奥に違和感があるくらいだった
でも、発症してから1年。ありえないスピードで病状が悪化していた
花びらだけだった花は段々と花一つ出るようになっていき、咳き込む頻度も高くなった
喉の奥に何かがつっかえてる気がしたり、呼吸困難に陥った時もあった
「……もうそろ終わりやな……」
花吐き病は、病状が悪化すると最悪死に至る
今までの歴史で死に至った者は少なくは無い
でも、死に至る前に恋を諦めて治った人、恋が実った人が殆どだ。
俺はそのまま死ぬと思う
ニキは俺の事なんて友達としか思っていないだろうし、そもそも男同士だからそんな気も起きないに違いがない
俺は気休め程度の病院から処方してもらった薬を一気に口の中に放り込み、水で押し流す
薬なんてものはただ進行を遅らせるだけで、治すことなんて出来ないのは分かってる
でも、この症状が進むにつれて、3錠、5錠、10錠と、薬の数は増えていった
花吐き病が発症するのは1万人に1人
そんな希少な奇病が俺の身に起こるなんて、ほんとに俺はついてないな
そこでちょうどニキからLINEの通知が来た
nk『撮影時間なったけど、なにしてんの?笑』
「う”ッ、げほっげほ!!お”え”ッ、ゴホッ」
俺は激しく咳き込み、大量の花を吐き出す
地面には無数のラベンダーが広がっていて、まるで花畑がそこにあるかのような風景だった
「撮影……しなきゃ…ヒュゥ”ヒュゥ”」
最強無敵連合の皆には俺が花吐き病になったことは言ってない、マネージャーにだけだ。説明しているのは
外泊の時も一人部屋にしてもらったり、咳き込みだしたら直ぐに口を抑えてトイレに駆け込んだりしていた
様子がおかしいことはバレていると思う
ピコンッ
「すまんー、忘れっとった!」
俺が明るい声で言う
nk「おいーw忘れんなよw」
rc「よっ、遅刻魔」
zh「せんせーおそーい」
km「おんなだ!!」
「いや、女じゃねぇよw」
コイツらに言うつもりはない
医者にも言われた。俺はあと持って数日の命だと。
俺は病気の進行が他の人より数倍早いらしい
相手への想いが強ければ強いほど進行が早くなるらしいので、俺はそれだけニキに執着しているということだろう
nk「ーー!」
zh「ー!?」
rc「ーーーww」
km「ーー笑」
撮影中は、みんなとの会話でニキへの意識が少し逸れるので花を吐いたことは1度もなかった。
でも
「ッ」
「ごほっごほっ、げほっ、う”ぇ”ッ」
今日初めて撮影中に花を吐いた
突然の事だったので、ミュートすることも出来ずに、音がそのまま女研の皆に伝わっていた
zh「え、せんせー大丈夫?」
rc「体調わるいの?」
「だ、大丈夫大丈夫!なんでもあらへんよ!」
俺は必死に体調が悪くない振りをする
nk「辛かったら言ってよ?撮影辞めるから」
ニキから優しい声で心配される
それが今の俺にはとどめを刺すような鋭い攻撃だった
「ごめ”ッ、ごほっ!!げほっげほッ、ん”ッ、げほっげほっ、!」
口から大量のラベンダーが散らばる
デスクの上はすぐにラベンダーの花々で溢れかえり、目の前は真紫になった
喉の奥に花が詰まるような感覚で、上手く呼吸ができない
「ヒュ”ッ、ごめッ、きょぅ”無理だわ”ッ、カヒュッごほっ、抜ける”ッ、ほ、ますまん”ッ」
km「せんせー無理しないでね」
rc「なにかあったら連絡して」
zh「お大事にね……」
nk「ぼび」
ブツんっ
ニキが言い終える前に俺はdiscordから退出した
あのまま、またニキの声を聞いていたらいよいよ俺は呼吸困難で死にそうだったから
咳1回で、4つから5つのラベンダーが出てくる
目の前がボヤける
「げほっげほっ、お”え”ッ」
俺は薬を規定量より多く掴み、勢いよく飲み込む
ーーー
数分後
ーーー
呼吸出来るまでには症状は楽になった
「はぁ”ッ、はぁ”ッ」
いつまでこの状態が続くのだろうか。
正直辛い。
薬を飲んでも症状が少し落ち着くだけで、またニキからのなにか接触があったら悪化するに違いない
それにさっき吐いたラベンダーの中に、数個、枯れかけのカスミソウが混じっていた
俺は枯れかけのカスミソウを手に取った
「……無垢な愛、か…笑」
自嘲するように俺は笑う
もう諦めた方が今の俺にはあっているのだろう
叶わない恋なら捨ててしまった方が楽
だけど捨てれないのが俺
昔からそうだ、ずっと一途で、好きになった中々嫌いになれなくて。
それで裏切られて捨てられた元カノが何人いただろうか
目に涙が溜まる
「あと………もうちょやから………」
あともう少し、あともう数日でこの恋が終わる。
開放される
この苦しい重いから、この病気から。
死ねば全てが終わる。
皆には悪いと思ってる。勝手にいなくなること、病気のことを黙っていたこと。
川崎さんにも申し訳ない。
kw『もうあと数日の命って、ことだよね。』
sr『そうっすね……』
kw『伝えなくていいの……?』
sr『伝えてもどうせ断られるんで』
kw『ニキくんも好きかもよ。』
sr『ありえないですね』
kw『死ぬまで皆に言わないの?』
sr『はい』
kw『皆怒るよ』
sr『怒られるかなぁ……』
kw『ブチギレると思う』
sr『怖いなぁ、笑』
kw『……ほんとに……死ぬ気なの……』
sr『……はい』
kw『……そっか』
sr『………ッ、はい』
俺は川崎さんとの会話を思い出す
「……心配してくれんねやなぁ……」
事情を知ってる川崎さんが1番辛いと思う
俺はニキには伝えないでくれって頼んでるから、川崎さんもそれを守って内緒にしてくれている
正直死ぬのは怖い。まだ死にたくない。
だってまだ26やで?
全然まだ若いうちに入るし、登録者だって100万人にもいってないのに……
「…………死にたないなぁ、笑泣」
ーーー
3日後
ーーー
「げほっげほっ、!!ごぼっごほっ!、!」
あれから3日後、もう末期と言っても過言では無いほどに病状が悪化した
薬も効かない、咳が出続け、花が部屋中を舞う
もう死ぬんだ
そう悟った
俺は床にへたり込む
この3日間discordにも入ってないし、アイツらからの連絡は全て無視した
最後に未練を残さないために。
最後に……川崎さんにだけは連絡しておこう
俺はそう思ってスマホを手に取り、川崎さんに電話をかけた
プルル
ゼロコールで川崎さんが出る
kw「もしもしー」
sr「げほっ、ぁ”、川崎さーん”、?」
俺は咳き込みながら川崎さんを呼ぶ
kw「……どうしたの」
sr「げほっげほっ、俺、ヒュッ”、今日ま”でみたい”ッすわー”、笑げほっ」
笑いながら俺が言うと、川崎さんの空気が通話越しでも変わったのがわかった
kw「もう、は、……ッ、」
通話越しに川崎さんの涙ぐむ音が聞こえる
sr「今までお世話になりま”したぁ”笑ばいばい”」
kw「う”んッ、泣」
俺はそこで通話を切った
これ以上川崎さんと通話をしているとこちらまで泣くところだった
俺は床に寝転ぶ
「げほっけほっ!!お”え”ッ、ぐッ、ごほっごほッ」
もう俺の周りはほとんどラベンダーとカスミソウで埋まっていた
「……いぃ人生やったかな……”」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
nk side
明らかにおかしい
そう思い始めたのは2日前からだ
誰もボビーとの連絡がつかなくなったのだ
送ったLINEも、discordも、通話も、全部無視。
未読状態
最強無敵連合の奴らはもちろん、ほかのボビーと関わってる人達も3日前から誰も連絡が付いていないらしい
zh「まだ未読……ボビーどうしたのかな……」
18号から心配の声があがる
kr「流石におかしくない……?」
皆この異常事態に危機感を持っていた
俺はなぜか、嫌な予感が頭から離れなかった
体調不良でも、既読を付けることはできるはずだ
それなのに……
sd「しろん家誰か行ったらええんちゃう?」
nt「確かに、しろせんせーと家近いの誰?」
弐十ちゃんとシードが案を出す
ボビーの家に近いのは……
rc「俺とニキニキ」
りぃちょが声を出す
俺とりぃちょとボビーは家が近い。
だから3人でよく飲んだりもしているのだ
km「2人先行ってきてよ、なにかあったら困る」
そうして皆でボビーの家に行くことが決まった時、discordにマネージャーである川崎さんが入ってきた
rc「あ、川崎さん」
km「ちょうど良かった!川崎さん!しろせんせーどうなったか知らない?」
kw「……ッ、しろせんせーは、泣」
discordで喋る川崎さんは珍しく泣いていた
しかもなにか知っているかのような口ぶりで
nk「なにか……しってんの?」
kw「……ほんとは、言っちゃダメって言われてんだけど……」
川崎さんが口を濁す
言うか言わないかで迷っているのだろう
zh「マネージャー言って!?私たちボビーののことが心配なの!!」
18が強くマネージャーに問う
kw「……しろせんせーは……多分、もうすぐ死ぬ。」
は?
そこに居た全員が口を揃えて言った
その瞬間に空気が凍りついたかのように言葉を誰も発さなくなった
sd「死ぬっ……て、どういう、」
kw「花吐き病って知ってるよね」
花吐き病
ここ数十年で発症例が何百件しか出ていない
1万人に1人がなるという希少な奇病だ……
もしかして
nk「それ……ボビーがなったの、?」
kw「……はい」
そんな……
誰かがそう口から零した
花吐き病とは片想いしてる人がなる病気だ
死ぬってことはそれだけ長い間苦しめられていたってこと、そんものを俺達に長期間相談していなかったのか、?
nk「……ボビー……好きな人……いたん、だ」
俺はボビーが花吐き病という事実と、ボビーに好きな人がいたという事実で何も言葉が出なくなっていた。
俺はボビーが好きだから。
友達としてじゃない。恋愛として
付き合う対象としてボビーのことが好きなのだ
それは最強無敵連合の皆が知ってる。
俺がボビーのことが好きなこと
rc「ニキニキ……」
そこで川崎さんは俺がボビーのことが好きだということが分かったみたいで、急に声を荒らげた
kw「ニキくんしろせんせーのことが好きなの!?」
nk「え…………はい」
突然大声を出すので、俺は困惑した
kw「じゃあ今すぐしろせんせーの家にいけ!!!お前がたすけろ!!ニキくんの気持ちを伝えろ!!お前しか今、しろせんせーを助けられる相手はいねぇんだよ!!!」
nk「え、」
初めてだった、
川崎さんがこんなに大声を出すのは
それと同様にあることが頭に浮かんだ
nt「それって……」
弐十ちゃんが言いたいことは皆分かっていた
おれも。
俺も十分分かっていた
nk「ボビーの片想い相手って……おれ?」
俺は気付けばdiscordを繋げたままだということも忘れて家を飛び出した
ボビーの家までは走って十分弱
俺は訛ったからだに鞭を打つように必死に走って走って走りまくった
nk「はぁ”ッ!はぁ”ッ!」
俺が!俺がボビーに気持ちを伝えるのに時間をかけていたせいで!
ボビーがそんなに苦しんでいたなんて!
花吐き病は噂を聞くだけでも死にたいほどに辛い病気なのはわかっていた
そんな希少で苦しい病気に、想い人がかかっているなんて誰が分かろうか!
俺は息を切らせながらもボビーの家に真っ直ぐに走った
っ!
俺!俺は!ボビーがすきだ!今までこんなに真剣に好きになった相手はいなかった
ボビーだから好きになれた、ボビーだからふさわしかった
俺の相棒であり、恋人はボビーしかいない
今日は雨だった
土砂降りの中で俺は傘もささずに、薄着で雨の中を突っ走る
道行く人がこっちを見てくる
でもそんなのに気を使っている暇はない
今はただ、ボビーの元に早く行きたい
それだけだった
ーーー
「ボビー!!!」
俺はボビーの玄関を勢いよく開けた
すぐに扉を閉めて、リビングに向かったが、いない
俺はリビングにボビーがいないと分かるとすぐに寝室へ向かった
ボビーがいつも籠っているのは、配信器具とベッドがある寝室だけだ
バンッ!!!!
俺は扉を開いた
そこには紫の花々に埋もれて横たわっているボビーがいた
「……綺麗……」
今思う言葉では無いことは分かっていたが、そう思ってしまった。
まるで夢の世界にでも出てくるような綺麗さだった
俺はボビーのそばにかけよって、ボビーに呼びかける
「ボビー!ボビー!!」
閉じている瞼はとても綺麗で、長く綺麗な睫毛が美しかった
sr「…………に”、き…?」
ボビーが目を覚ました
よかった、まだ死んでいなかったんだ
「ボビー!!」
俺はボビーに抱きついて、泣いた
sr「げほっげほっ、ごほっ、どし”たん”」
ボビーの口から咳き込む度にラベンダーとカスミソウが流れ出た
「ボビーが花吐き病ってきいて!今日死ぬかもってきいて!!おれ!!泣」
涙が溢れて止まらなかった
目の前にいるボビーをちゃんとみたいのに、目の前がぼやけてよく見えない
sr「……川崎さん”かぁ”……」
ボビーが俯いて呟く
ボビーはもう死ぬ決心が着いている様子だった
でもそんなことさせない
「ボビー、俺、ボビーのことが好きです。付き合ってください。」
俺がそういうとボビーの目が驚いたように丸くなった
sr「は……」
「ボビーが俺を好きなように、俺もボビーがすき。恋愛として。片想いじゃないよ。両想いなんだよ!!」
俺はボビーの肩を強く掴んで大声で語りかける
sr「ほん、まに……?」
ボビーの目からボロボロと大粒の涙が流れ出す
「ほんとに。だから。付き合おうしろせんせー」
sr「う”ん”ッ泣」
そこで一気に周りにあった花々が消え去った
花吐き病が治った証拠だった
ボビーが俺の体に抱きついて、ワンワン泣き出す
sr「お”れッ泣ほんまに”ッ泣こわかった”ぁ”ッ」
当たり前だ。今から死ぬってなるのに怖くならない人間なんかいない
俺はボビーの体をさすりながら慰める
「大丈夫……もう大丈夫だからね……」
sr「ぅ”う”ッ泣あ”ッ、泣」
俺達はその後、2人で病院に行って、最後に薬を貰ってからみんなの元へ帰った
皆は近くの事務所内に集まっていたらしく
俺達が戻るとまっさきにボビーのもとへ皆が抱きついた
18は泣いていて、ほかの男子軍は無言で抱きついたままの者と、離れて静かに泣いているやつでわかれていた
川崎さんにボビーが怒られていたので
俺達は笑って庇った
これからもこのままの幸せが続きますように
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BADEND
(ニキが扉を開けた瞬間から)
部屋を開けるとそこには花々に埋もれているボビーがいた
「ボビー……?」
呼びかけるがなにも応答がない。
返事もしないし身動きも取らない
俺はゆっくりボビーの近くに寄る
そこには肌が白くて、綺麗な髪をしたまるで天使のような人が横たわっていた
サラッ
肌を優しく触ると
冷たかった
「ぼ、びー……」
認めたくなかった。ぜったいに。
心の内ではわかっているはずだった
「ぼびー、目覚まして、俺、きたよ」
ボビーがただ眠っているだけだと、俺は信じ込んでいた
「ボビー、ねぇ、すき、すきだよ。、おれ」
ボビーの冷たくなった手を握る
俺の呼吸音と心臓のバクバクとした音だけが俺の耳に伝わる
ボビーは一向に返事をしなくて、目を瞑ったまま。
そうしていると部屋の扉がガチャりと開いた
rc「……ニキニキ」
りぃちょだった。
あの後俺のあとを追ってきてくれたのだろう
「りぃちょ、ボビーが、返事してくれなくて、、寝てんのかな……笑」
笑顔にもならない顔を無理やり笑顔にしてりぃちょに問いかける
認めたくない事実に目を逸らして。
りぃちょがボビーの手首に指をあてる
rc「……」
「りぃちょ……」
俺すがる思いでりぃちょを呼んだ
rc「ニキニキ……もう……しろせんせーは死んでるよ……」
分かっていたはずだった
そんなこと
部屋に着いた瞬間に察していた
呼びかけても応答しない、体は冷たい、血色は悪い。
「……っう”泣」
今の俺には泣くことしか出来なかった
りぃちょが警察と救急車を呼んで、ボビーが救急車に運ばれて行った
りぃちょが状況説明をしておくとの事なので、俺は救急車にボビーと一緒に乗って、病院まで行った
病院についてすぐに
ボビーの死亡が確認された
薄暗い部屋にベッドの上で白い毛布をかけられて寝そべっているボビーは今にでも、俺の名前を呼んで起き上がりそうだった
sm連合の皆が霊安室に集まった
皆うっすらと泣いていて、ボビーの人望が分かった
ボビーの葬式が終わって、俺はすぐに遺族に謝罪をしに行った
「俺のせいで。息子さんが亡くなってしまい、申し訳ありませんでした」
俺は深々とお辞儀をした
でも、遺族の方はなにも俺を問い詰めることなんてしなかった
ただ優しい言葉をかけてくれただけだった
「ニキくん……よね。裕太から色々話は聞いてたわ……仲良くしてくれてありがとう。貴方まで花吐き病にならなくて良かった……」
「ニキくんのお陰で息子はいい人生を送れたと思います。ありがとう。裕太のことを根に持ちすぎないでね。」
俺の心は喪失感でいっぱいだった
『根に持たないでね。』
そうは言われたが、根に持つことしか出来ない
俺のせいで、俺のせいでボビーが亡くなったのかもしれない。
俺がもう少し早く着いていれば助けられたのかもしれない
いや、それよりも俺が早く気持ちを伝えられたら、ボビーは花吐き病なんかに悩まなくて済んだのかもしれない
数日間ボビーのことで頭がいっぱいだった
食事も喉を通らなくて、生きることすら億劫で。discordになんか数日入っていなかった。正直いって、もう死ぬ予定だった
そんな日々を送っていると俺の家にりぃちょとキャメロンが入ってきた
何しに来たのかと不思議に思っていると
バチンッとりぃちょに頬を殴られた
「……は」
俺は何が起きたのか分からなくて困惑していた
rc「一人で抱え込むなバカ!!!!しろせんせーのこと救えなかったって自分責めてるのニキニキだけじゃないから!!!」
rc「ニキニキがあとちょっとで死のうとしてるのなんか分かってるんだからな!?勝手に死のうとすんな!ひとりで背負い込むな!しろせんせーだってそうだ!俺らのことなんだと思ってんだよ!仲間だろ!もっと俺らのこと頼れよ!!なんのためのチームだよ!!」
りぃちょが涙を目に溜めながら必死に訴える
「……ごめん」
りぃちょの言っていることは最もだった
km「これ」
キャメが俺の目の前にしゃがんで1つの手紙を渡してくる
「なに……これ」
km「しろせんせーからの手紙。死ぬ前に全員分に書いてたみたいだったんだ。そう長くない文章だから。今読んでみて 」
そういうキャメの目も真っ赤に腫れていた
ここ数日泣いていたのだとわかった
俺はキャメから手渡された手紙をゆっくり開けて中を読む
そこには本当にボビーの字で文章が書かれていた
ニキへ
多分俺が死んだ後に川崎さんから花吐き病のことと俺のお前への片想いのことが伝わったと思う。
でも、ニキのせいじゃないから。俺は、自分でこの道を選んだ。ニキのせいでこうなったんじゃないよ。
どうせ俺が死んだ後、俺のせいだーなんて思って1人蹲ってんねやろ笑
一人で抱え込むなよ。俺が言えることじゃないんやけど笑
俺は元気なニキが好きや。皆のことを自慢のトークと明るさで盛り上げてくれるニキが。
今までありがとう。
ニキのお陰で毎日が楽しかったよ。
元気に生きてな
あんまり早くこっちきたら俺が叩くからな笑
じゃあね。
俺はその手紙を抱え込んで泣いた
ずっと、ずっと。
りぃちょも、キャメも、つられて泣いていた
皆同じ気持ちなんだ。ボビーを救えなかったこと、頼られる存在になれなかったこと。
力不足なこと。
rc「読んだでしょ……もう死のうとしないで、せんせーのために、せんせーの分まで、俺らが生きよう。生きて償おう」
「う”ん”泣」
これからはボビーの分まで、ボビーの気持ちを背負って生きるよ
俺らが死ぬまで、待っててね。
ボビー
。
END