テラーノベル
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💜💙〜 雰囲気作り〜
ふっかと付き合いだしてもう数年
付き合いも長くなってきて、夜に一緒にベッドに入っても大人なムードなんて作れなくって、ついふざけた話ばかりしてしまう
昔は、服をきゅっと掴んで名前を呼んで、それとなく伝えることができた
そんな簡単なことすらも、今はもうできない
なのに、ふっかはいつも一瞬で雰囲気をつくる
今日だって
久々に2人とも夜からゆっくりで
ベッドに2人並んで入って
日付が変わるまでにはまだまだ時間があって
なんなら明日も2人とも仕事は昼からで
そんな日は何週間ぶりとかで
久々の2人の時間が嬉しくって
愛して欲しいな、なんて思いはありながら
でもムードの作り方なんてもう分からなくって
どうでもいい話ばかりをしてしまう
ふっかは、左腕で肘枕をついてこちらを向いて、話を聞いてくれていて
おれは何となく目が合わせられなくて、仰向けで話していた
「翔太」
「ん?」
ひときわ柔らかい声で名前を呼ばれて、ふっかの右手がおれの左頬に伸ばされる
その手に導かれるように、体を横向きにしてふっかに向き合う
「そろそろ目見て?」
「っ……………」
前髪の向こうから覗く雌雄眼に捉われて、一気に顔が熱くなる
「今日、いいでしょ?」
「…………うん」
さっきまで友達のように談笑していたのに
そんな気軽な雰囲気はもうどこにもなくて
恋人同士の甘やかな空気が流れる
柔らかく微笑みかけられて、ゆっくりと唇が重なる
キスをしながら体を倒されて覆い被さられる
唇が離れるのと同時に瞼をあげる
見上げた先のふっかの瞳は甘ったるくって
そんな顔をさせているのは自分なんだと思うと、妙に恥ずかしくって
思わず、すっと目を横に逸らす
「しょーた、だーめ。ちゃんと見て」
「っ………だって」
「ふふふ、恥ずかしがってんの?かぁいいねぇ」
「…………うるさい」
言われた通りに目を合わせたけど、やっぱり気恥ずかしくって、じんわりと顔の熱があがって、涙が滲む
もう何度だって体を重ねてきているのに、初めの頃のようにドキドキして仕方がない
「……ふっ、か」
「んふ笑 ほんと可愛いよね、そういうとこ」
「??……なに、が」
「いつまで経っても、たまーにそうやってウブな感じになっちゃうとこ」
「仕方ないじゃん……………分かってても、ドキドキしちゃうんだもん」
「そんなところが、可愛くて大好きだよ」
「んぅ」
甘い口付けをされて、思考がとろけていく
待ち望んでいた愛をもらって首に両腕を回す
こうなってしまえば、おれも甘えられる
もうあとは、思うままに愛されていくだけだ
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あま🦷😈