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隙をついて逃げた。
ずっと寝てたから走るの久しぶりで転けちゃって血だらけだから色んな人に見られてる。いやだ。恥ずかしいこわい
ずっと走ってたらいつの間にか海の近くまで来てた。夕日のオレンジ色が反射してて綺麗。
「きれい、、」
思わず声に出てしまった。
「きれいだね」
「え?」
後ろから知らない女の人の声がした。
私はなしかけられてる?
どうしようもしかして病院の人かも、どうしよう。
恐る恐る振り向くと、そこには私より少し年上ぐらいの可愛くて、綺麗で、儚くて、今にも海に飛び込んでいなくなっちゃうんじゃないかなって思うほどの女の子がいた。
「どうしたの?そんなに見つめちゃって笑恥ずかしいよ笑」
「えっと、あ、え」
「ああごめんごめん!私、君を助けに来た魔法使いだよ!」
?
「魔法使い、、? 」
この人大丈夫なのかな。
「えへへ嘘だよ、、そんな目で見ないで、、泣 」
「、、あははっ笑」
「え?!なになに面白かった!?!よかった!」
「あっごめんなさい別にバカにしてるとかではないんです、!」
「いやいや笑ってくれてよかった!ちょっと遠目から見てたんだけどずっと暗そうだったからさー笑しんぱいになっちゃった!」
心配になったって、私を?
…
嬉しいな。初対面なのに私なんかに気遣ってくれる人がいるんだな。
「え!え?なんで泣いてるの!?わ、私なんかダメだった!?やっぱ面白くなかった!?」
「あ、、ごめんなさい。違うんです、ほんとうにちがいますごめんなさい」
「ちょなんでそんな謝るのさ!」
「私、嬉しかったんです。あなたの優しさが、すっごく嬉しいんです。」
私こんなこと言って気持ち悪いな、変な人って思われちゃうかな。
「なーんだよかった!私なんかしちゃったのかと思った笑」
「君のその気持ちめっっちゃわかるよ」
「?」
「私ねー小学校だったかな、お母さんに捨てたれたの。今は児童養護施設?ってとこで過ごしてるんだけどすごい楽しいよ。今は色々あって家出中だけどね!笑 」
「そうだんだ、、」
「で話戻るんだけどー捨てられてからね、私はもう全てを失ったんだって思ったの、冷蔵庫に入ってたご飯も喉を通らなくてさ、いつの間にか倒れてて笑それで施設の人が来たんだけど、施設の人達の中の一人がね、私にもう大丈夫だよって優しく声掛けてくれてさ笑もう泣いちゃって泣いちゃって笑笑」
今こんなに笑いながら話しててずっと楽しそうにいるこの人も私と同じような思いをしたことがあったんだ。私だけじゃなかったんだ、私はひとりじゃなかったのかな。
「そう、なんだね。話してくれてありがとう。こんな私に 」
「こんなとか言わないでよー!もう友達だからね!」
「友達、?」
「うん!友達!ね!」
友達、、友達だって
「あれ君!?君大丈夫!?」
友達なんて初めて言われたな笑
「ちょ、、きみ?!ね、!だ、、じょ、ぶ?! 」
私、、まだ生きてもいいのかな。