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ある日。
大阪西成区に奇妙な男性が歩いていた。
彼は西岡といい、ここへはなんのつもりか友達と旅行に来ていた。
西成区はあまり治安の良い街ではなく、日本のスラム街というべき場所であった。
そんな場所へ何故わざわざ足を運ぶ必要があるのか、私には到底理解できない。
彼は公園でベンチで寝ている、まあ、なんともいえない爺さんが横たわっているのを発見した。
(爺さんはもう何年も来ているであろうパーカーにジーンズを履き、
もうからのタバコの箱とハイボールを手にしていた。)
彼はそんな惨めな爺さんに情けを感じたのか二万円ほど置いた。
爺さんは泣き崩れ、彼を抱きしめ心の底から感謝をした。
彼は爺さんを退け、すぐさま帰っていった。
その夜、彼と彼の友人が話していた。
「お前知らん爺さんに二万円もやったのかよ!?」
「ああ、」
「そうしてそんな…」
友人は彼を狂人のように見つめた。
「なんか良いことしたら自分に帰ってくんじゃん?
きっと数年後にはあの爺さんが俺に大金持ってくるよきっと!!」
「そんな打算まみれな善を爺さんは嬉しがるのかねえ?」