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#ざつだぁぁぁぁあん!!
オクラミートォ⭐︎(亜美)
真也はあの村を訪れてから、すべてがおかしくなり始めた。数年前に亡くなった母親の秘密を知りたくて、彼は「杉沢村」へ向かった。母が話していた不気味な話や、子どもの頃に夢で見た村の光景がどうしても忘れられなかったからだ。その村に隠された真実を知りたかった。
村に入る前に、真也は桐生という男に会った。桐生は地元の新聞社に勤める記者で、落ち着いていて理知的な人だった。真也が村のことを尋ねると、桐生は協力的に見えたけど、どこか不安そうな目をしていた。桐生は「村に何かを探しに行くのは危険だ。村に近づいて何かを求める者は、みんな何かを失って帰ってくる」と警告した。でも真也はその忠告を無視した。母が村と関わっていたことを確かめるために、どうしても行かなくてはならなかった。
村に着いた瞬間、真也はここが普通ではないと感じた。変な静けさがあり、空気が重くて、背後に何かが潜んでいる気配を消せなかった。村の家は朽ちて草が生え放題で、まるで時間が止まっているみたいだった。桐生の言うとおり、村には何か隠されている。過去にあった悲惨な出来事の記憶と、呪いが絡んだ不思議な力だ。桐生が持っている情報は断片的で、手がかりはどれもあいまいだった。
だが真也は次第に、桐生自身が村の呪いと深く関わっていることに気がつく。彼の話に矛盾が出てきたのだ。調べるうちに、真也は村の歴史にまつわる驚くべき事実を知る。あの惨劇の背景には、桐生の祖父がかかわっていたらしい。その祖父は呪いを解こうとして失敗し、家族も呪いに取り込まれたという。そして桐生もまた、呪いを「解放」しようとしているが、それは決して村を救うためではなかった。
桐生の話はだんだん矛盾し、村を支配する者が必ず出ると言い始める。呪いはどこかで誰かに引き継がれるしかない、と。これは桐生が自分を「支配者」にしようとしていることを示していた。真也は桐生の冷徹な一面と危うさを感じるようになる。桐生の過去がわかるにつれて、彼が呪いに捕らわれていて、村を自分のものにしようと野望を抱いていることも見えてきた。呪いを解くのではなく、その力を手に入れようとしていたのだ。真也は桐生を完全に信じられなくなった。
村の奥にある儀式の跡を見つけた真也は、その儀式が呪いの根源であることに気づく。呪いを「解放する儀式」とは、村の力を蘇らせて支配者がその力を受け継ぐためのものだった。真也が知りたいことが、実は桐生の狙いと重なっている。しかしその代償は予想以上に大きかった。
真也は桐生の野望を止めるため、再び立ち上がる。呪いがすべてを支配し村を破滅させる前に、その力を抑え込もうと決めた。しかし呪いは単なる力ではなかった。村に生きる人たちや過去の悲劇と切り離せないもので、その力を完全に断つことはできないらしい。
「呪いを解放することはできない」と、真也は村の中心で桐生に向かって冷静に言った。「その力を制御したり支配したりしても、結局は何も変わらない。」