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本気になってはいけない恋

110 - 第110話   甘々幸せ公開宣言①

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2024年04月28日

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翌日。


昨日は自分の人生の中、最高に幸せだった。

ずっと樹を信じて待っていてよかった。

ツラい想いもたくさんしたけど、だけどその分一気に来た幸せを、昨日からずっと実感してる。

現に今も会社だというのに、気が付けば昨日のことを想い出して、つい幸せな時間に浸ってしまう。

今までの自分では考えられないことだと思いながらも、何も障害が無くなった今は、まだしばらくその幸せに浸っていたいというのが本音。


今はちょうどお昼休みの時間だし、そんなことを考えても許されるはず、と意味ない言い訳を自分でしていると。


「望月さん。今日会社の皆いつもより騒がしいの気付いてました?」


食堂でランチを食べながら三輪ちゃんがそんなことを聞いて来た。


「ん?何が?」

「今日ひたすら会社中のいろんな所で、昨日のREIジュエリーの新ブランドの早瀬さんの社長就任の話で持ちきりで大騒ぎみたいです」

「あ~。そっか。そうだよね。ここの会社の皆もビックリだよね」

「ていうか、それ以上にあの挨拶の時の話にもっと大騒ぎしてるみたいですけど」

「んっ?なんかそんな騒ぐこと話してたっけ?」

「えっ、まさか望月さんあんな熱烈な愛の告白聞き逃したとかじゃないですよね!?」

「えっ?何それ(笑)」

「いやいや!それ早瀬さんが気の毒ですよ~」

「えっ、何言ってたっけ・・?」

「早瀬さん、あのブランド立ち上げるきっかけは、大切な存在に出会ってその愛しい人をもっと輝かせたいからって、すっごく素敵なお話されてたじゃないですか~!」

「あ~。そうだね。そんなこと言ってたね」

「えっ!望月さん、そんな他人事のような!私、あれ聞いてホントに望月さん愛されてるんだなぁ~ってすっごく感動しちゃいました~!」


他人事というか、あの時は目の前にずっと会いたかった樹がいて。

その樹が見たことないほど立派な姿でカッコよく成長していて。

だけどそれだけ樹は遠くの存在に感じた。

だから、色々な感情が一気に溢れて来て、正直話なんてまともに入ってきてなかった。


そっか・・そうだよね。

樹、そんなこと言ってくれてたんだよね。


あ~あの時の記憶巻き戻したい!

だって、あの時まさかそんな自分のこと言ってくれてたなんて思ってもみなかったからな・・。


「うん。まさかあんなこと言ってくれるなんてね。樹もあれは私へのメッセージだって言ってくれて嬉しかった」

「ですよね~!あっ!ってことは、早瀬さんとちゃんとお話出来たんですね!」

「あっ、うん。ちゃんと話出来て、これからずっと一緒にいられることになった」

「うわー!そうなんですねー!それ聞いて私も嬉しいですー!ホントよかった!!」


三輪ちゃんは自分のことのように嬉しそうに喜んでくれる。

確かに三輪ちゃんは樹との色々見て来て相談にも乗ってくれてたもんな。


「三輪ちゃん。今まで心配かけてごめんね。もう大丈夫だから」

「あっ、もしかして・・それ、早瀬さんから、ですか?」

「んっ?」

「その指輪」


昨日樹に、会社でもずっとつけてほしいって言われて、素直につけてきた指輪に、すかさず三輪ちゃんが気付く。


相変らず三輪ちゃんすごいな~。


「あっ、うん。そう」


ちょっと照れくさくなりながら、こっそり三輪ちゃんにその指を見せる。


「うわ~!すっごい素敵です~!」

「ありがとう」


左手に光輝く指輪を見てると、本当にもう今は樹が傍にいてくれる現実を実感出来る。

REIジュエリーを初めて自分で買って、ずっと力になって支えられていたように。

これからは、この指輪が私を支えて守ってくれる。

愛する人がくれたたくさんの想いが詰まったこの指輪が、これからは私の大切な宝物になる。

また不安になったり寂しくなった時は、きっとこの指輪が力をくれる。

これからはこの指輪と共に、樹と一緒に、同じ時間を刻んでいく。




すると食堂でも、またなんだかさっきより騒がしくなった気が。


「あっ、あれ、早瀬さんじゃないですか?」

「えっ?」


三輪ちゃんがそう言った方向を見ると、確かに樹の姿が。


「早瀬さん会社に顔出されるの久々ですよね~!」

「ホントだ。会社今日来たんだ」

「てか、やっぱすごいですね、早瀬さん。今までも食堂来ると常に騒がれてましたけど、この今のタイミングでは、一段とすごいですね」

「うん。そうだね~」


私は遠目に相変わらず女子社員たちに騒がれてる樹を呑気に眺めながら、三輪ちゃんに返事をする。


でもそんな風に騒がれているのを見ても、なぜか私の気持ちは穏やかで。

昨日ちゃんと樹と気持ちを確かめ合って、今はもう不安なんてないから。

これからはお互い無理せずに自分達のペースで、一緒に時間を進めていけばいい。


それどころか、このタイミングで遠目に樹の姿を見れたことに嬉しく思う自分がいる。


「あっ、てかさ。三輪ちゃん。今日の昼からの会議の資料お願いしてたやつ、これ食べ終わったら先にチェックさせてもらってもいい?」

「あっ、了解です。では会議の前にご用意しときますね」

「よろしく~。この前言ってた修正の分でちょっと気になるとこあってさ~」


気持ちに余裕が持てると、細かいことにも気にならなくなって、すぐに気持ちを切り替えて三輪ちゃんと会議の話を始める。





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