前垢のサブ垢で出した物を少し直して投稿してみる。
.
.
.
【ようそこ、不死の城へ_】
.
April fool
.
新学期が始まった今日、村から生贄が出た。
.
この城には昔から不老不死の呪いにかかった者が居るらしい。
それで、毎年村に不死の呪いが降りかからないよう、こうして1人生贄が出る。
.
こんこん、
.
「はい」
城の戸にノックをすると全身白に覆われているに加え、シルクハットにモノクルを付けている青年のような人が出てきた。
「今年の生贄として来た江戸川コナンです。」
もう今日で死ぬことはわかっていた。
だから、恐怖心等とっくに捨てて来た。
「江戸川コナン君ね…どうぞお入り下さい」
城の中に入ると暖炉の前のソファーに座った。
そして数分後、自分の前に珈琲が置かれた。
「どうぞ、良ければ飲んで下さい。」
どうせ、喰うための睡眠薬でも入れているんだろう
「うまっ…」
自分が今まで飲んできた珈琲を遥か上回るぬらい美味しかった。
「笑…飲んでくれてありがとうございます。
毎年来られる子供達は、恐怖なのか、飲んでくれませんでしたので、コナン君が初めてです。」
「珈琲を出すからじゃ…」
とツッコミを入れてみた。そしたら男は小さく笑った
「あぁ、すみません。ちゃんと他の子達には、オレンジや林檎を出していたんですよ。」
「じゃあ何で僕には珈琲?」
「昔の知り合いに貴方が似ていて、彼は珈琲が好きでしたね。」
男は悲しそうな顔をしていた。
「ねぇ、その人の名前はなんて言うの?」
「工藤新一。昔警察の救世主と言われていた方で、私の好敵手でした。」
「工藤…新一…」
「おや?ご存知ですか?」
「工藤新一は僕の遠いおじいちゃんだよ」
「だからですか、似ていたのは。いやぁ、彼の血は絶えない物なのですね、笑 」
それからおじいちゃんの事や、昔男がどんな人だったのか教えてくれた。
.
あれ…俺此処に何しに来たんだっけ…?
.
あぁ、生贄だ。キッドの話で盛り上がって忘れていた
「ねぇねぇ、キッドは僕の事食べないの?」
「そんなの要りませんよ。」
「え?」
「だから、そんなもの要らないんです。生贄とか」
生贄が要らない…?じゃあ今までの生贄として出た子達は…
「今までの子達はどうしたの…」
少し声のトーンを落として問う。
「今までの子供達には傷ひとつ付けずに元の場所に返してあげましたよ。
そもそも未来ある子供を喰うわけないでしょう。 」
それを聞いて少し安心した僕に今度はキッドが質問を出してきた。
「コナン君、君の将来の夢は何ですか?」
将来の夢…そんなの決まっている
おじいちゃんが頑張って、そして多くの人を助けた…
「探偵だよ。」
「ははっ、やっぱり工藤の血は絶えない。
名探偵。お前に頼みがある。」
“探偵”と言った後にキッドがさっきより少し大きな声で笑い、敬語を外してタメで頼み事をしてきた。
「村の村長か誰か偉い人に言っておいてくれ
次から生贄は要らない。その代わり、毎日村に遊びに行かせてくれと、」
「分かった。」
.
.
.
.
キッド視点
.
「やっと出られた!」
あんな窮屈な城に閉じ込められるなんてもうウンザリだ。と声に出して村に出かけに行く
「やぁ、キッド。100年越しの怪盗か?」
「お、名探偵!有難うな村の奴らに伝えてくれて、でも怪盗はもうしないぞ。」
コメント
2件
うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!! 久しぶりのコメントですみません!めちゃくちゃこの作品好きなんですけど!?なんでこんなに良い作品が書けるんですか?!流石目玉焼きの神様 (拍手)いつも見てます!ファンです!(?)体調気を付けて!応援してます!