まずはめめに付き添われて、会社にこれまでの事を話した。影響力のある人だし流されたとは言え、軽率な事をするなと叱られたけど、会社として守ると言ってくれた。
あの人を交え会社ぐるみで、ずっと嫌だった、関係を終わらせたい、奥様には慰謝料を支払うと話をした。
『お金なんて貰ったら嫁にバレるだろ』と言われたけど、支払う意思を通した。
条件を飲むなら今回の事は今後一切口外しないと交渉し、あの人は渋々了承した。
あんなに悩んでいたのに、呆気ない終わりだった。
話し合いが終わってから『俺良かっただろ?またこっそり会おう』とメッセージが来ていて吐き気がした。
俺、こんな自分ばっかりの人の何を尊敬してしがみついていたんだろう。
結局は自分が素晴らしいと思った人が現実そうでなかったのを受け入れられなかっただけだった。
めめに『終わったよ、ありがとう』と送るとすぐに『良かった、ゆっくり休んでね』と返ってきて、その日は今までになくぐっすり眠れた。
後日、御礼を兼ねてめめを食事に誘った。
今だから言うけど、とめめは前置きして、自分が2人の関係を聞かされている事を俺が知ったら傷つくんじゃないかとすごく不安だったと聞かせてくれた。
💚「誰にも知られずに終わらせたいとは思ってたよ。でもやっぱりめめが俺の気持ちを整理してくれたから動けたし、感謝してる」
🖤「そう?」
💚「うん。もうとっくにわかってたのに、目を背けてただけだったから」
何度もめめのおかげ、と言うと、そのうちめめも『俺のおかげだね』とか冗談を言って笑った。
🖤「ねえ阿部ちゃん」
💚「うん?」
🖤「やっぱり阿部ちゃんに誰かの2番目なんて似合わないから、ほんとに抜け出せて良かった」
💚「うん」
🖤「それで、今はまだいいけど…いつか俺の1番の人になること、考えてくれたら嬉しい」
あの日からこの話はしていなかったから、俺が踏み出すための出任せかと思ってたし、それでも別に良かった。
でも、今目の前のめめは真剣そのものだ。
💚「うん。考えるね」
この時のめめの、大型犬が笑った時にそっくりな笑顔が忘れられない。
めめが俺を呼び出した時の深刻な雰囲気を心配していたメンバーも、後日『付き合おうと思って』と報告したら『あの時のあれって告白だったってこと!?』と勘違いして勝手に事態を収めてくれた。
終
コメント
13件
きょうの余談 💚視点の話なのにタイトルは🖤視点になってた!まぁいいか笑 ダンスノの🖤💚V6からまだ帰ってこれないし💚🩷BTSも可愛かった。
おしゃれミチル🥰
よかったぁ…🖤さすがですね🥹✨ 「あべちゃんは誰かの2番目の人なんて似合わない」めっちゃいい言葉!!💚