白キラ&ヘルキラ
『キラーT』
低い声で名前を呼ばれる。
なにかと思い、好中球と目を合わせようと
顔を上げると好中球の顔面がすぐ前にあった。
「わッァ゛?!」
咄嗟に手が出てしまったが、好中球に止められた。
意外と好中球は力が強い。
すると突然、俺の唇が厚くなった。
好中球が接吻してきたのだ。
いつもしているから突然の接吻は慣れている、だが今日の接吻はいつもと違う。
好中球は俺の舌を吸ったり、絡めてきたりと…俺はこんなこと初めてだった。
好中球は舌がでかい。此奴の舌で溺れそう。
『ふぁッ…こうちゅッ…ッ』
グイグイと食い付いてくる。
だんだん息ができなくなってきた。
好中球の背中をトントン叩く。だが此奴は気づいていないのかまったく辞めない。
ついに押し倒されてしまった。
やっと好中球が唇から離してくれた。
俺は一生懸命、空気を吸う。
スハスハと息をしている中、好中球は俺の制服のボタンを1つづつ外し脱がそうと必死なようだ。
『こうちゅうきゅう…ッ』
『やだぁ…ッ』
「なんでだキラーT、」
『いつもの、ッこうちゅーきゅうじゃないぃ…ッ』
キラーTはこの行為のことを知らないのか…。ほんとに一回も恋愛したことないんだな。…純粋なのもひとつか。
「怖いか?」
キラーTは頷く、よくよく見るとキラーTの目は少し滲んでいた。相当怖かったのだろう。
「大丈夫だ、優しくする」
『…わかったッ…』
キラーTと初めての熱い夜。彼の胸はドクドクと鳴っていた。
昨日の夜からキラーT君の姿を見ていない。
「キラーT細胞探しですか、司令官」
呆れた声で話す制御性T細胞。
「昨日の夜から見ていないんだ」
「リンパ管と咽頭にあるカメラは全て確認したんだが…」
「ストーカーですか」
制御性T細胞からストーカーと言われ少し腹が立ったが、脳の端っこで確かにそうだなと納得した自分がいた。
「ヘルパーT司令官」
後ろからそう聞こえた。振り向くと、サイトカインを1枚持っている樹状細胞さんと目が合った。いつもはのほほんとしている彼が今日は少し顔が赤く口元が緩んで見えた。
「サイトカイン持ちながらニヤニヤするなんてキモイですよ」
「人のこと言えませんよ司令官」
ツッコミが入るが無視。
すると樹状細胞さんはボクにサイトカインを渡して来た。
「まだ表を向けないで」
「、?わかった」
待つのは嫌いだから早くみたい。本心。
10秒ほど経った時、樹状細胞さんは深呼吸をして、
「気持ちが落ち着いたので表を向けていいですよ」
そう言われ、ボクはサイトカインを表に向けた。
「ッ!?」
言葉を失った。
そのサイトカインには、熱い口付けを交わしているキラーT君と、白血球が写っていた。
気がつくと、黒のペンで白血球の顔を塗り潰していた。
「ちょっと!ヘルパーT司令!大事なものなに!!」
樹状細胞さんは強引にボクの手からサイトカインを奪った。樹状細胞さんはポケットからハンカチを取りだしキュッキュッと音を立てながら黒で塗り潰された所を消していた。
そのまま白血球の顔まで消えてしまえばいいのに。
数分後、外からキラーT君の声が聞こえてきた。いつもより声が掠れているように聞こえる。白血球に激しく鳴かされたのだろうか。「ちょっとキラーT君の所へ行ってくるよ」
そう言い残し司令塔を離れた。
腰がズキズキと痛む。
昨日俺は初めて好中球と…くっついた。好中球が急に押し倒すもんだから否定なんてできなかった。
「キラーT君」
耳元で囁かれる。
『ひゃっ!?』
可愛い嬢ちゃん()のような声が俺の喉からでてきた。 部下とナイーブ共はえ、班長あんな声出すの…。と小声でいいながらジロジロ見てきて、少し恥ずかしかった。ほんとに少しだからな!!
「ちょっと、来てくれない?」
司令官殿から言われる。
『あーはいはい。なんかようですか、さっさと終わらせてくださいよ。』
渋々着いていくことに…。
路地裏
ドンッ
『はッ』
司令官殿が俺を壁に押す。
「白血球とナニしてたの?」
いつもより低い声で言われる。正直言うと、好中球以外の声、あ低い声な?があんまり好きではない。
『司令官殿に言うことじゃない…』
「ボクがなにも知らないと思ってるの?」
『は?』
「樹状細胞さんに見せて貰ったサイトカイン」
『盗撮されてた!?(心』
司令官殿に好中球と昨晩していたことがバレていた。
「キミのココ挿れられたんでしょう?」
そう言いながら俺の股を足でグリグリと強く押してくる。
『あ…ッ』
司令官殿に股をグリグリされるとは思ってもみなかった。
痛いはずなのに、何故か脳には痛いという感覚が伝わっていなかった。
「ねぇ?キラーT君」
『うぅッ…ッ…やめろッぉ…』
可愛い声がボクの耳に入ってくる。
独り占めしたい。
すると突然
「白血球…さん」
修羅場確定
「ヘルパーT司令官、キラーTと…ナニを」
「黙りですかヘルパーT司令官!!」
『好中球…』
好中球は司令官殿の足を蹴り、俺を懐まで持っていった。
すいません、力尽きました()
ヘルパーって好中球のことなんて呼んでたっけ。白血球?
キラーTに意識しすぎて分からなくなってしまったw
コメント
5件
司令官殿は多分白血球くんとかきみ呼びな気がします🤔あんまわかんないですけど…白キラからのヘルキラ最高でした!!!