テラーノベル
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不明ちゃん。
「ぐっ……ぁぁぁぁ……!」頭の中へ、膨大な情報が雪崩れ込む。
武装制御。
飛行機構。
重力制御。
次元観測。
理解なんて追いつかない。
それでも――身体が勝手に動く。
「これで……!」
僕は歯を食いしばり、意識を《アーク・メサイア》の背部リングへ集中させた。
するとリングが高速回転を始める。
ギュィィィィィン!!
無数の光輪が展開。
その中心に、星みたいな粒子が次々収束していく。
ノヴァが叫ぶ。
「多重星撃砲、起動!」
「いっけぇぇぇぇぇぇ!!」
ドバァァァァァァッ!!!!
背部リングから、無数の光弾が一斉発射された。
青白い流星群。
洞窟を埋め尽くすほどの弾幕が、ヴォイドドラゴンへ降り注ぐ。
ズガガガガガガガッ!!!
直撃。
ドラゴンの外殻が次々爆発する。
紫黒い鱗が吹き飛び、巨体がよろめく。
ギャアアアアアアアッ!!
「効いてる!!」
僕はさらに追撃する。
リングが分裂し、周囲へ円形展開。
無数の照準マーカーがドラゴン全身へ走る。
次の瞬間。
ドゴォォォォォォォン!!!
巨大な光束が一斉照射された。
ヴォイドドラゴンの翼が半分吹き飛ぶ。
巨体が崩れ落ち、洞窟へ激突した。
地震のような衝撃。
岩がが砕ける。
「やったか――」
しかし。
ノヴァの表情が変わった。
「違います!」
「え?」
ドラゴンの傷口から、黒い霧が溢れ出していた。
いや、“霧”じゃない。
無数の小さな目だ。
ギチギチギチ……
目の集合体が、ドラゴンの傷を覆っていく。
吹き飛んだ翼が再生を始めた。
「はぁ!?」
ノヴァが震える声で言う。
「ヴォイド侵食が進行しています……!」
「あの個体、既に“世界外生命体”へ変異しています!」
その瞬間。
ドラゴンの胸部が裂けた。
内部から現れたのは――巨大な“目”。
山ほどある赤黒い瞳。
それが、まっすぐ《アーク・メサイア》を見つめた。
ドクン。
嫌な感覚。
次の瞬間。
世界が、止まった。
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