彼と過ごして、数日が経つ。
学校に着くと、隣の席に彼がいる。
最初は異質に、いや新鮮に感じていたが、どうやら私は感覚が狂ってしまったらしい。それすらも含めて、いつもの日常だと、私の”脳”が理解してしまっている。
あれからも、彼の挙動には驚いた。
人間には到底理解しきれない行動の数々。
でも、これが彼の”普通”である。
わたしたちは彼の行動を”人間のものさし”で無意識のうちに測っているから、自分達との”普通”と彼の”普通”のズレが、彼を摩訶不思議な存在に仕立てているのだ。
では、ワたしは?
もはや違和感など全く感じない。私は彼を”人間のものさし”で測れない。
….実力不足だちゃんと”人間”にならなきゃちゃんと”普通”でいなきゃ普通の見た目で普通の性格で普通の考え方で普通の
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だめだだめだだめだそう、私は人間
ていうか、今までなにを悩んでいたんだ?
私は元から人間だろう?
少し、彼が羨ましい
そう思ってしまった
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