朝食を済ませた食堂に、両手で目を隠したアランの元気いっぱいな声が響く。
「それじゃあ、数えますよ~! いーち、にーい……」
掛け声を合図に、セシリアとゼスラン、ギルベルトの三人は一斉に駆け出す。
始まったのは、アランがやりたいと言ったかくれんぼだ。
食堂を出た先にある一直線の廊下で、セシリアの前を意気揚々と走っていたゼスランが声を弾ませる。
「まさかこの歳になって陛下とかくれんぼするとは思ってもいませんでした」
「……俺もだ」
そうだろうなとセシリアは苦笑する。
――「なにかやりたいことがあったら、遠慮なく父に言うといい」
あの言葉を聞いたアランは、ギルベルトが遊んでくれると思ったらしい。
わくわくを抑えきれないアランと、戸惑うギルベルト。
頷くしかない状況になってしまったことを不憫に*****************************
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