テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
泉はそっと顎に添えられた手を振り払った。
泉「ふーん、ゆうくんがその気なら、こっちも遠慮しないけど?」
すっと顔を近づける。
いつもの泉の笑み――けど、少しだけ目が泳いでる。
泉「ほんとはさ、こうされたいんでしょ?」
指先が真の頬に触れ、髪を撫で上げるように動く。
そして、顎をクイ。
真「……っ……」
けど、真は目をそらさなかった。
むしろ――泉の手を取って、自分の胸元へ。
真「じゃあ……されても、平気ですか?」
その低い声に、泉がピクリと動きを止めた。
泉「……っ……バカ、そっちこそ……なんでそんな顔……」
真が少し笑う。
真「次は……もっと覚悟してね?」
泉の耳まで真っ赤だった。