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プロローグ
あの日、君と出会えてよかった。
俺は海にきていた。
波が押し寄せる。
辺りは静寂で、人が1人もいない。
まあ、真冬だからな★
電車で三時間かけてきたのだ。
俺には友達も恋人も家族もいない。
大切な人なんてどこにもいない。
だから1人寂しく砂浜に体育座りをしている。
正直寒すぎてヤバい。
凍え死ぬ。
[あ~!俺なんなんだよ!]
独り言のつもりだった。
返事が来るなんて思いもしなかった。
[人間以外に何かある?]
その声は、神秘的で、響いていて、美しくて、とにかく綺麗で素敵で、ずっと聞いていたくなるような声だった。
[君、何してるの?]
彼女が微笑む。
俺と彼女との出会いは、偶然じゃないと言わせてほしい。