テラーノベル
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あの頃の2人は工場の前で手を合わせお辞儀をし、
帰ろうとしていた。
私「あの!!」
男性「あっ。」
女性「あの時の……!!」
私「お久しぶりです。」
友達「どうも。」
挨拶を交わした私達は近くの公園の
ベンチに座って話をした。
男性「あの時の事はよく覚えてるよ、、、、」
私「……。」
男性「忘れられる訳ない。」
女性「私達だけが幸せでいるのは違うと思って」
男性「亡くなった方の話を仕事場で聞いて、、、 誰よりも心優しい方だったと聞いたんだ。」
女性「私も彼もその話を聞いて何度もご実家に 通い、ご家族の方に頭を下げ続けたの。」
男性「まだ若くて、何をやっても許されると思った 失った方は戻って来ないと分かっていたのに 僕の不注意で事故が起こってしまった……。 せめて、何か形で謝罪しようと思って毎年
亡くなった方の職場の前に花を添えてます」
私「……それって。」
すると、目の前におじさんが現れた。
勿論、私以外には見えない。
私「おじさん……」
おじさん「貴方達を恨んだり憎んだりしてないよ。」
男性「ご本人に会えるなら会って
謝りたい気持ちです」
私「私にはおじさんが見えます。」
女性「え?」
私「あ、。」
友達「この子以外には見えませんが、きっと 貴方立ちに向けて何か言ってるんだと思います」
私「(友達)。」
友達「(o´・ω・)´-ω-)」
私「おじさんは今私の隣に現れてます
貴方達を恨んだり憎んだりしていないと言ってます」
男性「え。」
私「信じられないかも知れませんがほんとの事です」
男性「伝えてもいいですか?」
私「はい。」
男性「あの時は本当に申し訳なかったです。 失ってからではもう戻ってこないのは分かっ てます。謝らせてください。ごめんなさい。」
おじさん「いいんじゃよ。
わしは事故で命を絶った
確かに何故わしがとは思ったが……な。」
私はその男性におじさんが伝えてる事を話し続けた。男性と女性は泣いていた。
でも泣きたいのはおじさんの方だと私は思った。
不慮の事故だから。
何も望んで事故を起こしたわけじゃないのに。
分かっていても私は憎んでしまった。
続く
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