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:引き続きマイキー視点:


「い…った…。」


俺は目を覚まし、起き上がろうとしたときに痛んだ頭を押さえた。


…ここは何処だ?


俺は探索のために起き上がる。


少しだけバランスを崩したが、すぐにバランスを取り直した。


「…タケミっちはどこにいる?」


俺はタケミっちを探すために歩きはじめた。


しかしすぐ、とある奴が入ってきた。


俺は気づかずにそいつとぶつかって、見事に尻もちをつく。


「おいおい、大丈夫か?」


そいつは笑いながら俺を担いだ。


「な、おい!」


「バハッ♡昔と逆だな、マイキー?」


そいつは、いや、半間は、俺をその部屋から連れ出し、どこかへ行った。




半間は、しばらく俺を担いだまま街を歩いた。


半間は歩きながら俺に説明する。


「ここはもう廃都市だな。無尽蔵に廃墟が立ち並んでやがる。」


そう言って、半間は俺を下ろした。


「…東京にこんなとこあるのかよ…。」


俺はそう言ったきり、何も言わなかった。


…これが、東京の一部?


「お前も馬鹿だな。稀咲に嫌われんぞ?」


そう言って、半間は笑う。


「じゃあ、どこなんだよ。」


「んー、簡単に言えば郊外か?俺もよく知らねぇしな。」


…自分で馬鹿だって言っておいてかよ。


「しょうもねーやつだな。」


俺は半間にそう返した。


「だな。」


そう言って、半間は歩き出す。


「もう歩けるだろ?俺の仮の自宅まで行くぞ。」


俺は、正直言って不服だが、半間の後をついて行った。




着いた先はやっぱり廃墟だった。


「この廃墟街の中で一番まともな家だ。文句言っても何も出ねえからな?指名手配犯だしな、俺も。」


そう言って、半間は奥の方へ進む。俺も後ろをつけて行った。


奥に進んで間もなく、半間が「花垣~?」と呼ぶ。


「タケミっちいるのか?」


俺はそう言う。


「ああ、いるにはいるが…。」


半間はそう言ってタケミっちがいる部屋のドアを開けた。


…そこにいるタケミっちは独りでずっと何かを呟いていた。


「…病んでんだよなぁ…。」


半間はいつものように笑っていない。


俺はそっとタケミっちのそばに行った。


…だが、俺は途中で足を止めた。


…俺は、タケミっちの呟いている内容を聞いてしまったから。


このことは、俺にはどうしようもできない。


これは、俺にはどうにもできない。そう理解してしまった。


「半間、戻ろう。一旦、こうなった経緯を聞かせてくれ。」




俺らは、半間曰く「リビング的なところ」に行った。


「なんで、あんなに謝ってたんだ?しかも連呼って…。」


俺は半間が座るなりそう言った。


「あの原因か?どうやらあいつの母さんがあいつの父さんに処刑されたらしくてな。多分それだろ。」


半間はそう言うと、俺の顔を見て言った。


「俺がお前らを拾った経緯、教えてやろうか♡?」


「♡飛ばすな気持ち悪い。」:半間推しの方ごめんなさい by主:


俺は半間にそう言った。


「え~、ひどくね♡?で、知りてぇの?知りたくねぇの?」


「知りたいに決まってんだろ。」


俺はそう言って半間を睨みつける。


正直言ってこいつは得意ではない。


「ま、いいや。教えてやる。ただ、超絶簡単にな。」



「道歩いてたら拾った。」



「…お前、ふざけてんの?」


俺は半間の答えにそう言った。


「いや、本当だって。バイクと一緒に倒れてた二人を見つけてな。んで、三途と松野には買い出しに行ってもらってるから今はいないってわけだ。」


そう言って半間は伸びをする。


「とりあえず、花垣をどうするか、だな。」


半間がそう言ったと同時に「半間くん。」という声がした。


「…タケミっちか。」


俺はそれだけ言う。


「…あ、マイキー、いたんだな。」


タケミっちもそれっきり何も言わなかった。


「脚のほうは大丈夫なのか?」


半間がそう聞く。


「あ、うん。もう痛くない。」


タケミっちがそう答えた。


「…あの、半間くん。」


タケミっちが少し目を伏せて言った。



「ロープ、ある?できれば丈夫なのがいいんだけど。」















To be contenued…














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