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〈同じくドキドキ文芸部からサヨリ視点の小説です 〉
朝が起きれない、…また今日も彼を待たせてしまう
ベットから起き上がる理由を探して探して、見つけた起きる理由。
制服に着替えてご飯を食べて歯磨きをする、そして毎日こう思う
どうしてご飯を食べるのだろう、どうして起きないといけないのだろう、
どうして友達を作るのだろう、どうして学校に行くのだろう
こんな事を考えてしまう私が嫌い。
私は鏡の前で笑顔を作り暗い表情を隠す、
そして急いで玄関を出て彼と会い一緒に学校へ行く。
彼と一緒に居る時でさえ嫌な事を考えてしまう。
本当は一緒に学校へ行くのも嫌なのでは無いのか
私がワガママだからいつも迷惑をかけてしまう
彼にとって私は迷惑な存在では無いのか
ネガティブな事がずっと頭を駆け巡る
なんだか今日は疲れてしまった、部活中なのに…また迷惑をかけてしまう
「おい、大丈夫かサヨリ、」
『え、あごめんね!ちょっと気分が悪いから先に帰るね!』
『あ…モニカちゃんには頭が痛くなったって伝えといて〜』
私は教室を出る間笑顔を作った。
家に帰り自分の部屋のベットに倒れ込む。
また迷惑をかけてしまった、
もうすぐで文化祭なのに帰ってしまった、
私の目から涙が出ている。
『こんな私…いなくなっちゃえばいいのに…』
思った事が口から出てしまった、きっと彼がここにいたら元気ずけてくれるだろう
そう思いながら私は眠りに付いた。
今日も学校を休んでしまった、罪悪感がまた積もる。
そんな事を考えていると1つのメールが来た。
どうやら文化祭の準備で彼と1人の部員で手伝いをする事になったようだ。
良かった、私が居なくても楽しくやっているようだ…
どうしてだろう胸が苦しい、どうしてだろう嬉しいはずなのに涙が出ている。
私はまたベットに身を投げ出し丸くなりながら寝る。
今日は彼が手伝いをする日、やっぱり胸が苦しい、
ベットに転がって居るとドアが空いた、それは彼だった
嬉しいはずなのにまた胸が苦しい、
「お前どうして学校来なかったんだ?」
来て欲しくない質問、答えたくない質問、答えられない質問、分からない質問
そして最終的に出てきた言葉は
『ちょっと疲れてて~』
私は精一杯の笑顔を作る、どうか上手く笑えていますように、。
それから彼に色々な質問をされた、もう彼の前で皮を被ったって無駄なのかもしれない
私は少しの間深呼吸をした、
本当に打ち明けてもいいのだろうか
迷惑にならないだろうか
どんな反応をするのだろうか
拒絶されるだろうか
面倒臭いと思われるだろうか
呆れられるだろうか
そんな事を思うのと裏腹に口から勝手に出ていた、
『私ね鬱病なんだ』
彼はびっくりした顔だった
彼の口から出るのは心配してくれて居る言葉。
でもその言葉は私には勿体無い。
「また明日一緒に学校へ行こう」
あぁ…私は明日貴方と一緒に行っていいんだ、
あぁ…私に明日があるんだ、
あぁ…学校に行く理由があるんだ…。
私は元気よく頷いた
そして彼は手伝いに行ってしまった。
もう彼の手伝いは終わっている頃だろうか
私はカーテンを少し開けて外を見るやっぱり彼が居た。
私は玄関へ行く
そこには私の見たくない光景があった
彼と一緒に居た部員は走り出して帰って行った、
私の口から出たのは彼にずっと言えなかった恋心
やめて、幸せが壊れちゃう、もう元通りには出来ないの、止まってよ、嫌だ
「俺も好きだサヨリ」
彼からその言葉が聞こえた、
嬉しい、、、、、、はずなのに………心の何処かでまた嫌な事を思う
彼が私を抱きしめる、
私は彼の背中を同じように包む
彼の体温が暖かい、彼の心が暖かい、彼の想いが暖かい、彼のすべてが暖かい
絶対に明日は行こう、
彼を失望させないように、
彼に認めて貰うように、
彼の隣に立てるように
彼に似合うように。
私はベットから起き上がる
行かないと…行かないと…
でも体が動かない、起きれない、起きる理由があるのに、どうしてだろう。
やっと起き上がり上のシャツを着る
そこで私はあの子の言葉を思い出した。
「‐——、。」
やっぱり彼の隣に居て良いのだろうか。
また嫌な事を考えてしまう
やっぱり私じゃ似合わないような気がする
彼の顔が頭を駆け巡る
笑って居る顔
眠たそうな顔
面倒くさそうな顔
泣きそうな顔
優しい顔
楽しそうな顔
怒っている顔
ずっと駆け巡る、でもダメだあの子が言ったように
頭から出ていけ
頭からでていけ
あたまからでていけ
あたまからでていけ
あたまからでていけ
私が君を忘れる前に、
君が私を忘れる前に、
アタマカラ、デテイケ
そして私はそのまま意識が無くなった。