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ㅤㅤㅤㅤ ㅤ ㅤ rbr×sha
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ㅤㅤㅤㅤ 竜胆
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ㅤ 学パロ
ㅤ ㅤ 暗い、死ネタ
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ㅤ rbr『』
ㅤ sha「」
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ㅤ自由に空を飛びたいなあ
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ㅤ彼とよくそんなことを言っていた
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ㅤsha視点
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ㅤ学校が嫌だ
ㅤ誰だって一度はそう思うはず。
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ㅤ別にいじめとかがあった訳じゃないで?
ㅤただ、人が怖くなったというか
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ㅤ朝、教室に入ると
ㅤ俺の机の上に花瓶が置かれていた
ㅤその中には青い花が1本
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ㅤなんやこの花!とひとりでつっこみ片付けた
ㅤ朝早く学校に来るためまわりには
ㅤ誰も来ていなかったのだ
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ㅤきっと放課後に誰かが仕込んだんだ
ㅤ今ならそう思えるけど当時は嫌がらせだんて
ㅤ思ってもいなかった
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ㅤ普通置くなら赤い花じゃね?って。
ㅤ気になった俺はすぐに調べた
ㅤこの花は竜胆と言うらしい
ㅤ綺麗な青色で印象が良かった記憶はある
ㅤ
ㅤ布団の中に潜り涙を流す
ㅤなんで俺はこうなんだろ、まわりは…
ㅤ人と比べてしまう俺の悪い癖
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ㅤスマホが振動し、誰かからメッセージが
ㅤきたことに気付く
ㅤロボロからだった。って今日土曜やん
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ㅤ≪来週も学校来るの無理そう?
ㅤ<無理かも、ごめん
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ㅤロボロとは長い付き合い って言っても
ㅤ5年とかかなぁ
ㅤ今年久しぶりに同じクラスになって嬉しかった
ㅤ彼は誰よりも俺のことを心配してくれている
ㅤ
ㅤロボロは頭も良くて運動もできて
ㅤ心底良い奴。背が低いことを気にしている
ㅤ確かに低いけど…wかわいいと思っている
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ㅤ花瓶を置かれてから少しの間は通っていた
ㅤ昼休みにはロボロと屋上で
ㅤ『死にたいなあ』
ㅤ
ㅤなんて会話をしていた
ㅤ
ㅤ初めてロボロからその言葉を聞いた時は
ㅤ本当にびっくりした
ㅤ
ㅤ彼はいじられすぎるのがどうも嫌らしい。
ㅤ俺はそのいじられすら無かったから
ㅤ少しだけ羨ましく思っていたけど
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ㅤrbr視点
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ㅤシャオロンは俺が死にたいって思わない人間
ㅤだと思っていたらしい、正直驚いたよね笑
ㅤ俺だってそう思う時くらいあるよ
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ㅤシャオロンとはずっと仲が良かったから
ㅤ今年は頑張れそうやなって思ってた
ㅤでもシャオロンは不登校になってしまって
ㅤ君だけがいない日々を過ごしている
ㅤ
ㅤそうだ、明日会えんかな
ㅤ直接会えるなら会いたいし、話したい
ㅤそう思って連絡をしてみた
ㅤ会えるということなので明日シャオロン家に
ㅤ行こうと思う
ㅤ
ㅤ
ㅤ
ㅤ日曜、俺は彼の家に向かった
ㅤそこにはだいぶ窶れてしまった彼がいた
ㅤ
ㅤ「会いたいって思ってくれて嬉しい」
ㅤ『そりゃそうよ
ㅤ ずっと会えんと寂しいもんやで』
ㅤ「俺も会いたかったよ」
ㅤ
ㅤと呑気に会話をしている。
ㅤすると彼は突然
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ㅤ「俺、死のうと思ってる」
ㅤ
ㅤそう呟いた。
ㅤ
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ㅤsha視点
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ㅤほんま弱いよな、俺
ㅤ大したことないのに、勝手に自分を責めて。
ㅤロボロの顔なんて見えんけど、
ㅤこっちを向いていることだけはわかる
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ㅤ沈黙が続く中、何を話そうかと考えていると
ㅤロボロのスマホがなった、着信音だ
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ㅤ『うん、わかった』
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ㅤ『ごめん、帰ってこいって言われたわ』
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ㅤ玄関まで見送った後、彼はこちらを振り向いた
ㅤ俺のことを優しく抱きしめて
ㅤ
ㅤ『…俺はシャオロンのこと大好きやからな』
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ㅤと微笑んで帰っていった
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ㅤ付き合ってもいない、友達でしかない彼
ㅤ不快な思いもしなかった、嬉しかった
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ㅤ…きっと察したのだろう
ㅤ俺も悔いが残ることは無いと思っていた
ㅤ誰かに大切にされているだけで、
ㅤそれだけでよかった。
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ㅤその後、俺は外に出た
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ㅤrbr視点
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ㅤシャオロン崖の辺から動かんくなった
ㅤんー。俺も中々にきもいなぁ
ㅤ友人のスマホにGPSを取り付けるだなんて
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ㅤよし!俺もいくか!
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ㅤそう思って急いで家を出た
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ㅤ崖に立つと視界一面に海がひろがっている
ㅤことを確認する、海ってこんなひろいんか
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ㅤ足元にはスマホが2台。
ㅤ俺のと、シャオロンの
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ㅤ高いとこ、ちょっと怖いな、笑
ㅤ片目だけ目を開け崖の下を覗くと
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ㅤシャオロン…!
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ㅤ俺は嬉しくなった、彼はもう、
ㅤあまりにも不謹慎だ。そんなことわかっている
ㅤ
ㅤただただ一緒になれると思っただけで
ㅤ心が踊り出しそうで
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ㅤはあ~!!!ごめんなシャオロン
ㅤ花瓶を飾ったのは俺、机に落書きしたのも俺
ㅤ他の人を使って君にいやがらせをするように
ㅤ命じたのも俺、全部俺だったんだ
ㅤ
ㅤなんで竜胆を飾ったか知っとる?
ㅤ花言葉にもいくつかあるけど
ㅤ”悲しんでいるあなたを愛する”
ㅤ俺はどんなシャオロンも好きやったけど
ㅤ辛そうな顔をしとるシャオロンが一番だった
ㅤ
ㅤ
ㅤ
ㅤ恐らく彼と同じように、俺も飛び込んだ
ㅤ一度沈むと上に上がるのを待つ。
ㅤそして彼を探し、彼が海面に出るように
ㅤ抱きしめる
ㅤ
ㅤこれは自分への罰、
ㅤすぐ顔が出せる距離で息を止めている。
ㅤ本当はこんなこと思いたくなかったけど
ㅤ水死って苦しいよな。苦しいよ
ㅤ
ㅤ本当は苦しんでいるところを助けたかった
ㅤでも俺が助けてあげれることは一度もなかった
ㅤ
ㅤなにもできなくてごめん、
ㅤ
ㅤㅤ 終