テラーノベル
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※学パロ(短い、センシティブはちょっとだけ)
「俺、恋人ができました」
「「「「は?」」」」
「(え、なんか怒って…?)なので、その人と遊んだりするんでみんなとはもう一緒には遊べません」
今日はエイプリルフール。
嘘をついてもいい日だ。
ただし、ついていいのは午前中まで。
だから、こうやって朝みんなと登校中に言ったんだけど。
「(すっごい怖い顔して睨まれてるんだけど。…俺に恋人できたのが気に入らないってこと…?いや、嘘だからそんな人いねぇけどさ。…お前みたいな何の取り柄もない平凡な野郎に恋人できるわけないだろって怒ってる?あ、もしかして嘘ってバレてる…?)」
「誰」
「へ⁈」
「そうだよ。誰なんだよ」
「え、」
「俺らの知ってる奴なんか」
「いや…」
「それとも知らない人ですか」
「あの…ッ」
上からクロノアさん、ぺいんと、らっだぁさん、しにがみさんの順番で矢継ぎ早に質問される。
表情怖すぎて質問というより尋問みたいだ。
通学路の塀にじりじりと追い詰められ、囲い込まれる。
横を通り過ぎていくクラスメイトや学校の人たちは、いつものことか、と謎のことを呟きながらスルーしていく。
「あ、あのっ!!」
嘘です!
今日はエイプリルフールです!
と白状しようとした。
その時だった。
「トラゾー?」
パッと声のした方を見ると少しだけ驚いた顔をした、いつもの剣呑とした表情ではないリアムさんが俺らを見ていた。
「お前ら揃いも揃って何をしてるんだ」
眉間にシワが寄り、鋭い眼光に戻る。
主に4人に対して。
その隙をついて囲い込まれてる場所から逃げ出しリアムさんの腕を掴む。
「っ、おい」
「俺の恋人はリアムさんです…っ!!」
「は?」
「「「「はっ⁈」」」」
目線で話を合わせて欲しいことを伝えると、短い思案をして口角を上げて笑ったリアムさんが俺がしがみつく腕を引き抱き寄せてきた。
「……まだ、内緒にしておくんじゃなかったのか?」
「じ、自慢、をしたくて!」
「ほぅ」
俺の無言の訴えを察してくれたリアムさんが話を合わせてくれる。
「トラゾー、マジなのか…?」
「リアムさんじゃ勝ち目ないじゃん…」
「いつの間に…」
「思わぬダークホースが」
ぺいんと、クロノアさん、らっだぁさん、しにがみさんが各々呟いていた。
「残念だったな。お前たち」
「「「「ぐっ…!」」」」
火花がバチバチしてるように見えるのは気のせいだろうか。
まぁ、気のせいか。
何のライバルか、リアムさんとぺいんとたちはそのことについてだけ啀み合ってるらしい。
スティーブさんに聞いた。
何についてかは知らない。
きみも大変だねと何故か同情されたけど。
「遅刻するから行くぞ」
なんてとりあえず嘘が通ったことにホッとしていると腕を引かれた。
「わっ」
駆け出したリアムさんに着いていく。
やっぱ足速ぇ。
こりゃ運動部から引っ張りだこなの納得だわ。
4人は呆気に取られていたようで、みるみる姿が小さくなっていく。
足は速いから全然着いてはいけるけど。
なんか、こう何事にも冷静で落ち着いてるリアムさんがどことなく必死?な感じに見えてこの人も人間なんだなぁと内心しみじみ思っていた。
因みに俺とリアムさんは遅刻せず、置いてけぼりをくらった3人はどうやらギリセーフで間に合ったらしい。
え?あと1人?
しにがみさんはぺいんとたちに置いていかれてきちんと遅刻したらしいよ。
「あ、あの、俺のバカみたいな嘘に付き合ってもらってありがとうございましたっ!」
その日の放課後、嘘をついたが為にリアムさんと帰ることになった。
1年の教室に3年生のリアムさんが俺を普通に迎えにくるものだから、その場はとんでもないことになっていた。
帰るぞ、と俺の腕を引くリアムさんに大人しく着いて行く姿を見てクラスメイトはどう思ったのか。
だから明日が恐ろしい。
「…トラゾー知っているか」
「はい…?」
「エイプリルフールは本来、午前中しかついてはいけないことになっている」
1日中というのは日本独特の文化性による変化だ。
午前中に嘘をつき、午後にネタバラシをする。
それが本来のエイプリルフールというものなのは知っている。
「知って、ますけど…」
「お前は午後、あいつらにネタバラシをしなかっただろう」
「……………あ゛っ」
そういえば結局嘘と言うことが出来ず、今日を終えようとしている。
嘘でしたと言うタイミングを逃し、まぁいいかとそのままにしていた。
どうせそのうち嘘と気付くだろうし、ここは海外じゃない。
言った通り一日中が適応されたりもする。
ネタバラシは明日でもいいかと軽く考えていたから。
ただ、確かに巻き込まれたリアムさんはとばっちりもいいところだ。
「奴らはトラゾーのことになると周りが見えなくなるからな」
「……⁇」
「嘘とは思ってないかもしれないなと言うことだ」
普通ならぺいんと辺りが「嘘やん!ぜってぇ嘘!」とか突っかかってくる。
確かにあの時の顔は真剣というか気迫がすごかった。
「……なんで?」
その理由がイマイチ分からない。
ピンときてなくて首を傾げる。
「お前がそんな幼稚な嘘をつくとは思ってないだろうし、……まぁ鈍感すぎるのも困りものだな」
あまり嘘をつくのは好きじゃないし、あいつらにはすぐにバレる。
だから今日のも俺がネタバラシなんかしなくてもすぐにバレると思っていたのに。
呆れた表情をしたリアムさんは、手招きをしてきた。
「?」
何の疑いもなく近寄ると腕を掴まれて抱き寄せられる。
「わ、っ⁈」
この人めっちゃくちゃ力強い。
スティーブさんがゴリラすぎるよーって言ってたの分からなくもない。
「…なにか、失礼なこと考えていないか?」
「え゛⁈そ、そんなわけ!」
「……まぁ、いい」
アクアマリンの鋭い眼光に見られ、たじろぐ。
「そもそも俺に嘘をついたことも、ネタバラシをしなかったこともいけないな」
「っ、ご、ごめんなさ…」
「嘘つきにはお仕置きだ」
「へ…」
「俺は警察官を目指しているからな。…よく言うだろ?嘘つきは泥棒の始まりだと」
掴まれる腕は離す気はないらしい。
そもそもリアムさんから逃げれるはずもない。
ゴリラは置いといたとしても、身体能力が化け物みたいなこの人に敵うわけがない。
「悪いことをした人間は罰せられる。俺は被害を受けた側だ。お前を罰する権利がある。し、お前はそれを受ける義務がある」
「そ、そんな…っ!」
「俺を利用したことと、気持ちを弄んだことも罰を受けないとな?トラゾー」
「弄ぶだなんて…!」
塀に押し付けられ、壁ドンされる。
「う、ゃっ」
「お前のことを好きな俺の気持ちを弄んだことに対しての」
「…!!?」
「もう嘘はつくことが出来んからな。これは俺の本心だ」
至近距離で見つめられ、顔が熱くなってくる。
どうして俺の周りの人たちはみんなこんなに顔面偏差値が高いんだ。
羨ましすぎる。
「さて、悪いことをしたトラゾーにはお仕置きだったな」
「んな…っ」
見たことのないリアムさんの悪い笑みに心臓が跳ねた。
イケメンずるい。
「お前は本当に可愛い」
「か、可愛くなんかないです…!」
「嘘をつくのか?俺がそう言っているんだぞ」
俺がルールみたいな感じで言われても、自分は平々凡々としか思えない。
「あいつらによく言われてるだろう?」
「あれは友達同士のふざけ合いというか、ノリみたいなものでしょ…」
「……あぁ、そうだった。とんでもない鈍感だったな、お前は」
「察しはいい方だと思ってるんですけど…」
「…ほう」
じぃ、と見られて声が萎んでいく。
「俺の気持ちに気付かない奴の察しがいいねぇ…?」
「っ、っ!!」
そうだった。
リアムさんに好きだと言われていたんだった。
「その辺りも教えてやろう。いかにお前が鈍感であるのかを」
「へ、」
「ひゃあ…っ♡♡!」
「はは、随分と可愛い声が出るんだな」
「ゃ、やめ、ッ♡」
「やめて?また嘘をつくのか?……まさか、わざと酷くされたくて嘘をついているんじゃないだろうな」
掴まれた腰を引かれて、気付けば奥まで入り込んでいたリアムさんのでソコを突き上げられる。
「んぁああぁッッ♡♡!!」
チカチカと目の前で星が飛んでいる。
「っ、こッ♡、こン、なの、知らなぃっ♡」
体験したことない快楽に簡単に堕とされる。
クロノアさんみたくこんなことからは無縁と思ってたのに。
嫌でも男の人なんだって、身体に教え込まれる。
「知られていたら困る。トラゾーの最初は俺でいい」
「は、ぅ゛ん♡♡!」
そんな嬉しそうな声で言わないで欲しい。
上から手首を押さえつけられて、逃げられないまま深い場所を突かれる。
「ひぁぁ゛あっ♡!?」
「逃げるな」
僅かに前へ逃げようとした無意識の行動をリアムさんに声で制された。
「ここまで悪いことをするとはな……全く、手酷くされたいらしい」
「ち…違ッ…♡♡!あ゛ひ、ィっ♡!!」
両手首を片手で簡単に押さえ付けたリアムさんが俺の口の中に指を入れてきた。
「んぐっ、ぅ♡」
「嘘つきは舌を抜かれる、だったか」
舌を押されたり上顎を指の腹でなぞられる。
ぞわりとする感覚と自分の知り得なかったことを掌握されているという感覚に陥る。
「ひゃ、へッ♡♡」
「二枚舌ならひとつ抜かれても問題なさそうだがな?」
人間には舌はひとつしかない。
二枚舌というのも嘘つきを指す言葉なだけだ。
それを踏まえて、やだばっかり言う俺にリアムさんはそう言ってきてるのだ。
至極愉しそうに。
「嘘から出た真か。俺としては願ったり叶ったりだな」
「〜~〜〜ッッ♡♡♡!!」
抜かれた1番奥に、熱いモノが注がれる。
刷り込むようにして、奥へ奥へと流し込まれる。
「お前は俺の恋人だ。安心しろ、必ず俺のところに堕としてやる」
こんなことになるとは思っていなかった。
イベントごとに流されず、誠実にいればよかった。
嘘が本当にされてしまって、俺の意見なんてフル無視なリアムさんを下から睨み付ける。
「はッ、今この状況でそういう態度は取るべきじゃないぞ」
「っづ♡⁈な゛ん…っ♡」
「あいつらの言う、抜けてる、というのはそういうところだぞ。…その辺りもきちんと教えてやろう。嘘もつけない素直な人間にしてやる。…いや待て。お前はだいぶ素直だったな」
「ゃッ♡あ、ぁ、♡ッあ゛♡」
「……、そうだな。嘘つきというより天邪鬼か」
「りぁむ、さッ、ん♡も゛ぉ、やぁぁ…っ♡♡」
「トラゾーのそれはもっとって意味だったのか。すまない、俺もまだまだ鈍いところがあるようだ」
ぐちゅんっ!とハメられた場所を穿たれる。
「───、─~〜゛♡〜〜~゛♡♡゛ッ♡♡!!!」
「トラゾー」
「ぇ゛、あッ♡、♡⁇」
「俺の気持ちを奪っていったお前は既に泥棒だったのかもしれんな」
こんなセリフを冗談混じりに言ってくるリアムさんが喉を鳴らして笑った。
「…なんてな?こういうことを素で言えるのはスティーブとらっだぁくらいだろう」
びくりと身体が跳ねる。
そうだ、明日にはあの人たちにも嘘じゃなくなったって言わなきゃいけない。
てかどう説明すればいいか分からない。
「あいつらは既に信じ込んでいるからわざわざ報告する必要はないだろ。……身体に教えてもらったことを言いたいならば勝手に言えばいいがな」
「ぃ、うわけッ♡♡!」
「さぁ天邪鬼のトラゾーを素直にするために、俺も頑張ろうか」
「りあ、む゛っ、ぅゔっ♡♡!!?」
名前を呼びかけたところで、激しい抽挿に意図せず呼び捨てにしてしまった。
「…先輩を呼び捨てにするとは躾がなってないな」
わざとしたくせに!そう思って睨もうとしても激しすぎる動きに枕に顔を埋めて喘ぐことしかできなかった。
「そこもきちんと教えてやるさ」
俺の嘘に気付いていてそれに乗っかってきたあんたは道化師じゃんかー!!と心の中で叫んだ。
─────────────
無事、腰が使い物にならなくなりリアムさんのベッドと共に過ごす羽目になった俺は学校を休まざるを得なかった。
優等生のリアムさんはある程度で俺が大丈夫であると判断し、普通に学校に行った。
リアムさんに詰め寄る強者はいないだろうし、なんなら俺と恋人であることは本当のことだがそれが何だと言い返しそうだ。
というか、言い返してるだろう、あの超怖い目付きで。
だからだろう。
ひっきりなしに鳴る俺のスマホ。
どんどん通知も溜まっていく。
それを開いて見る余裕は俺にはない。
「…俺の、大馬鹿野郎…」
どんな顔でみんなと会えばいいんだ。
どう、取り繕えばいいか考えながら鳴り続ける通知音をそっとミュートにしたのだった。
コメント
6件

ratr少ないので嬉しいです
うへうへうへへへへ(?)朝から神小説の続き見れて目が眼福やぁ(?)
ratr久々すぎて口調迷子すぎる…! 作中にあるセリフは世界的有名な某怪盗とそれを捕まえる為に追いかける某警察官がお姫様?に言ったセリフから着想を得てます。 時たま金ローでしてる有名なやつ。