テラーノベル
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4人とも、同じ人を壊してた
「好き」
最初にそう言ったのは、私だった。
放課後の屋上。
夕焼け。
風で揺れる制服。
ドラマみたいな告白だった。
なのに。
「ごめん」
返事は、たったそれだけ。
ちゃんと振られるって、こんな痛いんだ。
泣きそうなの隠して笑った。
「そっか、じゃあ友達でいてよ」
そう言った時、
彼は少しだけ苦しそうな顔をした。
その意味を、
私はまだ知らなかった。
──その夜。
『大丈夫?』
LINEを送ってきたのは、
彼の親友。
正直、苦手だった。
いつも無愛想で、
目だけやたら鋭くて。
でもその日は違った。
『あいつ、昔から誰も好きになれないから』
『お前のせいじゃない』
優しい。
その優しさが、
振られた直後の私には刺さりすぎた。
そこから毎日LINEした。
電話した。
気づけば、“好きな人の親友”といる時間の方が長くなってた。
でも最低なのは、
それでも私はまだ彼が好きだったこと。
ある日。
「お前さ」
帰り道、急に言われた。
「俺のこと利用してる?」
心臓が止まる。
「え……」
「忘れたいだけだろ。あいつのこと」
図星だった。
何も言えない私を見て、
その人は笑った。
でも全然楽しそうじゃなかった。
「……まじでムカつく」
そう言って、
突然キスされた。
頭真っ白になった。
突き飛ばしたかったのに、できなかった。
その瞬間。
「……何してんの」
後ろから声。
振り返る。
そこにいたのは、
私を振ったはずの彼。
最悪だった。
空気が凍る。
すると彼は、苦しそうな顔で言った。
「なんでお前なの」
その言葉に、隣の人が笑う。
「は?」
「お前が捨てたんじゃん」
「今さら欲しくなった?」
意味分かんなかった。
なんでそんな話になるの。
すると彼が、震える声で言った。
「だって、お前に取られると思わなかった」
その瞬間。
全部ぐちゃぐちゃになった。
誰が誰を好きで、
誰が誰を傷つけてるのか、
もう分からなかった。
その日の深夜。
知らないアカウントからDMが届く。
『かわいそ』
『でもあの2人、昔付き合ってたよ』
息が止まる。
嘘だ。
嘘でしょ。
震える手でスマホを握る。
するとまた通知。
『あとね』
『2人とも、最初からお前のこと好きじゃないよ』
その瞬間、
涙より先に笑いが出た。
なんだそれ。
じゃあ私は何。
朝まで泣いて、
学校休んで、
全部本気だったのに。
数分後。
また通知。
送り主は――
“私の親友”だった。
コメント
1件
え〜!!??😭💔💔 もう5話目でこの衝撃…やばすぎん??「4人とも、同じ人を壊してた」ってタイトルからしてエモすぎて読む前から震えてたけど…まさか全員の思惑が複雑に絡み合ってる展開になるとは思わなかったよ…!! 特に「お前に取られると思わなかった」ってセリフ、解釈一致で重すぎて胸が痛い…。そして最後の送り主が親友!?嘘でしょ!!あの優しかったDMもぜんぶ計算だったの??続き気絶しそう!!次話すぐ読むね📖💥