テラーノベル
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「……なぁ、めめ。今日、撮影でラウと距離近 すぎんかった?」
康二の声は、いつもよりずっと低く、どこか湿り気を帯びていた。
リビングのソファに深く腰掛けためめを、康二は床に膝をついて見上げる。
その大きな掌が、めめの膝をゆっくりと割り、太腿の奥へと這い上がった。
「康二……? それは仕事だろ。……っ、やめろよ、くすぐったい」
「仕事やからって、あんなにエロい顔して……俺、カメラ構えながら発狂しそうやったわ」
康二の指先が、めめのジーンズのボタンを器用に弾く。
抵抗しようとするめめの手首を、康二は片手で容易く封じ、自分の胸元へと押し当てた。
「ほら、触ってみ。俺の心臓、めめのせいで壊れそうなくらい動いてんねん。……なぁ、責任取ってや」
康二の熱い吐息が、めめの首筋を這う。
そのまま鎖骨に深く、逃げられないほど強い吸い跡を残した。
「ん、ぁ……っ! 康二、……いたい、っ、あぁっ!!」
「痛い? ……それくらい刻まんと、めめすぐどっか行きそうやもん。……俺以外に、そんな顔見せんといて」
康二はめめの肩に顔を埋め、言葉にできない熱を吐き出すように深く息をついた。
「……なぁ、めめ。俺、めめのことになると、自分でもびっくりするくらい余裕なくなるわ」
「わかってるよ。……でも、そんなに不安にならなくても、俺はここにいるだろ」
めめは、拘束されていた手をそっと解くと
、逆に康二の背中に腕を回し、その震える肩を抱きしめた。
康二の指先が、めめの肌をなぞる。
それは単なる接触ではなく、まるで自分の存在を相手に刻み込もうとするかのような、切実な重みを伴っていた。
「……めめの全部を、俺の視界の中にだけ閉じ込めておけたらええのにって、本気で思てまう。……なあ、怒ってる?」
「怒ってないよ。……康二のそういう真っ直ぐなところ、嫌いじゃないから」
部屋の明かりを落とし、暗闇の中で二人の鼓動だけが重なる。
康二はめめの額に自分の額を預け、瞳の奥をじっと見つめた。
「……俺の名前だけ、呼んでや。明日も、明後日も。……俺だけの特別でいて」
「……康二。……康二だけだよ」
めめの静かな、けれど確かな誓いの言葉に、康二の表情がわずかに和らぐ。
普段の明るい笑顔とは違う、執着と深い愛情が混ざり合った複雑な眼差しが、めめを包み込んだ。夜が更けるまで、二人は言葉を交わし、互いの体温を確かめ合った。
カメラのシャッターを切る瞬間よりも鮮烈に、康二はその時のめめの表情、声、そして自分に向けられた信頼のすべてを心に焼き付けていく。
窓の外で夜風が鳴る中、二人だけの密やかな時間は、夜明けが訪れるまで静かに、そして深く続いていった。
まきぴよ
コメント
4件
え、!めっちゃ好き、、🥹🥹 フォロー失礼します‼️