家族を失い、学校では壮絶ないじめを受け、孤独の中で「消えたい」と願っていた高校生・目黒蓮。
雨の裏路地で倒れていた彼を救ったのは、国民的アイドルグループ『Snow Man』のメンバー・渡辺翔太だった。
偶然の再会をきっかけに、蓮はSnow Manの新メンバーとして加入。
厳しくも温かい8人の仲間たちに支えられながら、蓮は初めて「居場所」と「生きる意味」を見つけていく。
“ひとりじゃないって、最強だ”
その言葉を胸に、9人は絆を深め、Snow Manは国民的人気グループへと成長していく。
しかし、幸せな時間の裏で、蓮の体には静かに異変が起きていた。
突然襲う記憶障害。
仲間の名前が分からなくなる恐怖。
そして明かされた、進行性の脳腫瘍――。
「みんなには、“最強の目黒蓮”だけを覚えていてほしい」
そう願った蓮は、病気を隠したままステージに立ち続ける。
自分を見つけてくれたSnow Manという“光”を守るために。
だが病状は次第に悪化し、蓮は愛する仲間たちの顔さえ恐怖として認識するようになってしまう。
崩れていく記憶の中で、それでも唯一、蓮を現実へ繋ぎ止めたのは、あの日自分を救ってくれた”翔太”の存在だった。
これは、絶望の中にいた一人の少年が、仲間と出会い、“生きたい”と願えるようになるまでの物語。
そして、9人で掴んだ光と、避けられない「別れ」に向かって進んでいく、切なくも温かい物語。