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甘月 莉兎
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9 Start
あ ん な 頑 張 っ た の に ま だ 水 曜 日 ㌨ … … ?
心 折 れ る て … … 笑
「う、嘘……嘘でしょ……っ、なんで……っ」
新しいタワマンのエントランス。すちは、投函されたばかりの不気味な写真と手紙を握りしめ、ガタガタと震えながらスマホをひったくった。
恐怖で視界が涙でぐにゃぐにゃに歪む中、震える指で4人の友達のグループ通話へ発信ボタンを押す。
プルル、プルル、ガチャッ!
『すっちー? どうした、もう起きたの……』
最初に出たみことののんびりした声に、すちは大号泣しながら叫んだ。
「みこちゃん……みんなぁぁぁ!!! 助けて、助けてぇぇぇ!!! ポストに、また『らん』から手紙が入ってて……おれたちが昨日引っ越してきた時の写真が……っ!!」
『――――は!?!?』
通話の向こうで、みことの息を呑む音がした。直後、スピーカーから他の3人の怒号が爆発する。
『オイふざけんな!! 住所教えたの俺ら4人だけだぞ!? なんでバレてんだよ!!』(いるま)
『すち、今すぐ部屋に戻って鍵全部閉めろ!! 俺、今からそこ行く!!!』(なつ)
『すっちーーーーーっ!! 怖いよね、今すぐこさたちがそっち行くからねぇぇぇ!!!』(こさめ)
お友達4人は、昨夜あれだけ鉄壁のガードを固めて安心させた大親友が、また一瞬で恐怖のどん底に落まれたことに大激怒。
それぞれの場所から、再びタワマンへと全力疾走で爆走を始めた。
わずか数分後。
ガタガタガタッ!!!とリビングの扉が開き、息を切らした4人が雪崩れ込んできた。
「すち!!! 大大丈夫か!!!」
「いるまちゃん……みんなぁぁぁ……っ!!!」
すちは体を小さく丸め、4人のお友達の胸の中にすっぽりと回収されて、涙目でボロポロと泣いた。
4人はすちを四方八方からギチギチに抱きしめ、「怖かったな、もう絶対に離さねぇから!」と全力で頭を撫で回す。
「……クソッ、あのストーカー、かハッキングしてんのかなんか知らねぇが、俺たちの動きを全部ハッキングしてやがるのか……!?」
いるまが悔しそうに壁をドンッと叩く。
なつが「こうなったらマジで1秒もすちを一人にできねぇ」と、すちの口元に温かいスープを「あーん」で運んで落ち着かせようとする。
すちは4人のピュアな優しさと男気に包まれ、顔を赤くしながら「みんな、本当にごめんね……っ」と涙を拭うのだった。
――だが、その様子を。
「ふふ、やっぱりお友達に報告しちゃうんだ。すちは本当に素直で可愛いなぁ」
なんと、タワマンのリビングのエアコンの吹き出し口。
そこに仕掛けられていた、引っ越し業者のフリをしてらんが事前に仕込んでおいた超小型の隠しカメラ。
その映像を、向かいのビルの暗い部屋で、らんはスマホでリアルタイムで眺めていた。
らんは暗闇の中で、画面の中のすちの涙顔を愛おしそうに指でなぞりながら、ドロドロとした歪な執着の笑みを浮かべた。
「どれだけお友達が守ろうとしても無駄だよ。……すち、次は君の部屋の中に、直接会いに行ってあげるね♡」
らんのストーカーとしての能力がもはや国家組織レベルでヤバすぎて、友達4人が必死に守ろうとすればするほど、タワマンの密室の中でもすちのハラハラ防衛戦はエスカレートしていくのだった。
9 終
次回♥️310💬1
コメント
13件
出てるの気づかなかった😭 お知らせのところ見ても全然見当たんなかった
うち水曜休校やったから☆ 守り抜いてくれぇ…🌸くんまじで何するかわからんけど絶対やべぇから
みんなかっこよすぎ✨ これからもどうか🎼🍵彡を守りきってくれ、、!