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皐月side
高校へ着いて屋上に向かう俺だが…。
何故だろう、校内の雰囲気が可笑しい気がする……。
皐月『梅宮〜、来たぞ〜。』
目に入ったのは仁王立ちしてる梅宮と横で諦めた様な顔をした柊だった。
皐月『…?どうしたんだ?何かあったのか?』
梅宮に問い掛けると
梅宮「それはお前が1番知ってるだろ?」
何でこいつこんな怒ってんだよ……、訳わかんねぇ…。
皐月『分かんねぇよ、あ、keelとの喧嘩で俺が入ったことを怒ってんのか?すまん、遥が心配だったから……。』
梅宮「…違う、その件に関しては感謝してる、だが、話は別だ。皐月、お前何か話すこと、あるよな?」
威圧凄すぎだろ……、話す事なんて分かんねーって!
梅宮「…、その包帯、それに腕や足首のガーゼ、何だ?」
皐月『え?あ、あぁ、これ?ちょっと階段から転んじまってさ〜!はは、ドジだよなぁ俺って!』
俺が話すと梅宮はぐっと黙って……。
梅宮「……そんなに俺たちは頼りないか?」
皐月『へ?イヤイヤ!頼りないのは俺で!俺は迷惑ばっかり掛けてるだろ!?お前らが気に病むことじゃねーって!』
梅宮「喧嘩、したんだろ?町の外で。」
皐月『…ッ、』
梅宮「町の外だからって話が流れてこない訳じゃあない、町の外で出掛ける人も居るんだ。だから皐月、本当の事言ってくれ、お前の口で。」
チラッと柊を見たが観念しろと言わんばかりに首を振られた……。
皐月『……、今回の喧嘩は俺目当てだった。俺は風鈴じゃないけど、風鈴とは関わりがある、だから運良く俺を負かせて都合がいい様に使う気だったかもしれない…、でも、風鈴に迷惑掛けたくなかったから…だから何も言わなかった、俺は俺自身でやれる事をしただけだ。』
そう話すと梅宮は
梅宮「……、はぁー。」
俺…この町から追い出されるのかな……。
無駄な喧嘩しやがってって怒られるのかな、風鈴のイメージ崩されて嫌になったか…?
梅宮「…皐月」
下に目線を提げてた俺は梅宮の方をソロソロと目を合わせると。
梅宮「皐月が無事…じゃないが、生きて帰ってきて嬉しい、でも、俺らに連絡してくれなかったのが悔しいし、悲しい、俺らは皐月に感謝してるんだ。だから、皐月1人で戦わないで俺たちと一緒に戦って欲しい。」
梅宮の悲しそうな顔、初めて見た…。
総代でも…、悲しそうな顔、するんだな(失礼だよ皐月君?)
皐月『ご、ごめん、アイツら俺目当てだったから……それにkeelとの喧嘩終わってからだったから…、俺が何とかしなきゃって……。』
短い沈黙だったが急に温もりを感じた。
梅宮に…抱き着かれてる……。
梅宮「皐月は自分自身のこと大切にしなさすぎなんだ……。自分を捨ててまできっと皐月は周りを助けるだろう?その考えは悪くは無いけど、皐月の事好きに思ってる奴からしたら心臓が破裂しちまうよ…、だから、自分を大事にしてくれ…?」
皐月『…!そ!そんな事言われたって!お、俺は出来ることならなんでもやる!それに俺を好きになる奴なんていない!』
梅宮「……居るよ、ココに。」
皐月『え…?』
触れるだけのキス……、きす?鱚?キス!?
え!!?だって柊居ッ!!?
いねぇー!!アイツ途中から消えやがった!!だからこんな事に!!あー!!
梅宮「だから、無茶しないでくれ、俺は皐月に幸せになって欲しい…、俺はずっと皐月の事想ってるよ。」
皐月『……///、わ、分かった!もう、無茶しない……、だから、離してくれよ!!』
梅宮「えー?折角2人きりなんだからもう少し抱き締めさせてくれよ。」
くそ、こんな顔…断れねぇーじゃん!!
皐月『……あと、す、少しな///』
梅宮「おう!皐月は良い匂いするなぁ!このまま離したくないや!」
皐月『それは困りますお客様私は家に帰りたいです。』
梅宮「急な早口!?でも、まぁ俺の気持ち告げれたし!答えはいつでも待ってるよ、皐月が苦しくない答えをしてくれたら俺も嬉しい!」
気が付いたら高校を出て帰路に着いていた俺。
あれ、どうやってここまで来たんだ…?
考えれば考えるほど梅宮との……ッ!!///
お、俺には遥……、遥、元気にしてるかな…。
まぁ俺が居なくてもクラスのヤツら居るし…、俺が居なくても変わらないか…。