最後に遺書だけ残して逝こうと思います。
少しだけ長いけれど付き合ってくれると幸いです。
まず初めに母さん、父さん今まで育ててくれてありがとう。
大好きだったよ。
毎日喧嘩して私に暴力奮ってご飯もろくに食べさせてくれなかったね。
でもそれでも、私は母さんと父さんの子供で良かったと思ってるよ。
虐待を受けていることは知っていたけれどそれ以前にふたりのことが大好きだったから私は何も言わずに済んだのかもね。
次に私が今まで虐めてきたみんな。
本当にごめんなさい。
私の身勝手な思いで罪の無いあなた達を虐めてしまった。
私は死んでも地獄へ行くでしょう。
今まで犯してきた罪の分だけ痛い目に合うでしょう。
けれどそれはしたことが返されたと思って耐えていこうと思います。
だからあなた達はどうか幸せに暮らしてください。
私なんかに負けないでください。
そして中井 紗良さん。
私は彼女を殺しました。
自殺ではなく他殺です。
性的暴力に虐めが重なり凄く追いやられたことでしょう。
勘違いをしてあなたを責めてしまってごめんなさい。
この言葉は天国にいるあなたには一生届かないと思う。
けれど言葉にするだけで私の気持ちが軽くなるからどうか書かせて欲しい。
また、自己満足になってしまっている。
けど最後だけは、、いや、最後も甘えさせて欲しい。
ただの私だけが満足する手紙です。
醜くて汚らわしいかもしれません。
生きている価値が無いと両親と紗季に教えてもらいました。
だからもう人生から逃げたいと思います。
虐めがこんなに辛いと思いませんでした。
家にも学校にも居場所の無い私はどこへ行けばいいのか分かりません。
だから、居場所を求めて空を飛んでみたいと思います。
私は不幸ではありません。
独りじゃないと思うから。
誰かがいると思うから。
ゆうやと一輝も同罪です。
ゆうやは一足先に地獄で待っているのでしょう。
一輝が何十年後に地獄へ来ようと私たちの罪は消えません。
だから生を全うしてください。
一輝はまだ死んではいけません。
あなたは強いです。
人殺しなのは変わらないけれどだからといって死ななければならない人間などいません。
きっとこれからも人殺しというレッテルを貼られると思います。
だけど一輝なら大丈夫。
私は一輝が更生する事を祈っています。
見守っています。
最後になりますが中野 紗季へ。
あなたの世界一愛している人を殺してごめんなさい。
あなたの生きがいを私なんかが奪ってごめんなさい。
あなたの言う通り私なんか産まれてくるべきではなかった。
紗季と紗良が羨ましかっただけなんです。
嫉妬という感情がどれほど醜くて苦しいものなのかが分かりました。
紗季は生きてください。
紗良の分まで生きてください。
私なんかが言うのはおかしいけれどどうか幸せになってください。
どうか、どうかお願いです。
私なんかが生きていてごめんなさい。
それではみなさん、さようなら。
小野 真理挂
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