テラーノベル
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⚠️地雷な人は注意!
🧢×🪣です。
今回はシリアスなし。🪣さん視点?
※ 交際済
※ 同棲してない
大丈夫な方のみどうぞ ↓
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休日の午前、少しだけ早い春の陽射しが街をやわらかく照らしていた。
待ち合わせ場所の広場の端、街路樹の傍に、れんたなはスマホを片手に立っている。
予定より20分も早く着いてしまったのは、単に時間を読み間違えたわけじゃない。久しぶりに会える日だったから、−−−ただそれだけだ。
スマホの画面には、りうとのやり取りが並んでいる。
『今向かってる』
『時間ギリギリになるかも』
最後のメッセージを見て、れんたなは小さく息をついた。別に、不満があるわけじゃない。
ただ、ほんの少しだけ、早く顔を見たかっただけだ。
待ち合わせまではあと10分ほど。
そのままぼんやりと画面をスクロールしながら待っていると、不意に視界の前に影が落ちた。
「ねえ」
声をかけられても、最初は自分に向けられたものだとは思わなかった。スマホに視線を落としたまま、軽く一歩横に避ける。
だが次の瞬間、手首に強い力がかかった。
「ちょっと、無視しないでよ」
ぐっと掴まれて、れんたなはようやく顔を上げる。目の前にいたのは見知らぬ男だった。
「……何か?」
落ち着いた声でそう返す。
男はにやりと笑った。
「君さ、さっきからずっとここに居るよね?暇なんでしょ?」
「だったらさ、今から俺とイイコトしに行こうよ。絶対ハマるよ」
軽い調子。だが掴まれた手首は離されない。れんたなは一度だけ視線を落とし、そしてまた相手を見た。
「待ち合わせしてるんで、暇じゃないです。結構です」
簡潔に、きっぱりと断る。それでも男は引かない。
「いいじゃん、ちょっとくらい。すぐ終わるって」
「そういうの、興味ないんで」
淡々と返すが、男はむしろ面白がるように距離を詰めてくる。
「つれないなあ。せっかくそんな綺麗な顔してるのにもったいないって」
言いながら、手首を掴んだまま、もう片方の腕が伸びてきた。
次の瞬間、ぐいっと腰を抱かれて身体が男の方に引き寄せられる。
「…ッ」
さすがに一瞬、動きが止まる。
「ちょっと−−−」
振りほどこうとした、その時。
「やめろ」
低く、はっきりした声が割り込んだ。
同時に、男の腕が強く引き剥がされる。
れんたなの身体から、手首から、触れていたものが一気に離れた。
間に入ってきたのは−−−りうだった。
「……りうくん」
思わず声がこぼれる。
りうは一瞬だけれんたなの方を振り返り、無事を確かめるように視線を走らせると、すぐに男へ向き直った。
「いきなり何だよ、お前。関係ないだろ」
不機嫌そうに言う男に、りうは一歩も引かない。
「関係なくない」
きっぱりと言い切る。
「俺、こいつの彼氏だから」
そのまま、さっきの男の動きをなぞるように、
−−−いや、それを上書きするように。
りうはれんたなの腰に腕を回し、自分の方へ引き寄せた。
「……っ」
ぴたりと距離が縮まる。
突然の行動に、れんたなの頬と耳がじわりと熱を帯びた。
けれど、振りほどこうとはしなかった。むしろ、ほんの僅かに体重を預ける。
「お前がつけ入る隙なんかない。…分かったらさっさと帰れ」
りうの声は普段より低く、口調も強い。
その圧に押されたのか、男は一瞬言葉を詰まらせた。
「……チッ、なんだよ」
舌打ちして、苛立ったように吐き捨てる。
「最初からそう言えよ」
そう捨て台詞を残して、男はそのまま去っていった。
足音が遠ざかるのを確認して、ようやくりうは安堵した様に息を吐いた。
「……はぁ」
張り詰めていた空気が、ゆるむ。腕の力も少しだけ緩んだ。
「……大丈夫だった?」
さっきまでの威圧感は消えて、いつもの声音に戻っている。
「変なこと、されてない?」
心配そうに顔を覗き込まれて、れんたなは一瞬だけ目を瞬かせた。
あの一瞬で見せた威圧感と、今の柔らかさ。そのギャップに少し驚く。
けれど−−−
「……大丈夫」
小さく頷いた。
「助かった。ありがとう」
そう言うと、りうはほっとしたように肩の力を抜いた。
「良かった…マジで焦った。見た瞬間、心臓止まるかと思ったし」
「そんな大袈裟な…」
「いやいや、大袈裟じゃないって。ああいうの、普通に危ないから」
それから少しだけ眉を寄せて、真剣な顔で言う。
「……今度から俺、もうちょっと早く来るようにする」
「別に、そこまでしなくても」
「する」
即答だった。
「だってさ、守れなかったら意味ないし」
その言葉に、れんたなは僅かに目を細める。
「…さっきは、守れてたよ」
そうぽつりと呟くと、りうは一瞬固まって−−−
「……そ、そりゃまあ」
照れたように視線を逸らした。耳が少し赤い。その様子に、れんたなは小さく笑みを浮かべる。
「行こ」
「……うん」
自然と並んで歩き出す。肩が触れそうな距離。
さっきまでの緊張が嘘みたいに、空気は穏やかだった。
春の陽射しが、二人をやわらかく包む。
「今日さ、どこから行く?」
「りうくんに任せる」
「え、またそういうの……ちゃんと考えてきたんだけどさ!」
いつもの調子で話し始めるりうに、れんたなは静かに耳を傾ける。
少し騒がしくて、でも心地いい声。
さっきまで自分を守ってくれていた、その人の声。
隣を歩きながら、れんたなはふと、無意識に指先で何かをなぞるような仕草をした。
そして、ほんの少しだけ距離を詰める。りうは気づかないまま、楽しそうに話し続けている。
久しぶりに会えた日。
二人の足取りは、軽かった。
コメント
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🧢🪣本当に好きです!!!!! いつもは🧢くんの方が照れるのが解釈一致すぎます🫶🏻💕︎︎