:みっち視点に戻ります:
「おはようございま~す…。」
俺はそう言いながらリビングルーム的なところへと入る。
…返事がないってことは、まだみんな寝ていたかな?
部屋をよく見てなかったから覚えてないや…。
俺はそう思いながらキッチンの方へと移動する。
…している時だった。
「わっ!何!?」
謎の黒い塊。
…いや、ブランケットの中に誰かうずくまってる?
「なんにせよ…風邪引くぞ~…。」
俺はそう言って横を通る。
その時!
「おわっ!」
俺はなぜか体制を崩し、ブランケットの塊の横に尻もちをついた。
「ッツ~…!」
俺はそんな微妙な反応をして、立ち上がろうとしたが…。
「…手、離して?」
ずっと塊の中の人が手を離してくれない。
俺は離してもらおうと服をぐいぐいと引っ張った。
…そんな格闘をした間10秒。
ブランケットの塊の主がこちらをちらりと見てきた。
赤い左目に、右目にかけて伸びてるであろう傷。
…カクちゃんだ。
「…どうしたの、そんなところで。」
俺がそう聞くと、カクちゃんはまたブランケットの塊と化した。
今度は普通に手を離してくれたので、俺は立ち上がってキッチンの方へと歩いて行った。
キッチンに着いたはいいが…。
「さて、何を作ろうか。」
俺はとりあえずなんとなくで出した材料を睨みながらつぶやいた。
少し周りを見渡す。
その時に、炊飯器と塩、ラップが綺麗にまとめられているのを見つけた。
「作れるのこれしかないし、作るか~…。」
俺は苦笑いを浮かべながらさっき出した材料をもとの位置に戻し、炊飯器たちに近づいた。
俺が作れるもの、おにぎりを作り終え、カクちゃんにおにぎりを数個渡し、リビングへと戻って作ったおにぎりを頬張った。
少々塩気が多かったが、まあ仕方ないだろう。
カクちゃん作り直してそう…。そのまま食べたかな?
俺がご飯を食べ終わったころ、ココくんと春千夜くんも起きてきて、カクちゃんもブランケットから出てきた。
「なあ、花垣…。ちゃんと食ったか?」
ココくんはそう言うと俺の髪を少しクシャっとつかんだ。
「うん、食べたよ。」
俺はそう答える。
春千夜くんは少し睨んで、キッチンの方へと向かった。
カクちゃんはソファに座ってまたブランケットにくるまった。
ココくんは俺の髪から手を離し、自室へと籠った。
少しすると、春千夜くんが「花垣!!!」と大声で言い、俺の方へと歩いてきた。
「お前、米しか食ってねぇじゃんか!!」
…春千夜くんって健康志向なんだなぁ…。
俺が適当にあしらうと、春千夜くんはため息を吐いてカクちゃんの右隣に座った。
それから1時間後、千冬やほかのみんなも起きてきた。
マイキーだけはまだ起きない。
リビングも賑やかになったとこで、ココくんが部屋から出てきて言った。
「関東卍會のメンバーには今日の任務等、六波羅には重要書類送っておいたから各自確認しろよ。」
…ハイテクすぎる。
六波羅単題のみんなは余っていた部屋を作り替えた自室へと戻り、春千夜くんは携帯電話に届いたメールを見るなり「めんどくさっ!」と大声を出して外へと行った。
みんなが行動を開始したころ。
「おはよー…。」
気力無さげにマイキーがリビングへと来た。
「やっとかよ…w」
千冬は少しだけ呆れ笑いをし、マイキーを見つめた。
…しかし、今日は本当に元気がない。
壁に沿って歩いてるし…。
その時。
マイキーくんが壁から離れたと思うと、すぐに体制を崩し、そのまま床へ倒れこんだ。
「「マイキーくん!?」」
千冬と俺はそう叫ぶと、マイキーの近くへ駆け寄った。
マイキーは、立ち上がろうともがいて、呟いた。
「おかしいな…。立てない…。」
千冬は「とりあえずどうする!?」と言ってあたふたしている。
「まだ私服だし、近くの病院を一室空けておくからそこに行け。」
後ろからそう助言してくれたのはココくんだった。
「ココくん…!ありがとう、行ってくる!」
俺がそう言うと、ココくんは舌をペロッと出してにやけた。
俺はマイキーを千冬と二人がかりで運んで、バイクに乗ったときに千冬に俺とマイキーの胴体を紐で結んでもらった。
俺はエンジンをかけてバイクを発進させる。
少しでも、早く…!
To be contenued…
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