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テラーノベルの小説コンテスト 第3回テノコン 2024年7月1日〜9月30日まで
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ボツです。まじで変です。

いつか消す予定です。

こういう感じの物語書きたいなー…て感じで書いたので、本当につまらない作品になりました。

最近スランプなので、期待しないで見てください…(泣)。



今回のetさんの相手は不明です。

なので、etさんの相手は皆さんの想像で考えてみてください。




***

運命の赤い糸。

それは、誰にでもあるんだって。

そう、思っていた。

運命の赤い糸を辿れば、絶対、運命の人と出会えるんだって。

でも、私は、もう運命の人と出会ってる。

運命の赤い糸を辿って辿って、辿り着いた先には、君がいたから。

(やっぱり、運命の赤い糸は、誰にでもあるんだ…!)

目を輝かせて、そう思った。

君とは、どれだけ離れていても絶対にちぎれない、太い運命の赤い糸で、繋がれてるんだ。

そう思うと、まるで、君と私の小指に繋がっている運命の赤い糸が見える気がする。

「ふふっ…」

隣にいる君の顔をチラッと見て、ぎゅっと手と手を繋ぐ。

「…ん?どしたの?w」

「…いや、ただ繋ぎたくなっただけ…w」

あぁ…私は幸せだな。

自分の運命の人と出会えて付き合うことができるだなんて。

「…なにそれ〜w」

そう君が言うと、繋いでいる手の指を絡ませてくる。

「…ぇへへっ…」

きっと、君に対するこの想いは、冷めることはないだろう。

だって、私達はお揃いの気持ちを抱いてるんだから。







そんなこと思ってたのは、何年前だっけ。

「…」

ガチャ…

玄関の扉が開く音がする。

私はすぐ立ち上がって、君に駆け寄る。

「あ、お、おかえり…!」

「…まだ起きてたの?」

「ま、まぁ…w」

君がコートを脱ぐと、私にドサッと渡してくる。

すると、ふわっと女性の甘い香水の匂いがする。

「…、今日も遅かったね」

「…忙しいから」

「…そっか、頑張ってるね」

そう言って笑みを作るが、君は私のことを見向きもしない。

「…ご飯は?今日ハンバーグだよ 」

君の好物のハンバーグ。

「食べてきたから。先風呂入る」

「…そっか、わかった」

私が知らない間に、好きなものも変わっちゃったのかな。




***


「…」

君がお風呂から出た後、私になんにも言葉を交わさずにすぐ就寝してしまった。

前までは、お風呂から出た後も、私とたくさん話したり、抱きしめてくれたりしてたのに。

でも、そっか。最近忙しいんだもんね。

「私が支えなきゃ…」


なるべく音を立てないように階段を上り、 私は君が寝ている部屋にこっそりと入り、君が寝ていることを確認してから、毎晩同じことを繰り返す。

「…ねぇ」

君は、もう…私に対する気持ちは冷めちゃったみたいだけど、私はまだ、一度も冷めたことはないよ。

私、君のためならなんでもするから、だから、お願いだから、君から私に話しかけてほしい。触れてほしい。

そっと君の手を握り、私と繋がってる運命の赤い糸を結び直す。

きつく。きつく。

そうしないと、なぜだか君が離れていってしまいそうだから。

「…大丈夫だよ、いつも私と繋がってるからね」

君に対して言ったのか、自分に言い聞かせたのか、わかんないや。




***

翌日の夜、君が大好きなコーラがなくなりそうなことに気づいて、急いで外に出て買い物に出かけた。

(やばい…帰ってくる前に戻らないと…!)

急いで買って、家に帰るまでの帰り道。

君が帰ってくる前に戻るために、なるべく速歩きで帰っていると、少し前からうっすらと声が聞こえる。

「…今日は楽しかったよ」

暗くて顔とかは見えなかったけれど、この声は…私の大好きな声。

「ふふっ…私も…楽しかった」

「…っ」

息を殺して会話を聞く。

「…でも〜…いいの?奥さんは? 」

「あー…大丈夫大丈夫w、別にあいつなんかどうでもいいしw」

「え〜?w、大好きだったんじゃないの〜?w 」

「まぁ…顔はいいけど〜…w、飽きた…かな?」

「え〜ひっどーい!w」

「っ…」

飽きた…?なに、それ…。

私は君のために、こんなに頑張ったのに。




『…et、愛してる』

ぎゅっと抱きしめられて、そっと唇を奪われる。

『…ふふっ、私も…一番愛してるよ』

『…っ…』




『…et…大好き』

嘘、だったんだね。

私は、一体何のためにこんなに頑張って…努力して…。

君にまた、愛の言葉をもらいたかっただけなのに。

「っ…」

涙腺が緩み、一粒の涙が落ちたら、もう止まらなくなった。

「っ…ぅ…ぅあっ… 」

声をなるべく出さないように泣いた。

君に聞かれたくなかったから。

今、ここに私がいることがバレたら、もう…何もかもが終わってしまう気がしたから。




***

ガチャッ…

少し遅れて、君の元へ帰った。

「…ただいま…ごめんね、遅くなっちゃった」

「…別に」

チラッと私を見て、またすぐ視線をスマホに戻す。

「…気にしてない?よかった…」

「…もう寝るから」

「…、そっか、おやすみ」

ダンダンと、階段を登る音が聞こえ、私はさっきまで君が座っていたソファに座る。

「…はぁ」

ソファには、まだ君のぬくもりが残っていた。




一時間ぐらい時間が経ち、私はそっと立ち上がり、いつものように音を立てないように階段を上る。

そして、君がいる部屋の扉をそっと開けて、君が寝ていることを確認する。

「…っ」

寝ていることを確認してから、自分の部屋に戻るつもりだったけど、やっぱりなんだか寂しくて、思わず部屋の中に入ってしまう。

「…あぁっ…」

そっと君の肌に触れて、また数年前のように手を繋ぐ。

数年前よりも大きくなってゴツゴツした手。

「…っ」

やっぱり…離れたくない…けど。

「…ごめんねっ…運命の人じゃっ…、なかったんだっ」

長く居たから、運命の人だと勘違いしただけ。なら、君といる意味なんてない。

私はそっと手を離し、君のそばから離れ、部屋から出て、そっと扉を閉じた。


今日は、運命の赤い糸を結び直さなかった。




***


翌日の夜。いくら待っても、君は帰ってこなかった。

そっと小指を見ると、運命の赤い糸は消えていた。

ただ、強く糸を結ばれたような跡は残っていた。




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