テラーノベル
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「ねぇ翔太…。今日早めに終わりそうだし、今夜…久しぶりにご飯でも行かなかい?翔太の好きそうな店、見つけたんだよね〜」
そう言われて、スマホの画面で見せられた店は…確かに雰囲気も良く、好みそのもの
「………」
阿部と2人きりの撮影で、翔太は阿部に誘われた…
けれど、今夜は確か…涼太も早上がりだと言っていた
『涼太にも、夜に予定…。聞いてみないと…』
そう思った渡辺は、少し遠くで背中を向けてスタッフと話をしている…宮舘の方をチラリと見た
前に一度…メンバーに飲みに誘われて
LINEで軽く連絡をして…深夜に帰宅してみると
宮舘が、心配して起きて待っていた事がある…
「俺、ちょっと言って来る」
そう言った渡辺が、宮舘の所に行こうとすると
「?」
足元が、急に揺れて意識が落ちた
「翔太!」
慌てて阿部が駆け寄ると…
「ごめん、阿部ちゃん…躓いちゃった…」
そう謝りながら、渡辺が阿部の腕に自分の腕を絡め…
ニッコリと甘く優しく微笑んだ
阿部の手を借り立ち上がった渡辺は、ワザとよろけて腰に掴まる
「っ…!///翔太…大丈夫?///」
2人の身体が密着して、その鼓動さえも聞こえて来そう…
「うん。なんとか大丈夫みたい」
「それなら良かった…///」
そう言った阿部の頬がピンクに染まり
お礼を言って身体を離すと…
名残惜しそうな阿部の手が、その後を追って着いて来た
「阿部ちゃんは、優しいね…」
その手を取って、嬉しそうに見つめると
「それ程でも…///」
視線は逸らすが、繋いだその手は離さない
「そうだ。2人っきりでご飯食べて…。その後、部屋で飲み直そうよ…」
「もっ…勿論!///…この前、仕事先で貰った良いワインがあるから…食事の後で、2人で飲もう///」
渡辺からのお誘いに、嬉しそうに応えた阿部は…
ついに両手で手を握った
「それじゃ…今夜、楽しみにしてるね」
その手を、もう片方の手で握り返し…
ポンポンと優しく叩いて合図をすると、気付いた阿部が手を離す
「任せといて!///」
何故か、やる気満々の阿部に手を振り…
渡辺は、その場を後にした
コメント
9件
なんでここで誘惑したんだろ🤔その気もないのに


阿部ちゃん!だめー!そっちはー!