こんばんは!主(ごとゆな)です!
毎度おなじみ塩シャチです!
🌙(シオン)🎣(クロヱ)
シオン視点です!!
それではどうぞ!!
『恋心に気がついた1人の魔女っ子、』
明るく、愛が強く、誰とでもすぐ話せる、勇気がある、優しく、そしてそんな後輩の中でも憧れのシャチが去ってしまった。
大切なものは失って始めて気づくんだなぁ…
天才魔法使いことあたし紫咲シオンは元後輩の沙花叉クロヱに思いを寄せていた。ということに気がついた。
沙花叉が去ることに実感が湧かなくて、そして、お別れの直前に気持ちがブワッと溢れ、
_初めて後輩の目の前で泣いた。
泣いたって、悲しくたって、願ったって…
なんも変わらない。
意味が無いって、遅いって……分かってる、分かってる…けど……
本人に届かなくてもいいから、伝わらなくてもいいから、
🌙 『好きだよ、クロヱ。』
沙花叉クロヱはもう居ない、本当の気持ちを言えるのはもう…今ぐらいしか無かった。あの2ヶ月間は色々な焦りと、絶望と切なさと、寂しさ…メンタルがやられていくのが日常になっていった。…それじゃあまるでシオンが体調を崩したのは沙花叉が悪いみたいじゃん。沙花叉は何も悪くない、
先輩のシオンが勝手に悲しんでるだけなのに。
こんなにも人の事で泣いたのはあくあちゃん以来かな、…
シオンは気づいていたのかもしれない、自分自身が彼女(シャチ)への気持ちが、友達だからというだけではなく、恋愛感情まであったということに。
ホントに素直になれないことを自覚できた。
先程からこんなことを言っているが、今週頃から沙花叉からメッセージが来て、沙花叉とは海底越しで連絡はとってはいる。
でもいずれその連絡を取る機会は減っていき、存在が薄れていくと思う。 それは嫌だ。
🌙『はぁ………沙花叉に会いたいなぁ…』
ピロンッ
🌙『ん?通知……?』見
スマホのホーム画面に載っている通知を見てみると、 そこには…..沙花叉からのメッセージがあったのだ。
シオンは目をパッチリと開き、足を若干バタつかせた。……正直、とても嬉しかった。
しばらく硬直していると画面が消え、その真っ暗な画面越しに映る自分自身の顔は、いつの間にか満面の笑みだった。
急いでLINEへ飛び、沙花叉のメッセージを確認する。
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メッセージ
🎣『シオン先輩!!今日シオン先輩のお家に お邪魔しても良いんですよね?!』
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…え? ほんとに唐突すぎた。猫背の背中はピンッと伸び、言葉の反射的に顔を手で覆ってしまった。顔の周りが熱い。今のうちに部屋綺麗にしておかないと、ゴミ収集が最近忙しくてできていなかった。
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メッセージ
🌙『良いよ!!…だけどなんで急に……?』
🎣『もぉ〜言わせないでくださいよォ〜///もう可愛い♡♡』
🌙『早く言って。』
🎣『はい、シオン先輩、昨日沙花叉と通話して話したこと覚えてますか?』
🌙『え?』
🎣『…覚えてないんですか…?』
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初耳だった。確かに沙花叉とはLINEのメッセージは交わしていた。が、通話したということは覚えていない。あ、そうだ、昨日久しぶりにお酒を飲んで酔っちゃって、その酔った勢いで沙花叉にまで電話しちゃったってことか。やばい、全く記憶にない。
うーんと考え、記憶を取り戻そうとする、そして奇跡的に思い出せた。…だけど言いたくない。理由は…普段のシオンから察してくれ。
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メッセージ
🎣『シオン先輩また照れ隠ししちゃってぇ〜♡隠しても無駄ですよ♥』
🌙『ね”ぇ”ぇ”wwwwwwwwwwww』
🎣『シオン先輩酔った勢いで〖シオンのお家泊まりに来て?〗とか言ってた癖にぃ笑』
🌙『なんも覚えてない』
🎣『嘘つけ〜!! 笑』
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メッセージ誤字のこの会話がとても楽しい。
会って遊んだら…きっともっと幸せであろう。
……ってか沙花叉が今日シオンの家に来るってこと?ヤバいじゃん、早く片さないと(2度目)
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メッセージ
🌙『まぁいいや、来ていいよ』
🎣『ありがとうございます!もう行く準備できてるんで向かって良いですか?!』
🌙『え?別に良いけど……』
🎣『楽しみにしてます!まぁ今シオン先輩とメッセージでやり取りできてる今も最高に幸せですけど!』
🌙『なら良かったwww』
🎣『(スタンプ)』
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沙花叉は(向かってます!)のテロップが書いてあるイヌのスタンプを送ってきた。
あぁ…楽しみだなぁ〜
そう思いながらシオンは急いで部屋を片して行った。楽しみすぎて、沙花叉が毛布か何か持ってこない時の事などを考えて備えてもうひとつのベッド(予備)を取り出した。そして、夕ご飯の料理のことを考えていた。
シオンの脳内はとっくに沙花叉の事で埋め尽くされていた。
コメント
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最高!