テラーノベル
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「さ、最強の助っ人??」
「あぁ。多分お前は1番信頼を置いているだろうな。まあ、病人はおとなしくベッド行って寝てろ。後で起こしにくるから。」
「、、、なんかお前が変に優しいと調子狂うんだけど。」
「勝手に狂ってろ、バーカ 」
そう吐き捨てると、アーサーはキッチンへと向かっていった。
それを見て一抹の不安を抱えつつも、言われた通りおとなしく寝室で眠ることにした。
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「、、、ぉぃ髭、起きろ。」
揺すられて起きると、そこにはお盆を持った彼が立っていた。かすかにだしの香りが漂ってくる。
「それ、、、 」
「、、、その、、雑炊、というものを作ってみた。口に合うかは分からないが、お前日本料理は好きだろ。」
「、、、見た目は大丈夫そうだけど、、、」
「あ、当たり前だろ!?、、、実は、本田に見てもらったんだ。ビデオ通話で。かなり厳しめに見てもらったから、不味、、、くはないと思うけど、」
「、、、お前ってこんなちゃんとした料理作れたんだ、、、」
「だからどういう意味だてめぇ!」
「じょ、冗談冗談!!お兄さん菊にはかなり信頼置いてるからね、作ってもらったものはちゃんと食べるよ。、、、」
「、、、、、、、、、、、、どうだ?」
「、、、!!ぉ、美味しい、、、!え、すごい!これちゃんと美味いよ!」
「ほ、本当か!?」
「うん、優しい味が沁みる、、、坊ちゃんにしては上出来じゃん!」
「、、、!」
_いつも自分の飯を不味いだの何だの言ってくる美食の国が、初めて真っ当に褒めてくれた瞬間だった。何故だか全てを認められた気がして、心にじーんとくる。改めて本田に感謝を伝えなければ。
「なあ、体調はどうだ?症状とか」
「あーっと、、、熱っぽいのと、ちょっと喉が痛いかな。まあでも寝たお陰でだいぶ良くなったよ。」
「そうか。そりゃあ良かった。、、、ってこれ皮肉だからな!?」
「はいはい。分かってるよ。
、、、あのさ、その、、、、、、」
「?どうしたんだよ」
フランシスは、少し気恥しい様子で口を開く。
「いや、、、えーっ、、、と、なんというか、、、、きょ、今日はありがと、」
「・ ・ ・は!?」
「な、なんだよその反応!?」
「いや、え、だって、おまっ、」
「っいいでしょ別に!!お礼くらい言っても!あー、もうなんでちゃんと伝わんないかなぁ、、、」
そう言いながらクッションに顔を沈める。ブロンドから覗く耳は、熱のせいに出来ないほど薄紅色に染まっていた。
体調のせいなのか、今日のコイツはやけに素直だ。きっと治った後は死ぬ程恥ずかしがるんだろうな、と思う。まあ、いつもと違うのはアーサーも同じ、なんだかんだで今日は最後まで面倒を見てしまった。
いつもこれくらい素直で大人しかったら良いのに、とは思うが、心のどこか奥底ではまたいつもの様にケンカしたいと言っている。
(絶対に本人には言わないけど)
「、、、ほら、息苦しくなんぞ、いい加減顔上げろよ」
「、、、いや、今お兄さんちょっと見せらんない顔してるから」
「どんな顔か気になるけどな」
「ちょっ、まじで勘弁して」
いつも世界のお兄さんだのなんだの言っている彼は、弱っている姿を人に見せるのが苦手だ。本当は今すぐにでもクッションを引き剥がしてそのご尊顔を拝みたいが、下手すれば明日飯を作って貰えなくなる可能性があるので、胸の内に留めておくことにした。
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🔍オチの付け方
毎回最後悩むんですよね、、、ちょっと急ぎ足になってても許してください
今回はちょっと短めのお話でした!(当社比)私1ヶ月前くらいに熱出たんですが、熱の時って何もすることないんでずっとこのネタ妄想してました。文章にするまでが長い。
まあもしこの小説好きだよ!アサフラいけるよ!って方は是非♡とフォローをして頂けると私が泣いて喜びます。
以上です!お読み頂きありがとうごさいました!
コメント
1件
最高過ぎて3話まで全部 いいね400♡にしました!! アサフラ(🇬🇧🇫🇷)少ないので神過ぎます!! アサフラ良い𝖼𝗉なのに少ないですよね!! もっとアサフラ増えて欲しい!! (by.アサフラとイギフラ大好きだしアサフラとイギフラに栄養しかないと思ってるけど、語彙力と文才が無いので小説を書くことが出来ない人)