『山あいの道を歩く、ダイアンたち…』
フィル「これによると、界・為世さんの
設計した塔があるみたいです。」・紙を
見ながら、隣の、ダイアンに言った
ダイアン「あれか。」・塔はコチラと
書かれた案内板(右矢印つき)を見た
ぷー吉「まるで勇者。」・バイスを
見て言った
バイス「ふふん(喜)。」・白い
マントをなびかせている
語り手「白いマントは、ぷー吉からの
贈りものなのだ。」
『塔の前で…』
ダイアン「高すぎだろ…。」・塔を
見上げている
フィル「その辺の山と大差ないですよ…
。」・塔を見ながら言った
「ガンガン!」
バイス「開かね。」・塔の扉を叩いた
ぷー吉「ふあ。」・扉の横を見た
「ポチ。」・ぷー吉は、扉の横の
ボタンを押した
「ギィー…。」・扉は、ゆっくりと
開いた
バイス「行くぞ!」・走り出した
ダイアン「あっ、おい!」・バイスを
呼び止めようとした
「タッタッタッ…!」・バイスは、
塔へ入っていった
ダイアン「ったく…。」・バイスの
あとを追った
『塔の中で…』
バイス「・・・・・。」・何かを
見ている
ダイアン「ほら。そろそろ帰らねぇと、
日が暮れるぞ。」・バイスを持ち上げた
バイス「なぁ。これ、なんだ?」・前を
見ながら、その方を指した
ダイアン「ん?」・バイスの指す方を
見た
語り手「ダイアンの眼の前にアホにんの
像が現れた。」
ダイアン「・・・・・。」
フィル「上に進む道を探したんですが、
見当たりませんよ。」・周りを
見ながら、ダイアンのところに来た
ダイアン「たぶん、これじゃねぇか?
」・フィルを見ながら、アホにんの像を
指した
フィル「これって、船(ゆきつぐ丸)の
近くにあった…。」・アホにんの像を
見た
ダイアン「あぁ。こっちの方が、
ちょっとデカイけど、上の階へ
飛ぶ装置だと思うぜ。」・フィルを
見ながら、うなずいた
「トコトコ。」
語り手「ぷー吉は、ダイアンたちの
ところに来て、おすわりした。」
フィル「確かに、これを使えば
イケますね。」・アホにんの像の前で、
浮き出た文字を操作している
ダイアン「最上階へ飛ぶことって、
できるか?」・フィルに訊いた
フィル「えーと…。」・画面の中の
文字を送り始めた
バイス「はやく行こうぜ。」
ダイアン「まぁ、待て。」・フィルの
操作を見守りながら、バイスに言った
ぷー吉「くしゅん!」・くしゃみをした
フィル「あっ。4人以上なら、最上階の
手前まで行くことが、できますよ(驚)
。」・画面を見ながら言った
ダイアン「4人以上ねぇ…。」・自身の
アゴを触った
フィル「しかも、犬などの動物も、数に
入れていいそうです。」・ダイアンを
見た
ダイアン「だったら、行くのも、
ありだな。」・うなずいた
『塔の最上階で…』
バイス「おっ、ほし。」・空を見た
語り手「夕焼けの空に、1番星が
輝いている。」
フィル「わぁ。キレイな庭園ですね
(笑顔)。」・最上階に来て言った
ダイアン「屋上になっていたのか…。
」・庭園を見ながら、階段を上がった
「トコトコ…。」・ぷー吉とバイスも、
最上階に来た
フィル「ベンチがあるので、とりあえず
座りましょう。」・背もたれ付きの
ベンチを指して、ダイアンを見た
ダイアン「よっこらせ、と。」・
ベンチに腰かけて、片肘を背もたれに
乗せた
「シャー。」・噴水の近くで、ぷー吉が
トンボと戯(たわむ)れている
ダイアン「しかし、今日は、いろいろと
あったな。」・空を見た
フィル「そうですね。」・ダイアンの
左側に座り、正面の噴水を眺めている
ダイアン「界・為世のアホにも、
付き合ってやったし…。」・フィルの
居ない方を見た
フィル「えぇ…。」・噴水を眺めている
「ふわふわ…。」・ぷー吉の足が
浮き始めた
フィル「・・・・・。」
ダイアン「というか、あのアホ(界・
為世)。道をふさいだり、塔に
誘ったりと、何がしたかったんだろうな
(笑)。」・フィルを見て言った
フィル「うーん…。ぷー吉くんが
浮いてるように…。」・眼頭を押さえた
『その頃、バイスは、というと…』
バイス「こうか?」・王冠を頭に乗せた
語り手「宝箱の前に居た。」
バイス「もっと、さがすぞ(嬉)!!
」・王冠・白いマント・虹色のバッジを
身につけて走り出した
語り手「庭園のスミに、『お帰りの際は
、こちらをご利用ください。』と
書かれた立て札がある。」
バイス「これも、そじゃね?」・
立て札の近くの、宝箱の形をした装置に
触れた
「シュン!」
語り手「有頂天になった、バイスは、
1階に戻された(笑)。」
「ダダダダダ…!!!」・塔を勢いよく
駆け上がる音
モリト「おや、こんなところに塔が
あるとは…。」・少し離れたところから
、塔を見上げている
バイス「はぁ、はぁ…。」・ダイアンの
前で倒れ込んだ
ダイアン「ん?お前、どこ行ってた?
」・息も切れぎれの、バイスを見た
バイス「うっせ(怒)!」・ダイアンに
向かって言った
『その後…』
バイス「ふん!」・宝箱から離れて行く
語り手「バイスは、身につけていた、
王冠と白いマント、虹色のバッジを
宝箱にほうり込んだ。」
『日が暮れて…』
「ジジ…。」・外灯が点(つ)いた
ダイアン「さてと、そろそろ帰るか。」
フィル「そうですね。」
語り手「ダイアンとフィルは、
ゆっくりと立ち上がった。」
バイス「ぷー吉も行こうぜ。」・
近寄りながら、ぷー吉に言った
ぷー吉「・・・・・。」・バイスに背を
向けたまま、おすわりしている
バイス「ぷー吉?」・首をかしげた
「グニャ〜ン。」・空間は、ゆがみ、
お花畑に変わった
ダイアン「!?」
フィル「これは…。」・ダイアンと
共に、辺りを見ている
ぷー吉「ふあ(喜)。」・満面の笑みで
振り向いた
「ピヨピヨ…。」
語り手「ダイアンとフィル、バイスは、
なぜか混乱した。」
ぷー吉「まったくぅ(怒)。」・
うしろ足だけで立ち、叱りつけるような
態度で言った
「ガン!」・混乱する、ダイアンたちの
頭上に、タライが落ちた
バイス「何すんだ(怒)!?」・正気に
戻って、ぷー吉を問い詰めた
ダイアン「いてて…。」
フィル「一体、何が…。」
語り手「ダイアンとフィルは、
それぞれ自身の頭を押さえている。」
ぷー吉「ふあ、ふあ。」・両前足を
高く突き上げて軽く踊った
「ガサ…。」・バイスの上に、大量の
木の葉が落ちた
バイス「・・・・・。」・木の葉に
埋もれている
ぷー吉「んんー…!」・地面に両前足を
つけて背伸びした
「ピシャーン!」・ダイアンの頭上に
カミナリが落ちた
ダイアン「おっと。」・黄色い盾で、
カミナリを防いだ
フィル「ぷー吉くん?」・ぷー吉を見た
バイス「ふん(怒)!」・木の葉を
吹き飛ばしながら、人のように
立ち上がった
ぷー吉「ふあ。ムラサキの、
ちょうちょ(喜)。」・オオムラサキを
出して、その場で追いかける仕草をした
「ピラリン。」・ダイアンたちは、
心身ともに、いやされた
ぷー吉「くしゅん!」・くしゃみをした
「ポポポポポ…。」・ぷー吉の
ハナから、火の玉が出続けている
ダイアン「こりゃ、明らかに暴走したな
。」・ぷー吉を見ながら言った
フィル「どうします?このままだと
帰れませんよ?」・ダイアンを見た
ダイアン「しゃあねぇ。戦って止めるぞ
。」・ぷー吉メタルの剣をかまえた
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