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(付き合ってるknkz)
最近、叶とあんまり会えてなくて少し寂しかった。
俺らの関係を知っている友達に相談すると
「?普通に言えばよくね?」
なんて言ってくる。それができたら苦労してないだろ。
「おまえ、恥ずくないの」
「全然?むしろ恋人が寂しかったって言ってくれんの嬉しくね?」
「やっぱ、ヤニカスは思考がちげぇんだな」
「お”い!でもまぁ、直近でエイプリルフールあるし、適当になんか言えば?」
「何かってなんだよ」
「うーん…寂しいから…浮気したとか?」
「なるほど?」
と言われたので、まぁあいつ恋人とうまくいってるらしいし聞いてやるか、
と謎に上から目線で決めたのだった。
しかし、当日になるともしかしたら軽蔑されるかもしれないという不安と恥ずかしさ、
あと、いくらエイプリルフールでも流石に…といった罪悪感からかガッチガチに緊張していた。
「かなえ、ちょっといい?」
もちろん、声もガッチガチ。
何なら少し震えている。
俺の尋常じゃない空気を察してか叶も俺の方を見て、表情を硬くさせる。
「えッ、な、なに?」
ここまで来たのだから言うしかない…
落ち着け、おれ!!
「その、俺……」
叶の視線が痛い。罪悪感で頭がうまく回らない。
「好きな人できたからさ、えっと、、別れね?」
そういい、視線がつらく顔を下げてしまう。
叶は今どんな表情をしているのだろうか。
軽蔑したか?それとも、怒っているのか
叶の表情を見るのが怖く目をつぶってしまう。
だが、いくら待っても叶の声が聞こえない。
「…」
「叶?」
「そっか、僕以外の人好きになったんだ。ふぅん…」
普段のふわふわとした声とは全く違う、こいつが大人の男だというのがわかる声。
「か、かなえッ…?」
「妬いちゃうなぁ…僕はこんなに葛葉の事を愛してるし、それを伝えてたつもりだったのに…」
俺の頭が警報を鳴らす。
これはマズイ…このままだとなんかよくないッ!!
流石にネタばらしをしよう。きっと叶の事だから
「なんでそんなことしたの?」
って圧かけながら聞いてくる。
その時に寂しかったって言おう…そうしよう
「叶!ごめんこれ、ドッキリっていうか、嘘ッ…‼」
「へぇ、まぁエイプリルフールだもんね…でも、そっかぁ」
「嘘でもそんなこと言うんだね」
「へ、?かな、」
ぇ、名前を呼ぶ声は名前を呼ぼうとしていた本人によってかき消された
「まぁ、葛葉にも理由があるんだよね?納得できるような理由が」
そういい口元に笑みを浮かべながらじりじりと詰め寄ってくるが、その瞳は笑っていない。
美人の起こり顔が怖いといわれる理由がわかった気がする。
「っ、その、、」
「なに?」
「…さみしかったから」
「ん?」
「さみしかったからッ…////」
あまりもの恥ずかしさに顔をうつ向かせ手で覆う
いまだに声を発さない叶に不安を抱きちらりと指の隙間からうかがう。
すると、目を大きく開き口元を手で隠す赤面した叶の姿があった。
「ぉまえ、なにその顔…//」
「…いや、恋人が可愛い事言ったんだもんこんな顔にもなるよ…//」
「~//…あっそ//」
「さみしい思いさせてごめんね…」
「べつに、いいけど…」
「ふふw今日はお互い休みだしいっぱいイチャイチャしようね」
そういい腕を広げ微笑む彼を見て今日くらい素直になってやってもいいか
なんて変に意味のないプライドを折る。
別に、最近寂しかったからイチャイチャしたかったなんてことはない。
ただ、彼が喜ぶから腕に飛び込みキスをねだってやるだけだ。
――その後、お仕置きという体で夜まで鳴かされ続けたのはまだ誰も知らない