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大学病院前で
松下弦は
アポとれるか、
受付に聞いてみた。
恐れいりますが神保達哉いますか。私松下弦と言います。
顔をあげた受付の事務員が
「松下恵美さんのお兄様ですか?…」
「そうです」
ー内線で神保先生、外来受付までお越しくださいー
ベンチに座りたい老人がいた。
立ち上がり、
白衣を着込んでた。
何処だ?白井君、目の前に立ち
「お久しぶりです神保先生」
「笑っ変わったな弦さん…」
「来てくれるか」
?…
ついて歩いた。
先生~笑っ恵美さんが~
恵美?
「お前の妹だろ…」
酸素吸入してた女性の顔を見た。
永年植物人間になってた彼女が痩せてた。
恵美ちゃんだ…弦どうゆうことだ?
え?…どうゆうことだって聞かれた
コツコツ、
弦?…
母さん…
あなた恵美がここまで生きてきた事分かってるの?…あなたと血は繋がってないのよ。
…理解ができなかった…
母と俺は連れられた子供だった。
永年松下和成、陽生、恵美、朋樹の父親、
「私の事理解してくれたのよ。あなた無責任する!」
今神保の雅弘といる女は?誰なんだ、
恵美の中の存在しない女よ。この子が目覚めたら消える筈よ。あなたを愛してた筈よ。
弦は泣いた。
母さんすまなかった俺が恵美を見てなかったな…
帰ってきたら?…葉山のお墓見ないとね…
「ありがとう母さん…」
その頃、
神保が恵美を捕獲した。
離せっていってるんだろ!!おいお前達殺してやる!!
「口慎め!」