白風清涼学園の卒業式が混乱の中断された直後、校舎の外にある強大な気配が周囲を包み込んだ。神風と朱音は、緊迫した空気の中、瞬時にその異常事態を察知する。
外に出た二人の前に広がるのは、異常に歪んだ景色――その中心に立っていたのは、景井義勝だった。彼の姿はまるで別人のように強大な呪力をまとい、その圧倒的なオーラが周囲を抑圧していた。
景井義勝:「ふん、これがあの有名な神風か…面白い。少し遊んでやるとしよう。」
神風:「お前が景井か…卒業式を襲うなんて、風情のないやつだ。」
景井は指を軽く動かすだけで、周囲の地面がまるで裂けるように砕け、その呪力の異常さを見せつける。神風と朱音はそれに反応し、瞬時に防御を整える。
朱音:「この力…ただの呪詛じゃない。まるで世界を握り潰そうとしているみたい。」
神風:「どんな手を使おうが、俺たちは守るべきものがある。それを見失っちゃいけないんだ!」
景井は手を軽く振りかざすと、その動きに応じて空間がねじ曲がり、凶暴なエネルギーが神風たちに向かって解き放たれる。それはまるで、次元そのものが崩れ去るような破壊的な力だった。
景井義勝:「お前らみたいな小物に、俺の力がどれだけ通じるか試してやる。さぁ、もっと絶望を味わえ。」
神風は景井の放つ呪詛に対抗し、風の呪術で衝撃波を打ち消しながら、朱音とともに反撃に出る。朱音の結界術が周囲を守り、神風の攻撃は鋭く景井へと迫る。
神風:「俺たちの力を見くびるな!何があろうと、ここは通させない!」
だが、景井は軽く笑みを浮かべ、神風の攻撃を軽々といなす。彼の周囲には、さらに強力な呪詛が渦巻き始め、その威圧感は限界を超えていく。
景井義勝:「ほう、まだやれるのか…だが、俺にはまだ隠している力があるんだ。」
景井は片手を上げ、その指先から異常な光が放たれる。それはまるで、次元を裂くようなエネルギーで、周囲の空間が音を立てて崩れ始めた。