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コメント
2件
ホントにね〜😭別れなくて良かったのに…💦
あの時も今日のように素直になっていれば別れなかったのにね・・😢
ソファーに座り、ゆっくり話す2人
「そうだったんだ…」
なんか…ジーンとして、泣きそうになっている舞
「え?舞?大丈夫?」
「うん…すごく意外でビックリして…」
「え?大丈夫か?」
「うん…」やっぱり泣いた。
気遣いながら抱きしめる
「亮〜私、嬉しいの…」
「うん、そっか〜」
「あのね…」
「ん?」
「亮が大学生になってから…私と別れてからのこと、ずっと気になってたの…」
「そっか、聞けば良かったのに…」
「だって、ずっと遊び人だと思ってたから、怖くて…」
「人聞き悪いなぁ〜まったく…!
俺だって、舞の《《その後》》のこと、すごく気になってた。」
「え?ホントに?私のことなんて、気にならないのかと思ってた。」
「なんでだよ!気になるに決まってるよ。嫌いになって別れたわけじゃないんだから…」
「ふふ、嬉しい〜」
ニヤニヤ
「で?俺から話そうか?」
「うん」
「結論から言うと…ゼミやサークルの仲間とずっと忙しくしてたから、《《彼女》》は、居なかった。」
「嘘!」
「ホントだよ。」
舞は、すごく驚いた顔をしてる。
「もちろん、俺にだって浮いた話がなかったわけじゃない。舞と別れた!っていう噂を聞いた女たちに、何度か告白された。」
「やっぱり…」
「でも、全然知らない人だし、興味もなくて…いや、ずっと引きづってたからかな、舞のこと…」
「え?」ポカーンとしてる舞
ぎゅーっと肩を抱き寄せて…
「だから、《《特定》》の彼女を作らなかった。」
「《《特定》》の?特定じゃない人は?不特定多数!」
「酷っ!不特定?じゃなくて…舞が《《仮》》だと思ってたみたいに、《《仮》》に頼んだことは有る」
「え?」
「断る為にな!」
「ん?」
「何人かに告られて、その気がないのに、悪いから断るのに《《仮》》の彼女を演じてもらった人は、何人か居る。ただし、ホントに何もないよ。」
「何人かって…」
「そう!それで、アイツは、取っ替え引っ替えしてるって噂が広まったんだろ?」
「違うんだよね?」
「違うよ!ホントに《《仮》》だから、嘘だから…だって、俺には、ずっと思い人が居たわけだから…」
「え?」
「思い人?」
「そう!舞だよ。」
彼女が居なかったということにも驚いたのに…
《《思い人》》なんて…
舞は、驚いたのと同時に、ただただ、涙が溢れた。
優しい笑顔で、舞の涙を脱ぐう亮
頭を撫でる
「大丈夫か?」
「信じられない、何を言われてるのか?まだ、頭が追いつかないよ…」
「だよな…ホントは、すぐにでもヨリを戻したかった。でも、舞に『亮と付き合うのがツライ』って言われたから…また、ツライ思いをさせる!と思って…」
「ホントに?」
「ホントだよ!実はさあ…俺、舞に会いたくて、何度か高校のグラウンドにテニスをしてる舞を見に行ってたんだ。」
「え?」
「でも、ストーカーとか、不審者って思われたら困るから、ただただ、学校の近くを通ってる人みたいに…大学が早く終わった日は、部活を頑張ってる舞を見に行ってた。」
「嘘〜!」
驚き過ぎて…放心状態の舞。
「舞の姿を見るだけで安心してた。元気に頑張ってるな!って…」
「そんなこと知らないから、私は、亮とは会社で再会するまで一度も会わなかったって思ってたよ。」
「そうだな!会わなかったよな。俺が一方的に見てただけだから…でも、舞が高校を卒業してからは、舞のことを見れなくなって…でも、後輩たちから噂で、大学に進学したって聞いてた。それからは、空白の4年間だな…」
「私が大学に通ってた4年間?」
「そう!俺はすでに就活が始まってたから、まあ、忙しかったから、気は紛れてた。でも、このまま、もう会えないのかなぁ?って、ふとした時に、すごく落ち込んでた。」
「誰かと付き合おう!って思わなかったの?」
「思ったよ!でも、やっぱり舞以上の人は現れなかった。俺の中で、どんどん舞の存在は大きくなってたから…いつも比べてしまってた、舞と…だから無理だったんだよ。誰とも…」
「ビックリしすぎて、言葉が出ないよ。」
「だよな…自分でもビックリ!こんなに好きになるなんて…だから、ホントに会社で舞の名前を見つけた時、すごく驚いて、やっぱり運命だ!って思った。
この運命、自分から取りに行かないでどうする?って思ったから、頑張って昇進して舞の上司になった。」
「ようやく再会!繋がった。」
「うん、だからまた、ちゃんと付き合いたかったのに、舞が結婚しない!興味ない!って言うから…ショックだったけど、どうしても離れたくなかったから、
ごめんな、都合の良い関係!なんて言って…」
「ううん、私が悪いの…亮が遊び人だと思ってたから、敵わないって思ったし、背伸びしてた。」
「舞の《《その後》》聞いてもいい?」
「うん」
「私も…誰とも付き合ってないの」
「マジ?」
「うん。亮と別れてから、しばらくして、先輩とか同級生に付き合って欲しい!って言われて、私も一瞬付き合ってみようかなあ?って思ったんだけど…
返事を考えてたら、やっぱり無理だったの。私も亮と重ねて考えてしまって…」
「そうなんだ」と、嬉しそうな亮。
「だから、もういいや、みんな友達のままで!って、思ってた。ホントは、恋愛したかったけど…」
「大学では?」
「大学時代は、研究するのが楽しくて…
それに、理系の人たちだから、変わった人が多かったし、見るからに恋愛なんて全く興味がないような人ばかりだった。
だから、私も研究が出来る会社で働きたかったのに、『女性の研究者は要らない』って、ことごとく落とされて、事務に方向転換したのに、今度は『大卒22歳、すぐに辞めるんでしょう?』って…
で、奇跡的に拾ってくれたのがアノ会社だった。
だから、ホントに驚いたの。」
「そっかあー今まで、怖くて舞に聞けなかった。
舞、すっかり綺麗なオトナになってたから、彼氏とか居たんだろうな?って思ってた。」
「私こそ…亮の噂を聞いてたから、背伸びして、オトナの女にならなきゃ嫌われるって思ってて…
ホントは、高校生から何も変わってないのに、経験ありますよ!っていうフリをして、必死だった。」
「ふふ、そうだったんだ。可愛い〜舞♡」
「ずっと、私は何番目なの?って思ってたし…」
「ずっと1番だよ」
「え?でも、私と付き合う前は、誰かと付き合ってたんだよね?」
「ううん。」
「ウソ〜!」
「ホントだよ。まあ、中学や高校入ってからも、何回か告られたけど、ビビっと来ないというか、タイプじゃなかったから、《《とりあえず》》付き合おう!
なんて、思わなかったし…」
「えー!私が初めてで最後?」
「そうだよ。」
「私もだよ!じゃあ、初めて同士で…」
「そういうことになるな…」
「亮〜すごくビックリだよ!でも、嬉しい〜♡こんなことってあるの?」
「あったんだなぁ〜ふふ。
舞〜大好きだよ〜」チュッ
「うん…」まだ放心状態の舞
亮をジーっと見つめる
「ホントに?」
「ホントだよ。」
「嘘みたい…」
「だよな、俺もビックリしてる。でも、嬉しい!」
ぎゅーっと舞を抱き寄せる
オデコに、キス
ボーっとしてる舞に、微笑んで、
『愛おしい〜』
やっぱりキスしたくなった亮
舞に優しくキスをした。
「亮〜」
「ん?」
「私、すっごく幸せだよ」
「うん、俺もすっごく幸せだよ。」
ようやく笑顔になった舞
「亮〜♡」と、首に抱きつく
「あー舞、そんなことされたら…」