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少し前…
「ふぅ…何とか運べれた」
龍宮寺を病院に搬送させ東卍が此処を見つけて来るまでに急いで家に向かう
「クシュン…風邪ひいたかも…」
明日熱出たらバイト休ませてもらおうと考えながら直人に電話をかける
『武道君!どうですか?助けれましたか?』
「うん。何とか病院には運ばせた」
『後は無事を祈るだけですね……』
「うん。明後日ぐらいに病院よってみるよ」
『わかりました。本当にお疲れ様でした。風邪に気をつけてくださいね』
「分かった…はっ…クシュン!」
電話を切り家に向かう。然し、あと少しの所でとある人が立ちはだかった
「あっいたぁ♡」
「……誰だ?」
と言ってしまったが、実は知っていた。名前は知らないが左手に罪、右手に罰の刺青をつけている人は未来で見たことがあった。
「ん〜?俺は半間修二。ヨロシク武道」
「…何故俺の名前を」
「知ってるも何も稀咲に頼まれたからな」
「っ!?」
「にゃは♡」
逃げろと頭の中に警告が鳴り始めた
「彼奴は必ずやって来る」
抗争が始まる少し前、稀咲は言った
「もしいなかったら?」
「そんなことは無い」
「確信かよ」
「あぁ、だが今回は東卍には近づいていない。そこだけが疑問だ」
「まぁそれは俺に関係ないかな。面白かったら満足」
「なんかしたら殺す」
「おぉ怖い怖い」
稀咲がそこまで執着する奴を知りたかった。東卍と長内率いる愛美愛主の抗争も其奴をおびき寄せる為だった。まぁ理由は沢山あるが大きな理由はそれだった
「行くぞおらぁ!!」
「やっちまえ!!」
抗争が始まった。東卍の奴等を蹴飛ばしながら奴を探すが何処にもいない
「何処にいんだろ?」
「探し物か?」
いつの間にか目の前に東京卍會の総長佐野万次郎ことマイキーが立ちはだかっていた。余りの強さに無敵と言う肩書きを持った男をヤるのも相当楽しいかもしれないが、それよりももっと興味深い奴がいるので今回はお預けにしようと思ったが
「…!」
急に顔面目掛けて蹴られた
「…ハハッやっぱ強ぇな」
止めれたものの、片手は骨折したかのように痛かった。
「ダリィ息上がってねぇな」
「お前もさっきから余所見ばっかだな」
「まぁね」
「何が目的だ?抗争をふっかけやがって」
「まぁ沢山ある。その内の1つはこの東京卍會に大きく関わることだ」
光を受けつけない黒い眼で睨みつけられる。これでも半端者は殺れる位の圧力だった
「これから関東最凶の暴走族連合が誕生する。…芭流覇羅だ!!」
目を見開き更に圧が強くなる
「俺は芭流覇羅の副総長だ。ハハッ、東卍に平和は来ねぇだろうな」
「そうか」
また殴り合いが始まろうとした時、マイキーの後ろにいる男を見る。ソイツは金髪で少し遠くからでも分かる青色の目をしていた
「…見つけた」
「……?」
「気が変わった。今回はそっちの勝ちだな。次は負けねぇからな。」
急いで愛車を停めていた所まで走り愛車にまたがる。どうせ愛美愛主は負けるだろうと思っているので長内とかには伝えなくても良いだろう。マイキーも追ってこなさそうなので今が絶好のチャンスだ
「楽しみぃ♡」
稀咲に会った以来、久し振りに胸の鼓動が高まった
警告は鳴り続いている。然し、逃げようと思っても半間が立ちはだかっている前の道以外にどうやって家に帰るのかが分からなかった
「ふーん…綺麗な眼だなぁ」
武道の身長に合わせるよう屈んで眼を見つめられる。目線の強さに目を逸らそうとするがそれを拒むように片手で頬を掴まれた
「っ!」
「うおっあっぶね〜」
顔目掛けて蹴りをつけるが止められてしまった。それでも、十分隙を作れた。できる限りの全速力で走る
「ばはっ♡ゼッテェ逃がさねぇ」
後ろから怖い言葉が聴こえた。気の所為だと思いたいが追いかけて来る足音が現実を突き付けてきた。全速力で走る
「はぁ…はぁ……」
何とかマンションまで来れた。後ろを振り返るが半間はいなかった。こんなに頭の警告がなり、必死に逃げたのはあの時以来かもしれない
「……?あの時以来……」
頭が痛む。きっと風邪の症状が出始めたのだろう、急いでお風呂を沸かさないとなと体調を口実にして考えるのを止め玄関を開けた。そこは何時も通り、おかえりと言われない家だ。少し寂しいと思ってしまうのも風邪のせいだろう。
ガチャ バタン
「みーつけた♡」
陽光が差してくる昼の街を直人と共に歩く
「体調は大丈夫ですか?」
「ン…喉以外は大丈夫……」
龍宮寺を助けた後、見事に風邪をひいてしまい明後日には病院に行く予定が四日後になってしまった
「風邪って…ごんなにしんどかったっけ……」
「偶に来ますと本当に辛いですよね。帰りにのど飴でも買いましょうか」
「ゔん……」
そうこう駄弁っている内に総合病院に着いた。ドアを開けると冷気が武道達を包んだ。外は暑いのにマスクのせいで更に蒸し暑く感じていたので生き返ったような気分になった。
「おはようございます。御用は?」
「龍宮寺と言う人のお見舞いです」
「あぁ救急車を要請した方ですよね?」
「え…あっはい」
「見舞い客を含めよく貴方の事を尋ねて来ますので。良かったです。お見舞いに来て頂いて」
看護師にまで尋ねて居たとは。釘を刺しておいて正解だった
「4階ですのでここからすぐあるエレベーターを使用して下さい」
「分かりました。行こうか、直人」
「はい」
看護師の言う通りの行き先により彼の病室の病室を見つけた。彼は寝ており、点滴がうたれていた
「彼、大分重体だったから身体しんどいんだろうね。」
「えぇ」
「ん……」
寝返りをうち此方側に顔を見せる形になった。龍宮寺の寝顔をみて少し気が楽になった。
「けほっけほっ…」
「大丈夫ですか?」
「うん…少し安心したから……」
彼の安否を確認できた事で緊張感が抜けたのだろう。風邪がぶり返した気がする
「急いで帰りましょうか。家に冷却シートありますか?」
「もう無いかも……」
「ではそれも買いましょう。」
「うん……」
「うわっ手あつ」
「え、そう?」
直人に手を引っ張られながら来た道を戻り、エレベーターに着く。丁度ドアが開いた
「ケンチン寝てそうだな」
「それ位しかやる事無いらしいからな」
出てきたのは中学生位の男子2人。その1人は見覚えがあった。身体が震え出す
「武道君?」
会ってしまった。彼は此方に見向きもしなかったのが不幸中の幸いだった。
「はぁ…はぁ…」
「大丈夫ですか?」
あの黒い、光を飲み込む目は彼しか居ない。
「佐野万次郎……」
「えっ」
「さっきの人…」
直人の眼が見開き何時しかの暗い眼になった
「そういえば、愛美愛主との抗争どうなったんだ?」
入院をして5日目、看護師に引かれる位の回復力により元気になった。然し、時折傷口が痛くなってしまうので余り身体を動かせない。そのせいで随分となまってしまっていた。そして寝ること位しかやる事がない。終始暇なせいで小説を読み始めた。マイキー達には似合わねぇと言われたが以外に面白く、五冊以上は読破してしまった
「よぉ」
「ん……あぁお前らか…」
「その感じ…寝てたな」
「あぁ、何時の間にか寝落ちしてた」
「小説とかよくみれるなぁ」
「以外に面白いぞ。意味が分からない単語はあるがな」
「それで話わかんの?」
「ま、元気そうで良かった。談話室行くか?リハビリがてら」
「あぁ」
談話室はこの病室から少し遠い場所にあるが傷口が少し痛いぐらいで特に大丈夫だった
「てか、あの後どうなったんだ?」
「何が?」
「愛美愛主の事だ。そんな感じだったら勝ったんだろ?その後どうなったんだ?」
「あ〜それね」
どうやら、愛美愛主の半分は解散し、その半分は東卍の下に入ったらしい
「まぁな、でも傘下はちょっとやだな。あいつら下劣だし」
「でも戦力にはなるからな。何かしでかしたら辞めさせたらいいだろ」
「あ〜!やっぱ入れるべきだろー!!」
そう言いマイキーはソファに置いてあったクッションをサンドバックかのように殴りはじめた
「おいっマイキー!止めろ!」
「もぉ〜!!」
「牛かよ!!」
暴れるのを阻止するため三ツ谷がマイキーの両腕を抑える
「なんで急に暴れたんだよ」
宥めるように質問をした
「いや、千冬が急に強くなったじゃん?」
「あぁ前のタイマンの時やばかったよな。ドラケン、大分押されてたよな」
「あれはヤバかった。判断ミスってたら負けてた。ん?それが何か関係あるのか?」
「千冬が強くなった理由…弟子入りしたからなんだよ」
「弟子入り?師匠が出来たのか?」
「それ、少し聴いたことあるな」
前回のタイマンの時千冬が電話をしていてその相手を師匠と呼んでいた事を二人に話す
「けんちんも知ってたのか」
「少しだけな」
「…もしかしてだが、その師匠って言う奴を東卍に入れさせたいのか?」
「そう!!さっすが三ツ谷正解〜」
「まぁ、短期間で千冬を強くさせたんだ。その人めっちゃ強そうだよな。誘ったのか?」
「うん。千冬にその師匠って言う人東卍に入れさせようって伝えたんだよ。そしたら無理って断られた!」
「マジで?」
千冬はマイキーは自分より上の人だと理解しているのでマイキーの要望(殆ど命令)に応えていた。それを断った事に衝撃を受けた
「俺気になるんだよな。師匠の事」
嫌な予感がする
「師匠探そうぜ!!」
退院したくねぇと思ってしまった。
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置土産🫥💩