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「常磐さん……すごく強引です」
「不思議だ。君のことになるとなりふり構わず発言してしまう。俺はずっと冷静に生きてきたはずなのに……。何もかも双葉のせいだ、俺をこんなに夢中にさせて」
美しい顔がすぐ近くに迫る。
眉目秀麗とは、常磐さんのためにある言葉なのか。
いったいこの人は、自分の魅力をどれだけ理解しているんだろう。常磐さんなら、見た目だけじゃなく、ポテンシャルも含め、最高ランクの女性を簡単に手に入れられるのに。
「やっぱりダメです。私は、あなたに想ってもらえるほど良い女じゃないです。何もかも違い過ぎるんです。私みたいな女が婚約者なんて、絶対に無理です」
「君こそ、かなり頑固だな。良い女かどうかは俺が決める。この俺が……」
その瞬間、常磐さんと私、2人の唇の距離がゼロになった。
「止めて下さい!」
あまりに突然だった。
常磐さんの行動に、体が急激に熱くなる。
「双葉、結婚しよう。必ず、俺が君を幸せにする」
「け、結婚? だ、だから、私とあなたでは身分が天と地の差……」
その続きを言わせないかのように、常磐さんの唇が再び私に重なった。
そのまま押し倒され、沈み込むソファ。
この距離感、今からどんなことが起こるのか、もちろん私にもわかった。
常磐さんと私……
男と女の関係になるんだ。
こんなことが起こるなんて、全く予想もしてなかった。
だけど――
「何もかも忘れてこの人に抱かれたい」と、底知れぬ淫らな欲望が私の中に溢れ出した。
恥ずかしくて仕方ないのに、身に付けているものを脱がされていくことに抵抗しない自分がいる。逃げもせず、止めてほしいと叫ぶこともしない。彼氏でもない、結婚だって本当にできるなんて思ってるわけじゃない。
なのに、どうして?
私の体はこんなにも冷静に、常磐さんの行為を全て受け入れてしまう。
胸の1番高い場所を舌で刺激され、思わず声が出た。自分でも聞いたことがないような、とてもいやらしい声が。
常磐さんは、こんな私をどう思っているだろう?
もしかしたら嫌われてしまうかも知れない。それでも、大きな手のひらで、緩急をつけながら両方の胸を揉みしだかれると、どうにも止められない快感に支配された。
「気持ちいい? 双葉の胸はすごく柔らかい。綺麗だ……」
「綺麗なんかじゃ……な……い。あぁ……っ、常磐さん……」
今の私に羞恥心や理性は存在しないの?
本当に、これが私?
「俺のこと、常磐さんなんて呼ぶな。俺の名前は『理仁』だ。理仁って言って」
「そんな……こと、ああっ……言われても……」
「呼ばないと気持ち良くしてやらない」
「……そんな……意地悪です」
「もっとしてほしい?」
「……はい」
「だったら理仁って」
「……理仁さん。私、何だか体が熱くてどうにかなってしまいそう……。あぁっ……はぁぁ、あっ、ダ、ダメぇっ……」
「双葉の声も顔もすごく色っぽい。じゃあ、ちゃんと名前を呼べたご褒美に……いっぱいイかせてやる」